プレゼンテーション(プレゼン)をするとき、多くの人は内容を詰め込み過ぎようとします。その結果、多くの情報を受け取ってもらおうと早口でプレゼンを進めようとします。

しかし、これでは情報が多すぎて、聞き手は何が重要なのか理解できません。印象に残らないだけでなく、最終的に時間が足りなくなることもあります。実際、最後の方になって、「時間がないのでこのスライドは飛ばします」と説明する講師は多いです。これでは、自ら講師としての格を下げることに繋がります。

こうならないためにも、伝える内容を最初から絞らなければいけません。さらにいえば、早口でまくしたてるよりも、聞き手とのコミュニケーションができるくらい余裕をもたなければいけません。

5~10分を1枚のスライドに使う

1時間の講演をする場合、あなたはどれくらいのスライドを作成するでしょうか。人前に立って話すことに慣れていない場合であれば、60枚のスライドを作る人もいます。

ただ、1時間で60枚のスライドであると、1分ごとにスライドが変わることになります。これでは情報量が多すぎるため、聞き手は頭の中で整理する時間がありません。また、講師も言わなければいけないことが多くなるため、早口になって焦ります。その結果、得るもののないプレゼンになります。

例えば、あなたが世界的に有名な美術館へ行くとします。このとき、有名な絵画が次から次へと出てきます。案内員に従われ、「これがピカソの絵です」「あそこにあるのはゴッホの絵画です」と次々と説明されます。

ただ、聞き終わった後に心に残っているものは少ないです。

それよりも、「これはゴッホが描いたひまわりです。彼は1888年から1890年にかけて、ひまわりに関する絵を何点も残しています。これはその中でも……」と詳しく説明を受けた方が大きな印象として心に残ります。説明の後にじっくりと絵を見ることにより、当時の時代背景も考えながら味わえるようになります。

これはプレゼンテーションでも同様です。「内容が多いほど良いプレゼンである」と勘違いする講師は多いですが、実際は逆です。余分な内容をそぎ落とし、伝えたいことを絞る方が心に残ります。

そのためには、1枚のスライドに対して5~10分の時間を使ってください。1時間(60分)を使って話をする場合、12枚よりスライドが多くなってはいけません。これ以上スライド枚数が多くなると、聞き手は混乱してしまいます。

多くの時間を使って丁寧に説明してこそ、ようやく聴衆が理解できるようになります。事例を出したり質問を投げかけるなどして工夫すれば、5分くらいすぐに経つはずです。

別の表現で同じことを3回示す

丁寧な説明を行うだけでなく、プレゼンを行うときは同じことを3回は言うようにしましょう。多くの人は、「1回話せば聞き手は理解してくれる」と思っています。しかし実際は、1回で理解できる頭の良い人は稀であり、私も含めて何度も聞くことで理解を深めていきます。

もちろん、まったく同じ説明をしてはいけません。このときは、「表現を変える」「新たなデータや資料を出す」などをします。見せ方や角度を変えて聞き手に示すのです。

例えば、「タバコは健康に悪い」という話をするとします。タバコの害について話した後、今度は「喫煙率と肺がん患者の推移」というデータを図表で提示します。また次のスライドで、「双子を比べると、タバコを吸っている方だけ明らかに老けが進んでいる」という写真を提示します。

このときは、

① タバコの害について

② 図表でデータの提示

③ 実際の写真で対比させる

という流れで行っています。同じことを別の角度で表すことにより、単に「タバコは健康に悪い」と話すよりも説得力が増し、聞き手の印象に強く残ります。

こう考えると、プレゼンでは本当に言いたいことだけを伝える方が効果的であることが分かります。1枚のスライドに対して5分以上の時間をかけないといけませんし、同じ内容を別の表現で3回は伝えなければ聞き手の頭に残すことができません。

プレゼンでは、できるだけ少ないスライド枚数で伝えることを考え、さらに伝えるべきポイントも絞ってください。コンテンツを整理することが上手なプレゼンの基本です。

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