ビジネスとしてセミナーを開催する場合、参加費を決める必要があります。参加費は主催者や講師の言い値であり、好きなように決めることができます。

しかし、参加費が高ければ人は集まりません。一方で参加費を安くすればいいわけでもありません。セミナー費用は高くてもダメだし、安すぎてもいけません。そこで、セミナー主催者は適切な金額を設定する必要があります。

セミナーを開催するとき、当然ながら料金相場があります。また、参加費を決めるときの考え方も存在します。

ただ、セミナー参加金額の決め方を理解していない人は多いです。そこで、具体的にどのよう講師としてセミナー開催時の金額を決めればいいのかについて解説していきます。

参加費を決める要素は3つある

まず、あなたはどのようなセミナーを開催したいでしょうか。一般的には、3,000円や5,000円の参加費に設定しているセミナーが多いです。

どのようなセミナーを開催し、どのターゲットを集めるかによって値段が変わってきます。これには、次のような要素が関わってきます。

・セミナーの時間

当然ですが、1時間のセミナーよりも2時間のセミナーの方が値段は高くなります。半日や一日のセミナーであれば、高い値段を設定しても不自然ではありません。

例えば、私が開催した1人5万円のセミナーでは、1日(8時間以上)を使ってセミナーを行いました。以下のようなセミナーを開催したわけです。

2時間のセミナーで5万円では文句が出ますが、1日であれば問題ありません。それだけ内容を濃くすることによって人を集めることができます。

・講師の実績

まだ実績がない無名の講師が値段を高く設定しても、誰も集めることができません。この場合は「実績を作る」という意味を込め、安い値段でもいいのでセミナーを行わなければなりません。ビジネスでは実績が全てなので、実績ができるまでは努力を積み重ねるしかありません。

一方、出版を実現しているなど、既に実績がある方であれば高額セミナーに設定しても人が集まります。実際、私が初めて開催したセミナーは高額セミナーにも関わらず50人程度を集めることができました。

例えば私の場合、Webサイトを作成して多くのアクセスが集まる自分のメディアを構築した後にセミナーを開催しました。当サイト(ビジネス思考への転換)がこれに当たるのですが、アクセスがたくさん集まる媒体(Webサイト)を作っている実績があるので高額でも問題ありません。

同じように「ベストセラー作家」「メディア出演が多くて著名」など、講師としての実績によってセミナーの値段が大きく変わります。

・対象参加者

セミナーへ誰が参加するかによっても値段が変わります。例えば、ビジネス系の起業セミナーであれば「金を稼ぐこと」が前提であるために値段を高く設定しても問題ありません。私の場合、1万円以上のセミナー以外は絶対に開催しないようにしています(他の人から頼まれたセミナーは除く)。

しかし、同じお金を対象にしたセミナーであっても「主婦が実践する節約術」であれば価格を抑える必要があります。節約術の内容では、1万円のお金を出してまで参加しようとは考えません。

また、「ゼロから始める不動産投資」よりも「年収3000万円からの不動産投資」の方がセミナー参加費を高く設定できます。金持ちばかりが集まってくるからです。むしろ、「年収3000万円からの不動産投資」の場合は、むしろ参加費を高くしなければ集客が難しいです。

妥当なセミナー参加費とは

これらの内容がセミナーの参加料金を決定するための法則です。このとき、以下のような場合であればセミナー参加費は1人3000~5000円が相場です。

  • セミナー講師1人(無名講師でセミナー開催は初めて)
  • セミナー時間:2~3時間
  • 受講者数:10人ほど

ジョイントセミナーなどによって有名な講師を呼ぶのであれば、参加費を1人5000~10000円に設定しても問題ありません。ただ、これ以上の値段設定で人を集めるのは難しいです。

もちろん、例外はあります。セミナーのテーマを教えられる人があなただけであり、知りたい人が多い場合は強気に出ることが可能です。既にあなたに大きな実績がある場合も値段を高く設定できます。

なお前述の通り、私が初めて開催したセミナーは参加費1人5万円でした。内容は「ポータルサイトで稼ぐ方法」であり、これに50人程度が集まりました。会場費などを差し引いてもほぼ利益が生まれます。

このような希少性があり、需要が大きいこともあって参加費が高い強気の戦略を取っています。一般的に多くの人は値下げ戦略を考えます。ただ、こうしたやり方ではなく値段を高く設定することを考えなければいけません。

値段の高いセミナーであるほど満足度は高い

まず、商品の値段によって反応する客層が変わってきます。確かに値段が安いほど反応する人の数が増え、お客さんの数は増えていきます。そのため、セミナー開催を考える多くの起業家や経営者は値下げを行おうとします。

しかし、値段の安さに反応する人は「良い顧客」になりにくいです。ライバルがあなたよりも安い値段を提示すれば、すぐにライバルの元へ移ってしまうからです。

価格を下げると質の悪い客が集まり、価格を上げると上質の顧客が集まるようになります。この法則は、実際にビジネスを動かしてトライ&エラーを繰り返している経営者であれば、誰もが納得してくれるのではないでしょうか。

これは当然、セミナーでも同じです。例えばあなたが無料セミナーに参加するときの場面を想像してみてください。

当日、雨が降っていれば「こんな日に外に出るのは面倒だ」と考え、どうせ無料セミナーだからという理由で連絡もなくキャンセルするかもしれません。急に友達との予定が入った場合、そちらを優先してセミナーへは出席しないかもしれません。たとえ遅刻をしても、そこまで重くは受け取らないでしょう。

一方、これが参加費5万円のセミナーであればどうでしょうか。少なくとも、遅刻や欠席をしようとは考えないはずです。講師が言うことを一つも逃さないように聞き入り、セミナー中に眠ることもありません。質問も積極的に行います。

それだけ集中して聞いているため、セミナー中に多くの学びを得ることができます。そのため、セミナーが終わった後は大きな満足を感じることでしょう。

このようなことから、高額セミナーであるほどお客様の満足度は高くなります。もちろん、対価に見合うサービスを提供することは前提ですが、ビジネスでは「高額商品であるほどお客様は満足し、ファンになってくれる」ようになるのです。

「全国からの参加」「ブランディング」は値段が高いと実現する

そこで、質の高いお客様を集めたいのであれば値段を高く設定しましょう。特に「全国から参加してほしい」「自分のブランディング化をしたい」と考えている場合、値段は高く設定しなければいけません。

地方から参加する場合、移動費だけで何万円もかかります。わずか3000円のセミナーに遠くから参加しようと思う人は少数です。そのため、全国からお客さんを集めたいと考えているのであれば、安っぽい内容にしてはいけません。

また、どれだけ内容が優れていたとしても、3,000円の時点で安いセミナーと思われてしまいます。そのため、1万円以上の参加費であるのは必須だと考えましょう。

また先に述べた通り、値段の安いセミナーには「質の悪いそれなりの人」が集まってきます。さらに、3000円でセミナーを行う講師は「その程度のセミナー講師」と判断されます。そうではなく、高額セミナーを行う講師であり、人を集めることができるのであればそれだけブランド価値が高まります。

もちろん、高額セミナーであるほど参加する人数は少なくなります。そこで、受講者を集めるためにマーケティングはしっかりと行わなければなりません。

付加価値をつけてセミナー費用を値上げする

もちろん、最初から高額セミナーを開催するのは難しいかもしれません。しかし、それなりの実績を出して多くのファンがついているのであれば、高額セミナーを開催することを必ず意識してください。

当然、無意味に参加費を高く設定するのではありません。値段を上げるのであれば、その価格に見合うだけの価値を提供する必要があります。受講者が「このセミナー内容でこの値段であれば妥当」と思ってくれるようなセミナーに仕上げるのです。

たとえ高額セミナーであっても、参加者が満足して得るものが多いセミナーであれば「安い」と感じてくれます。一方、低額のセミナーであっても、準備不足などで満足度が低ければ不満が残ってしまうので「高い」と感じます。

要は、たとえ値段が高くても「参加者が納得してくれる質の高いセミナーを構築できるかどうか」という点が重要になります。これでしっかりと利益を生み出すことができれば、あなたにとってもメリットは大きいはずです。

高額セミナーを開催するときは付加価値を意識するだけです。この例を挙げていきましょう。

・1日を使ったセミナーにする

2時間のセミナーで5万円以上を徴収するのは厳しいです。そこで、丸1日(6~8時間)を使ったセミナーを開催するのです。全てのノウハウを一日に凝縮することにより、多くの学びを得ることができるセミナーに仕上げます。

ちなみに私が1万円のセミナーを開催するときは、4時間のセミナーに設定しています。3万円や5万円の場合、1日セミナーにしています。値段を高くするのであれば、それだけ時間も取るようにしましょう。

2~3時間ほどのセミナーであると、参加費を徴収したとしても5,000円くらいが限界です。

・動画を後日プレゼント

いくら良いセミナーであっても、一回聞くだけでは忘れてしまいます。こればかりは仕方ありません。そこで、当日のセミナーを動画で撮影し、後日無料で配布するのです。受講者は何度も見返すことができるため、より多くの学びを得ることができます。

プロの業者に頼んでもいいですが、お金がないのであれば家庭用のビデオカメラでも問題ありません。バッテリーや録画時間などに注意しながら撮影を行いましょう。

私の場合も同様にセミナー動画を毎回撮影して、受講者にプレゼントしています。以下のように家庭用カメラをセットしての撮影です。

これだけでもセミナーの価値が大幅に上がります。

・ゲストを用意する

その業界では誰でも知っているような大物がゲストとしてやってくるのであれば、そのセミナーは急に高級感を帯びるようになります。

ジョイントセミナーとは異なりますが、ゲストがいれば受講者はそれ以上の満足度を得ることができます。あなたの話を聞くだけでなく、他の側面からの話も聞けるので一石二鳥のセミナーになります。

・特典を用意する

セミナーへ参加することによる特典を付ければ、その分だけ多くの人がセミナーへ来てくれやすくなります。このとき、「セミナー参加費よりも高価な特典」であれば効果的です。

たとえセミナー費用が5万円であっても、8万円の特典をつけていれば安く思えてしまいます。これについては、あなたが実際に販売している教材やコンサルサポートなどを特典にしても問題ありません。特典を付けることにより、参加しなくては損であるように思わせるのです。

例えば、ダイエットセミナーを開催するのであれば「2時間の個別サポート(8万円分)を特典として贈呈」などです。アイディアの数だけ特典を思いつくことができます。

バックエンド販売を視野に入れたセミナー参加費を設定する

なお、ビジネス目的でセミナーを開催するためには稼がなければいけません。このとき、セミナー参加費だけで儲けようとする人はビジネスマンとして二流です。セミナーの最後にバックエンド(高額商品)を販売しなければセミナーで稼げません。

しかも、セミナー中にバックエンド商品を販売する方がお客さんの満足度は高まります。そのため、必ず行う必要があります。

セミナー価格を安くしすぎてしまうと質の悪い受講者がたくさん集まり、バックエンド商品が売れなくなります。しかし、セミナーの参加金額が高すぎると受講者が集まらなくなり、結局のところセミナーを開催しても稼げなくなります。

そこで、あなたがセミナービジネスを実践するときはいろんな価格帯を試してみて、「多くの参加者を集めつつ、質の高い受講者が来る値段」を決めるようにしましょう。

例えば私の場合、確かに5万円のセミナーでもそれなりにたくさんの人を集めることができたものの、集客は割と大変でした。また、1日がかりのセミナー講師は異常なほど疲れます。そのため、1万円や3万円の半日セミナーで人を集めることをいまはメインにしています。

参考までに、3,000円と5,000円ではセミナー参加者の数はそこまで変わりません。お客さんにとって、2,000円の差はそこまで影響がないのです。

一方で5,000円を超えると集客しにくくなります。ただ、8,000円と1万円では集客力に差はありません。そのため、5,000円以上のセミナーを考えているのであれば、思い切って1万円のセミナーに設定することをおすすめします。

ただ、1万円よりも値段が高くなるとガクッと参加人数が減ります。1万円と3万円では3万円のセミナーのほうが、圧倒的に集客が難しくなると考えてください。こうしたことを理解したうえで、セミナー料金を決めるといいです。

無料セミナーは絶対にやめるべき

なお、セミナー開催するときに必ず意識するべきことがあります。それは、無料セミナーの開催です。セミナービジネスを考える場合、無料セミナーは絶対にやめるようにしましょう。

理由は単純であり、人が集まらないからです。実際に行えば分かりますが、「まったく同じ内容」「同じタイトル」「同じ会場・時間」で集客したとしても、無料セミナーと参加費5,000円のセミナーでは、参加費5,000円のセミナーを開催するほうが、圧倒的に人が集まります。

無料セミナーでは人が来ずに失敗します。どうせ無料だからと考え、当日キャンセルも非常に多くなります。さらに、集まってくる受講者の質も非常に悪いです。すべて無料で何とかしようと考えている人たちなので、セミナー中にバックエンド(高額商品)を販売したとしても購入されません。

唯一の例外として、既にあなたの商品・サービスを何度も購入している人に対して無料セミナーを実施するのはまったく問題ありません。しかし、「不特定多数の人に向けて無料セミナーを開催するのは、ビジネスとして間違いである」ことを認識しましょう。

セミナーでは必ず参加費を取らなければいけません。無料セミナーを開催してはいけないのです。そこで値段設定についてじっくりと考え、有料セミナーを開催しましょう。

セミナービジネスでの値段設定を理解する

リアルビジネスとして店舗運営をしている人であっても、ネットビジネスをしている人であっても、稼げる人ほどセミナー講師をします。セミナーを開催することによって、多くの売上を作ることができるのです。

ただ、このとき考えなければいけないポイントとしてセミナー価格があります。値段をどのように付けるのかによって集客人数は変わってきますし、客層も大幅に違ってくるようになります。

いずれにしても考えるべきは、3,000円などの低額セミナーの開催だけで満足するのは止めましょう。私の場合は1万円以上のセミナーしか開催しないようにしていますが、そうすることによって質の高い受講者だけを相手にすることができ、バックエンド(高額商品)もたくさん売れるようになります。

最初からは難しいかもしれませんが、実績さえ作れば値上げ戦略を実施しても問題ありません。セミナー内容を工夫して、値段が高くても納得してくれるセミナーに仕上げましょう。

セミナーを開催するときの料金相場を踏まえ、ライバルとの差別化を図りながら内容を組み立てれば独自のセミナービジネスが可能になります。そうして稼ぐことがセミナー講師として重要なのです。

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