メールマガジン(メルマガ)の配信は多くのWebビジネス事業者にとって非常に重要なツールです。顧客リストを取得することでリピート販売を加速させることができますし、ステップメールによって自動にて信頼を獲得することもできます。

ただ、こうしたメールマガジンを送ったりステップメールを組んだりするにしても、迷惑メールとして判定されてしまい、結果として読者に読まれない状態に陥ることがあります。このように迷惑メールへ自動判定される状態を「メールが届かない」「到達率が悪い」と表現します。

それでは、どのようにすればメールが届かない状態を回避できるのでしょうか。これには、当然ながら正しいやり方が存在します。

ここでは、実際に私がメールマガジンを何年も発行している観点から、「どのようにしてメルマガやステップメールの到達率を上昇させればよいのか」について解説していきます。

何も対策をしないと到達率は非常に低い

リストマーケティングとして、メルマガリスト(顧客リスト)を取得するのはビジネスの基本ですが、このときメルマガの到達率まで気にしている人は意外と少ないです。本気でリストマーケティングを実践している人なら問題ないですが、そうでない人は対策方法がよく分かっていないのです。

そもそも、あなたのメルマガについて到達率が非常に低いことさえ、あなた自身が気づいていないケースは多いです。理由は単純であり、あなたでは到達率が分からないからです。

メルマガ読者さんに対して、「迷惑メールに入らず、きちんと届いているかどうか」については、メルマガ読者さん本人しか分かりません。そうした人に対して、一人ずつ電話して「メールは届いていますか?」と聞くのは現実的ではないため、結局のところ到達率が分からないのです。

あなたのメールが届いていないことについて気づくとしても、「迷惑メールに毎回入っていましたよ!」と何人もの熱心なメルマガ読者さんに教えられて、ようやく気が付くことでしか判別できません。熱心な読者であれば、以下のような迷惑メールの山の中からあなたのメルマガを拾ってくれます。

ただ実際のところ、そこまで気遣ってくれる人は稀なため、結局は非常に低い到達率のままというわけです。

そのため、メルマガが届かないとはいっても、その判断の方法は意外と難しいです。ただ、実際のところメルマガやステップメールが届いていない人は多く、だからこそ当初から対策を練らなければいけません。

「迷惑メール対策=Gmail」と考える

それでは、迷惑メール対策(迷惑メールと判定されないための対策)とはいったいどのようなものになるのでしょうか。これについて、要はGmailへの対策が迷惑メール対策だと考えるようにしましょう。

人によってさまざまなメールソフトを利用しています。利用するメール媒体は異なりますが、そうしたもののうちシェアを見てみると、Return Path社の調査では、Gmailのシェアが2017年の時点で59%であることが分かっています。

  • Gmail:59%
  • Outlook(Hotmail含む):18%
  • Yahoo!メール:5%
  • その他:17%

要は、Gmailを利用している人がほとんどというわけです。これは、「迷惑メール対策=Gmail対策」といわれている理由です。

到達率改善の第一はスパムメールの禁止

そうしたとき、メルマガが届かない状態を改善するためには何を考えればいいのでしょうか。これについて、最初に理解するべきポイントとしては「スパムメールの禁止」があります。

どれだけ到達率を上げるようにテクニックを駆使したとしても、スパムメールを送っている以上は到達率が改善することはありません。

当然、情報商材アフィリエイトのようなねずみ講ビジネスをしていたり、メルマガ読者を買っていたりする場合、必然的にスパムメールを送りつけることになります。そのため、何をどう頑張ってもメルマガはいつか届かなくなります。

ただ中には、「情報商材アフィリエイトを実施しているわけではなく、自分独自の言葉でメルマガを作成して送っているから問題ない」と考える人は多いです。ただ、名刺交換した人へ承諾なしにメルマガを送ってはいないでしょうか。私についても、以下のようなメールを送られることがあります。

このように、読みたくもないメールマガジンを一方的に送り付けられるため、私にとってはスパムメールでしかありません。

ある程度、本業で大きな収益を出している経営者であってもこうしたスパム行為をすることは多いです。ただ、そうしたスパムメールを送っている時点で到達率が改善することはなく、むしろ悪化していきます。メールの届かない状態を改善するには、こうしたスパム行為を絶対にしないようにしましょう。

Gmailで迷惑メールの報告が多いとスパム判定を食らう

なお、スパムメールを送っていると、なぜ届かなくなるのでしょうか。これは、迷惑メール報告を受けるからです。Gmailでは、以下のように「ブロックする」「迷惑メールとして報告する」「フィッシングメールとして報告する」などのボタンがあります。

通常のメールであれば、こうしたボタンが押されることはありません。ただ、あなたがスパムメールを送付していると、このようなボタンを押されるのです。

こうしてGmailでは「この送信者やドメインからのメールについて、ブロックや迷惑メール報告が非常に多い」と判断するようになります。その後、スパム判定を食らうことで自動的に迷惑メールへと放り込まれるようになります。

これが、Gmailでメールが届かなくなる理由です。なぜスパムメールが到達率に悪影響を与えるのかについて理解できたと思います。

届かない原因を取り除く細かいテクニック

ただ、こうしたスパム行為をしておらず、あなたのブログ・サイトやSNSなどを活用し、コツコツとメルマガ読者さんを集めたにも関わらず、メールが届かないことがあります。

これについては、他に届かない原因があります。そのため「これを実行に移せばいい」というテクニック的な部分にはなってしまいますが、迷惑メール対策のために最低限の対策を実施するようにしましょう。具体的には以下になります。

  • 積極的にメルマガ解除させる
  • フリーメールでなく、独自ドメインを利用する
  • SPFレコードを設定する
  • 短縮URLを避ける
  • メルマガ配信スタンドを見直す

それぞれについて、より詳しく解説していきます。

メルマガ冒頭に登録解除の方法を記し、積極的に解除させる

多くの人は「メルマガ読者に解除してもらいたくない」と考えます。ただ、これをしてはいけません。むしろ逆であり、メールマガジンやステップメールを送っているのであれば、読者には積極的にメルマガを解除してもらうように仕向けなければいけません。

たとえメルマガを購読するようになったとしても、人によっては「やっぱり必要ない」と考えてメルマガを読むのをやめたいと思うことがよくあります。

そうしたとき、どこにもメルマガ解除の方法が載っていなければどうでしょうか。または、メールの一番下まで到達しなければメルマガ解除のURLが載っていなければどうでしょうか。その場合、メルマガ解除の方法が分かりにくいために読者は「迷惑メール報告」「ブロック」のボタンを押すようになります。

事実、私についてもメルマガ解除方法が分からなかったり、非常に複雑な解除方法(メルマガ解除したい場合は、このメールに返信するなど)を指定していたりするケースだと、そのまま迷惑メール報告して、自動的に迷惑メールフォルダへ放り込むように設定します。

そこで、こうした状態を避けるようにしましょう。具体的には、メルマガやステップメールの冒頭に「メルマガ解除の方法」を記すといいです。例えば、以下は私のメルマガになります。

このように、非常にわかりやすい場所にメルマガ解除のボタンを設置しています。メルマガを読みたくない人については、積極的に解除してもらうように配慮しているのです。

どれだけ優れたメールを送っていたとしても、こうした配慮をしていない場合、迷惑メール報告をする人が何人も現れるようになります。そうして、あなたのメールマガジンは届かなくなります。

フリーメールを送信元にするのは不可:独自ドメインを利用する

またメールマガジンを送るとき、どのようなメールアドレスを設定しているでしょうか。GmailやYahoo!メールなど、フリーメールアドレスを送信元に記載していないのでしょうか。

送信元のメールアドレスがフリーメールアドレスの場合、高確率でスパム判定を受けることになります。どのような人でも自由にフリーメールアドレスを取得できるため、スパムメールで頻繁に活用されるからです。

そこで、独自ドメインを取得するようにしましょう。

メルマガ発行者であれば、必ずブログやサイトを保有しているはずです。そこで、独自ドメインを含めたメールアドレスを利用するようにしましょう。

※独自ドメインによるブログなど、自分独自の媒体なしにメルマガを行うのは論外なので、独自ドメインを保有していることは当然として話を進めていきます。なおTwitterやYouTubeは他社の媒体であり、自分の媒体ではありません。あくまでもブログ・サイトなどの自分の媒体の保有が必要です。

どのように独自ドメインのメールアドレスを作成するのかについては、あなたが利用しているレンタルサーバーでログインするようにしましょう。例えば私はエックスサーバーを利用しており、この管理画面の中には以下のように「メールアカウント設定」に関する項目があります。

こうした管理画面から、独自ドメインを利用したメールアドレスを作成するようにしましょう。

メールアドレスの作成方法については、レンタルサーバーによって作り方が異なります。これについては、自分で調べてレンタルサーバーごとに独自ドメインによるメールアドレスを作るといいです。

SPFレコードを設定し、なりすましメールでないと証明する

ただ、独自ドメインによるメールアドレスを作成しただけでは不十分です。そこから、なりすましメールの対策を講じるようにしましょう。

メールというのは、どうしてもスパムメールやフィッシングメールを送る人が多くなります。加えて、なりすましメールが横行するようになります。そうしたとき、なりすましメールではない」と証明することで到達率が上昇します。

そうしたとき、なりすましメールでないと証明する方法として「SPFレコードの設定」があります。Gmailを含め、多くのメルマガ運営者にSPFレコードの設定を推奨しています。要は、到達率に大きな影響があるというわけです。

「SPFレコードって何?」と思うかもしれませんが、言葉を深く理解する必要はありません。要は、そうした設定をすればいいとだけ考えれば大丈夫です。これについて「〇〇(レンタルサーバーの名前) SPFレコード」で検索し、設定方法を調べましょう。

例えばエックスサーバーであれば、以下の「DNSレコード設定」という部分で設定をすることになります。

作業自体は数分で終わります。ただ、こうしたSPFレコードの設定をすることで「この独自ドメインから送られるメールについて、なりすましメールではない」とアピールできるようになります。

メルマガ内での短縮URLの利用を避ける

他に注意するべき点として、メルマガやステップメールの中に短縮URLを入れるのを避けるようにしましょう。

メールマガジンを送るとき、URLが長いと読みにくいので短縮URLを利用する人がそれなりにたくさんいます。ただ、これをするとスパムメールと判定されやすくなり、結果として届かなくなります。短縮URLとしては、例えば以下のようなサービスが広く利用されています。

なぜ、こうした短縮URLの利用が微妙なのでしょうか。それは、あなた以外に非常に多くの人が短縮URLを利用し、メールマガジンで配信しているからです。

実際のところ、メルマガ発行をしている人はスパムがほとんどです。先ほど述べたように、メルマガ読者を購入したり、名刺交換した人へ勝手にメールを送り付けたりしています。このとき、短縮URLを利用する人は非常に多いです。

そうなると、Gmailとしては「▲◎.comという文字列(短縮URLの文字列)が入っている場合、迷惑メール報告を頻繁に受ける」ようになります。そうして、短縮URLが入っていることで無条件にスパムフォルダ行きとなります。

迷惑メール対策での到達率改善では、短縮URLが原因となっていることもあるため、短縮URLの利用を避けるようにしましょう。

サーバーが汚れているなら、メルマガ配信スタンドを見直す

ただ、こうした対策を実践することでメルマガが届かない原因を取り除いたとしても、まだ無駄なケースは多いです。それは、「既にメルマガを長く配信しているケース」です。

過去にスパムメールを何度も送り付けている場合、いまから対策を講じてどれだけ改善を図ったとしても、残念ながら到達率が向上することはありません。これを「サーバーが汚れる」と表現します。「サーバーが汚れる=自動で迷惑メール判定を受けるようになっている」と考えましょう。

迷惑メール対策を実践していない状態でメールマガジンやステップメールを送っている場合、高確率でサーバーが汚れるようになります。ただ、一度でもサーバーが汚れると立て直すことは難しいです。

そこで、その場合は既存のメルマガとはおさらばして、新規に契約し直すようにしましょう。同じメルマガ配信スタンドで新規契約してもいいし、別のメルマガ配信スタンドを利用しても問題ありません。いずれにしても、新たなメルマガ配信サーバーを利用しなければ意味がありません。

メルマガ読者のリストについては、新規契約のメルマガ配信スタンドに移せばいいです。初期設定は大変ですが、そうすればメルマガやステップメールが届くようになります。

当然、新しいメルマガではスパムメールをなくし、冒頭にメルマガ解除のURLを入れ、さらにはSPFレコードの設定など最低限の対策を実行に移しましょう。そうすれば、今後はサーバーが汚れることはなくなります。

メールマガジンの到達率を改善させる方法を理解する

リストマーケティングで最も重要な要素がメールアドレスの獲得による顧客リストの充実です。ただ、多くの人は顧客リストを利用したメルマガ・ステップメールの配信方法を間違えています。その結果、スパム判定を受けて迷惑メールフォルダ行きとなります。

これでは、どれだけメルマガ読者数が多くても意味がないといえます。そこで、メールマガジンの到達率を改善させるように努力しましょう。

このためには、スパムメールを送らないことが大前提です。当たり前のように感じますが、非常に多くの人がスパムメールを送り付けています。

ただ、そうした行為をしていなかったとしても、「冒頭にメルマガ解除のURLを設置する」「SPFレコードを設定する」など、基本的な対策さえ行えていない人が大多数です。そうしたとき、これらを一つずつ実行に移していけば、メルマガの到達率は圧倒的に改善されるようになります。

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