世の中にはインフルエンサーと呼ばれる人がいます。いわゆる影響力をもっている人であり、SNSで多くのフォロワーがいます。

ビジネスをする人の中には、こうしたインフルエンサーを目指そうとする人がいます。または、これらインフルエンサーが出提供している教材(情報商材)の購入を考えている人もいます。

ただ、そうしたことはやめたほうがいいです。搾取されるだけですし、仮にインフルエンサーを目指すにしても、詐欺によって他人をだますことを何とも思わないような人でなければ、インフルエンサービジネスを開始することができません。

なぜ、このように断言できるのでしょうか。ここでは、インフルエンサーによる炎上マーケティングの実情がどうなっているのか確認していきます。

炎上商法で反感を得るマーケティング

Twitterやインスタグラム、YouTubeなどのSNSで多くのフォロワーを抱えている人をインフルエンサーといいます。世間に与える影響力の強い人がインフルエンサーに該当します。

ただ、世の中で目立っているインフルエンサー全員に共通しているポイントがあります。それは、炎上マーケティングを仕掛けていることです。

もっとわかりやすくいうと、世間の反感を買ったり、イラッとさせたりする発言を何度も繰り返すことで多くのフォロワーを集めるのがインフルエンサーの一般的なやり方です。注目を集めることを第一とするのです。

例えば、以下は某インフルエンサーがTwitterでつぶやいたときの内容です。

コロナショックがあったとき、このインフルエンサーは「コロナの記事はチャンス」という発言をして炎上しました。

そのときは世界中で多くの感染者が現れ、死者も出ていました。それにも関わらず当時、素人が医療情報を発信するのがチャンスと発言したのです。そのため、当然のように炎上しました。

こうして、世間の反感を買う発言をすることで注目を集めるのがインフルエンサーがよく行う炎上マーケティングです。

批判でも人が集まる

また重要なのは、炎上によって多くの批判を集めるにしても、それによって多くのフォロワーを獲得できることにあります。

例えば、以前にクラウドファンディングで「スラム街の暮らしを体験したい」という企画を学生が立ち上げたことがあります。

しかし、フィリピン・マニラに向かうにしても自分のお金で行けばいいだけの話です。そのため、「スラムの子をだしに使うな」「バイトして行け」と多くの批判が集まり、大炎上しました。

ただそれよりも着目するべきは、この企画が実際に多くの人の目に留まり、実際にお金を支援する人が何人も現れ、目標金額を達成してしまった」という事実です。つまり反響の大部分が批判であっても、その中でお金を出してまで支援する人がたくさん現れたのです。

ここから、なぜインフルエンサーが炎上を繰り返しているのか理解できると思います。そうすれば、簡単にフォロワーを集められるからなのです。

多くの批判に耐えられる心が必須

ただ当然ですが、そうした炎上を繰り返すとアンチが大量に湧いてくるようになります。

通常だと、アンチは頭の悪い人間たちといえます。ただ、炎上によってインフルエンサーが悪い言動・発言をしている理由での炎上のため、このとき集まってくるアンチについては、むしろ物事の分別を行える人が批判をしてくるようになります。

インフルエンサーを目指すには、こうした批判に耐えられなければいけません。確かに世間に対する影響力は得られるものの、それと同時に真っ当な多くの批判を浴びるようになるのです。

そうしたとき、私を含めほとんどの人は多くの批判に耐えることができません。そのため、インフルエンサーには向いていないといえます。ただ、不特定多数の人に何を言われても気にならない場合、炎上マーケティングによってインフルエンサービジネスが可能だといえます。

情報商材を売るしか収益化の方法がない

そうしたとき、どのようにしてインフルエンサービジネスで稼げばいいのでしょうか。これについて、残念ながら通常のビジネスだと売るものがありません。つまり、収益化が実現できないのです。

ビジネスでお金を生むためには、必ず何かしらの商品・サービスを売らなければいけません。「保険の営業マンが生命保険を売る」「飲食店経営者が食事を提供する」などのように、商品・サービスをお客さんに売るからこそ収益が発生するのです。

そうしたとき、インフルエンサーは何か売るものがあるでしょうか。

当然ですが、過激な言葉をSNS上で発した状態だけでは、収益は発生しません。そこで、ほとんどのインフルエンサーは情報商材を販売します。自らPDFや動画の教材を作成し、高値で販売するのです。例えば、以下は実際に有名な某インフルエンサーが販売している情報商材です。

こうした情報商材を作成し、炎上によって集めた人へ販売していくことで、ようやくお金を得られるようになると考えましょう。

再現性がない虚像を売り、同じ手法で稼げない問題

ただ、インフルエンサービジネスで情報商材を売るのは非常に微妙です。これには理由があります。それは、再現性がまったくないことです。「このように情報発信し、私と同じようにインフルエンサーになりましょう!」と訴え、情報商材で販売したところで、そのインフルエンサーと同じような結果を得るケースは100%あり得ないのです。

また「稼ぐための方法を売って稼ぐ」という内容であるため、その仕組みがねずみ講と非常に似ています。これも、インフルエンサービジネスが微妙な理由です。

例えば、過去に「中学生で月に数百万円稼いだ」というインフルエンサーがいました。経緯を説明すると、彼はたまたまYahooニュースに載り、これによって一気に認知度が広がってフォロワーが非常に多くなりました。

ただ彼はブログを立ち上げていたものの、ブログ収益は月に数千円しかありませんでした。そうではなく、Webライターなどの外注で収益を得ていました。要は、労働収入でお金を得ていたに過ぎません。以下の通りです。

しかし外注とはいえ、中学生が月に数万円の収入を得るのは素晴らしいです。

ただ彼が問題だったのは、Yahooニュースで有名になったのをいいことに、情報商材を作成して「中学生がどうやって稼いだのか」という内容を売ったことにあります。こうして、単月だけ運よく稼げたというわけです。

もちろん読み物としては面白いかもしれませんが、実際の再現性としてはゼロです。また、そうして彼はビジネスの実力がないままに「稼ぐための方法を教える」という典型的な情報商材インフルエンサーとなり、炎上を繰り返すことで人としての道を踏み外していったわけです。

詐欺でも気にしない人はインフルエンサーに向いている

こうした情報商材販売の本質はねずみ講であるため、当然ですが人を騙すビジネスとなります。今回の例ついては非常に分かりやすいですが、それでもインフルエンサーで炎上を繰り返す人というのは、全員が例外なくこうした情報商材を販売しています。

ここから分かる通り、炎上マーケティングで人を集めて情報商材を販売する場合、虚像を売らなければいけません。

情報商材販売による商法が詐欺と呼ばれる理由はここにあり、前述のとおり再現性はありません。「Yahooニュースに運良く取り上げられ、その後に情報商材を販売すればいい」といわれたとしても、収益を得るのは不可能だといえます。

そもそも、真っ当な考え方をもっている多くの人は詐欺によってお金を稼ぎたいとは考えません。そのため、こうしたインフルエンサーの販売する教材を購入しても何も結果を得られないのです。

反対にいうと、インフルエンサーというのは、詐欺に手を出しても気にしない人に向いているといえます。

批判がさらに多くの情報弱者のフォロワーを集める

ちなみに、こうして人を騙す情報商材販売のビジネスを進めるほど、インフルエンサーは注目を集めるようになります。先ほど解説しましたが、真っ当な考え方をしているアンチの人たちがいっせいに批判をしてくるからです。

例えば、先ほどの中学生インフルエンサーは「インフルエンサービジネスによって稼ぐための動画教材」を情報商材として販売しました。そうすると、以下のようにアンチの人が商材内容の実態を公開する情報を流し、多くの人にシェア・拡散されるようになりました。

ただ、情報弱者をできるだけ集めたいインフルエンサーにとってみると、こうしたアンチに批判されるのはむしろ喜ばしいことだといえます。理由は単純であり、こうしたアンチ情報を発信してくれることで、結果的に自分の情報商材を他の人に宣伝してくれているからです。

たとえ内容が人を騙すようなダメな内容であったとしても、広く拡散されれば一部の人がお金を出してくれることは先に説明した通りです。インフルエンサーもこれを狙っており、炎上させて多くの情報弱者の目に留まることで、多くの情報商材を売れるように仕向けているのです。

真っ当な手法だと人が集まりにくいジレンマ

こうしたやり方が炎上を用いたインフルエンサービジネスのすべてであると理解しましょう。こうしたビジネスを実践したい場合、インフルエンサーになるためには炎上を繰り返す発言をする必要があるのです。

ただ、SNSでのフォロワー数が多い人の中には、こうした炎上を繰り返す人ではなく、真っ当な人がいるのも事実です。

しかし、実際にやってみれば分かりますが、真っ当な手法では炎上が起こることはほぼなく、非常に人が集まりにくいという問題点があります。こうした真っ当なインフルエンサーは、炎上などで目立っている人よりも名前が知られていませんし、言っていることもまともなので注目されにくいのです。

人は尖っているものに着目します。普通のものではなく、変なことをしている人に目が行くのです。世の中の炎上マーケティングを仕掛ける人が大胆な発言を繰り返し、詐欺の情報商材を販売しているのは、当然ながら理由があるのです。

稼げる能力とSNSでの発信力は関係ない

しかし理解してほしいのは、「ビジネスで稼げる能力というのは、SNSなどでの発信力と関係がない」という事実です。

多くの人はSNSやインターネット上で派手なパフォーマンスを演じている人に着目しがちです。ただ、そうした表に出ていないものの、ビジネスで圧倒的に稼いでいる人はたくさんいます。これはネットビジネスでも同様であり、インターネットを使って稼いでいながら、SNSやGoogleで検索してもまったくヒットしない人はいくらでもいます。

むしろ、インフルエンサーの多くは「炎上させることで情報弱者を集め、詐欺の情報商材を販売すること」くらいしか収益化の方法を理解していません。つまり、ビジネスの能力は圧倒的に低い人がほとんどなのです。

そうしたとき、あなたはどのような手法で稼ぎたいでしょうか。炎上させながら多くの批判を浴び、人を騙してもいいのであれば、インフルエンサーを目指せばいいです。ただ、そうした手法が微妙だと感じるのであれば、その他の真っ当なビジネスを選択すればいいのではと思います。

限られた人のみ可能な手法がインフルエンサー

「世の中への影響力が強い」というと、非常に聞こえがいいです。ただインフルエンサービジネスの実態を読み解くと、炎上によって情報弱者を集め、情報商材を売りつける詐欺ビジネスとなっています。再現性ゼロの手法を販売するため、正直おすすめしません。

多くの批判を浴びなければならず、それに耐えることができ、さらには人を騙すことをためらわない人でなければインフルエンサーは無理なのです。

なお、同じようにSNSでフォロワーが多い人の中でも、炎上なしに真面目な内容を発信している人は「いわゆるインフルエンサー」ではありません。炎上がないため、爆発的な拡散がないからです。

多くの批判を受けなければならず、ほとんどの人にとって向いていないのがインフルエンサーの炎上マーケティングです。こうした事実を理解したうえで、「本当にインフルエンサーを目指したいのか」「インフルエンサーが販売する情報商材が本当に優れているのか」を見つめなおすようにしましょう。

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