不労所得というと、一般的には投資を思い浮かべる人が多いです。不動産投資や株式投資などによって不労所得を生み出すのです。
ただ、ネットビジネスによって収益発生を自動化させている人もたくさんいます。そうしたネットビジネスの中でも、アフィリエイトは自動収益を得られる代表的な手法になります。
しかしながら、アフィリエイトを実践すれば必ず不労所得を得られるわけではありません。勝手にお金が入ってくる仕組みを構築するためには、戦略的に考えて実行に移す必要があります。私についてもアフィリエイトで不労所得があるものの、これは正しいやり方を実践しているわけです。
そこで私の実体験・実例を提示しながら、どのように考えてネットビジネスでの不労所得を構築すればいいのか解説していきます。
ブログではなくサイト形式がネットビジネスの基本
ネットビジネスでいうと、主流としてはブログがあります。ブログとしていろんな記事コンテンツを書き、そこに読者を集める手法になります。
ただ不労所得という意味では、ブログは不適です。理由は単純であり、記事が上から新規順に並ぶことで、過去記事が埋もれていくようになるからです。また更新しないと、「情報が古いのでは」と読者に思われてしまいます。
本当の意味での不労所得というのは、文字通りまったく働かなくてもあなたにお金をもたらせてくれることを指します。このとき、ブログを更新せずに完全放置をするとどうでしょうか。ブログトップにある記事がいつまで経っても更新されない状態に陥ります。
こうして更新が止まった場合、そのブログは異臭を放つようになります。実際に臭いがあるわけではないものの、「古い情報ばかりあるブログ」のように捉われてしまい、怪しく見えてしまうのです。あなたも、トップ記事の更新が6ヵ月以上前のブログを訪れると「本当に大丈夫か?」と感じるはずです。
これが、アフィリエイトでの不労所得がサイト形式でなければいけない理由です。自動収益という意味では、ネットビジネスでブログ形式はあり得ないと考えましょう。
サイトであれば、全記事が並列で扱われるようになります。新着記事がトップページにくることはないため、結果として不労所得になるのです。
変わらない情報を記すのは必須
それでは、サイト形式なら何でもいいのかというと、当然ながらそういうわけではありません。サイトに記す情報では、必ず変わらない情報のみを記すようにしましょう。
例えば、野球サイトを開設するとします。この場合、変わる情報としては「選手のデータ」「チームの内情」などがあります。
一方で変わらない情報も存在します。これには、「バッティングの方法」「強靭な肩の作り方」「体幹トレーニング」などがあります。優れたトレーニング方法というのは、いつの時代でも同じだといえます。
そうしたとき、いくらサイト形式であったとしても、変わる情報を記していると記事内の情報が時間の経過と共に古くなってしまいます。そうして記事コンテンツは読まれなくなり、結果として稼げなくなります。これが、変わらない情報だけを記すべき理由になります。
イメージとしては、「あなたが書いた記事コンテンツを10年後に読んだとしても、内容が新鮮かどうか」という基準で考えるようにしましょう。
そう考えると、時事ネタをサイト内に入れるのは不可ですし、「そのときごとに代わる内容をアフィリエイト記事として執筆してはいけない」と理解できます。
他にも、例えばWordやExcelのサイトを作ってはいけないと理解できます。WordやExcelの仕様は年ごとに変わるため、そのつど大きな更新が必要になります。つまり、不労所得にはなりません。このように内容が変わるかどうかは、不労所得を勝ち取るうえで非常に重要な判断材料だといえます。
将来、消えない分野を手掛けるべき
ただ、変わらない情報に加えてさらに考慮するべきポイントがあります。それは参入ジャンルです。分野によっては、「将来消えることが確実である」と分かっているケースがあるからです。いくらアフィリエイトで儲かっているとしても、将来は消える分野を手掛けると不労所得にはなりません。
具体的には、将来に消える分野とは何があるのでしょうか。これには、例えば過払い金があります。以下のような広告です。
かつて非常に多くのお金が動き、アフィリエイトでも多くの人が稼げていた分野に過払い金があります。以前はグレーゾーン金利が存在し、非常に高い利率でお金の貸し付けが可能でした。しかし2010年の法律によって上限金利が制定され、過去に払い過ぎていた利息を取り返せるようになりました。
そうして過払い金という巨大市場が出来上がったわけですが、「過払い金請求が可能な人」が新たに発生することはなく、2010年より前にお金を借りていた人以外は過払い金請求ができません。そうして、年を追うごとにお客さんの数が減り、市場が下火になっていったわけです。
それに対して、恋愛をしたい人がいなくなることはありません。また、株式投資をしたい人がいなくなることはありません。
このように考えて、絶対に消えない分野を攻めるようにしましょう。これが、ネットビジネスで不労所得を築く大原則といえます。
情報商材やトレンドアフィリエイトは労働収入
ちなみに、ここまでの話はサイトアフィリエイトの話になります。「ネットビジネスで不労所得を作る=サイトアフィリエイトを実施する」と理解すれば問題ありません。
そうしたとき、世の中には他にもアフィリエイトの手法が存在します。代表的なものが情報商材アフィリエイトです。
ただ、情報商材アフィリエイトは労働収入であり、不労所得になることはありません。毎日メールマガジンを発行する必要があり、さらには内容がねずみ講であるため、どこかの時点で読者に飽きられて稼げなくなります。
またトレンドアフィリエイトについては、ニュースを題材に芸能ネタなどを毎日更新するビジネスです。そのため、この手法も労働集約型のビジネスになります。
ネットビジネスの中でも、完全なる不労所得はサイトアフィリエイト以外にあり得ないことを理解しましょう。情報商材やトレンドアフィリエイトなどのスパム手法を含め、その他の手法のネットビジネスを手掛けた時点で収益の自動化は不可能になります。
投資など他の不労所得と違い、時間が必要なネットビジネス
それでは、実際にアフィリエイトによるネットビジネスをスタートするに当たり、どのようなポイントを認識すればいいのでしょうか。これについて、他の投資手法と違って「成果が表れるまでに時間がかかる」ことは理解しましょう。
不動産投資でも株式投資でも、投資した瞬間からお金を得ることができます。不動産投資なら賃料収入を得ることができますし、株式投資でも配当を得られるようになります。
一方でネットビジネスを開始するとき、どのWebサイト構築でも共通しますが、稼げるようになるまで1年などの時間が必要になります。
例えば、以下は私が実際に運営しているWebサイトのアクセス数の推移になります。
ここから分かる通り、運営開始して半年間はまったくアクセスが増えていないことが分かります。また、運営して1年後に徐々にアクセス数が多くなっていることが分かります。これが、ネットビジネスで成果が出るまでに時間がかかる理由です。
アフィリエイトは不動産投資や株式投資のように大きなお金は必要ありません。その代わり、不労所得を作るためには時間がかかるのです。
きちんと行えば、アフィリエイトでは1日100UU(1日に100人のアクセス)があれば月5~10万円ほどになります。そこからよりアクセス数を増やしていくことで、月に何百万円もの自動収益化が可能になるのです。
質の悪い記事があるとネットビジネスで不労所得にならない
しかし、ネットビジネスで好きに記事を書けばいいわけではありません。記事コンテンツをたくさん作成したからといっても、その記事の質が悪ければ意味がないのです。仮に運よくアクセスが集まったとしても、記事の質が悪いことによってアクセスが下がり、結果として稼げなくなることはよくあります。
私についても、ネットビジネスに参入した初期のころの記事の質は悪かったです。しかし当時はそれでも運よくアクセスが集まったわけですが、数年後に徐々にアクセスが減少し始めました。
当時は「完璧だ!」と思って作っていた記事コンテンツなわけですが、レベルアップしたいまの段階から見ると、明らかに記事の質が悪かったわけです。そこで、対象のサイトについて全記事をリライトしたことがあります。そうすると、問題なくアクセスが復活しました。以下が実際のデータです。
ここから分かる通り、記事さえ書けばいいわけではなく、「質の高い記事をたくさん作るから意味がある」といえます。ゴミ記事を作ってもアクセスは集まりませんし、運よくアクセスが集まったとしてもいつかは稼げなくなります。要は、記事の質が悪いと不労所得は発生しません。
ネットビジネスでの不労所得獲得では、常にサイト内を最高品質の記事で埋め尽くすことを考えなければいけません。
Googleの都合で自動化収益が消えることもある
しかし不都合なことに、サイトアフィリエイトで稼げるかどうかについては、すべてGoogleがキーとなります。
「検索エンジンで上位表示され、そこから大量のアクセスを集める」のがアフィリエイトで収益を出すキモになります。つまり、どれだけGoogleの検索エンジンで上位表示できるかどうかが重要になるのです。
そうしたとき、いくら最高レベルで記事を提供したとしても、Googleのさじ加減によって急に稼げなくなることがあります。それまで収益の自動化ができていたにも関わらず、不労所得が消えてしまうわけです。
これについては、過去に健康アップデートという事件がありました。2017年12月や2018年8月などに大規模なアップデートが行われ、個人が運営する健康系サイトはすべて検索エンジンから排除されることになりました。以下はそのときのGoogleの公式な案内です。
こうして健康アップデートが実施され、その代わりとして上位表示されたサイトは「厚生労働省」「製薬企業」「大病院(がんセンターなど)」「論文」ばかりです。要は、健康系ではゴミ記事した表示されなくなりました。
こうして健康サイトでのアフィリエイト収入があった人はすべて、不労所得が消え去ったわけです。
参考までに私についても、過去は健康サイトを保有していました。以下は私が保有していた痔のアフィリエイトサイトです。
しかしながら、Googleが健康サイトについてゴミ記事しか表示させないようにアップデートが繰り返された結果、痔のサイトについてあるとき以下のように急激にアクセス数が減るようになりました。
こうして、私が保有する健康系のアフィリエイトサイトは死んでしまい、まったく稼げなくなってしまったわけです。
ネットビジネスをする場合、こうしたGoogleによる天変地異によって急にアクセス数が減り、アフィリエイト収入がなくなるというリスクがあります。この点については、「急に大地震が来て保有する不動産が倒壊した」「大恐慌によって株式価値が大暴落した」などの状況と似ているといえます。
不労所得とはいっても、ビジネスであることには変わりません。
そのため、アフィリエイトで収益の自動化を目指すにしても、Googleに依存していることは忘れてはいけません。
ただ、それでも分野をズラせばいまでもアフィリエイトサイトで不労所得を構築することは可能です。参入ジャンルは考える必要があるものの、高品質の記事を提供すればいまでも問題なく自動収益が可能というわけです。
ネットビジネスで不労所得を得る
これからネットビジネスを開始し、不労所得を得たいのであれば、いくつものポイントがあることを理解しなければいけません。
まず、情報商材やトレンドアフィリエイトなどスパム手法には手を出さないようにしましょう。スパムであり、さらには労働収入である以上、不労所得はあり得ません。
またブログ形式ではなく、サイト形式である必要があります。これに加え、「変わらない情報を記す」「将来、終わらないジャンルに参入する」「ゴミ記事の量産はしない」などを理解したうえで記事コンテンツを提供しましょう。
これらの仕組みを理解することで、ようやくアフィリエイトでの自動収益化が可能になり、不労所得を構築できるようになります。
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