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一つのプレゼンにたくさんの内容を詰め込み過ぎると、何を伝えたいのかがさっぱりわからないプレゼンになってしまいます。こうした事態を避けるためには、一つのプレゼンに含まれる要素をできるだけ絞り込む必要があります。

このとき、適切な考え方に基づいて内容を削るようにしなければ、たとえ内容自体を絞り込んでも、聴衆の記憶に残らないプレゼンになってしまう恐れがあります。そこで、参加者に内容を覚えてもらえるプレゼンを実現するための要素について解説していきます。

記憶に残るプレゼンを構築するための6つの要素

人間にとって記憶や印象に残りやすくなる要素として、シンプル・具体性・意外性・感情・信頼性・ストーリーの6つがあげられます。ここからは、それぞれの要素について一つずつ説明していきます。

シンプル

人にとって、シンプルなものであるほど「分かりやすい」と感じる傾向にあります。そして、シンプルなものであるほど人々の記憶にインプットされやすいです。そのため、プレゼンで扱う内容も単純明快でわかりやすいものに設定することが重要です。

例えば、サイトの作り方についてのプレゼンを行う場合には、「サイトの記事を書くときの考え方」「レンタルサーバーの借り方」「お客様にとって使いやすいサイトの構造」などのように、複数の要素を一つのプレゼンに詰め込み過ぎてはいけません。

この場合、プレゼンの内容が複雑になり過ぎてしまい、人々の記憶に残らないプレゼンになってしまいます。

そこで、「サイトの記事を書くときの考え方」など、一つのテーマに沿ったプレゼンを組み立てるようにします。この場合であれば、シンプルでわかりやすいプレゼンとなり、多くの聴衆を満足させられるようになります。

具体性

具体的な情報を示すプレゼンも、参加者に内容を覚えてもらいやすいです。その反対に、抽象的な内容を扱うプレゼンであるほど、人々の記憶に残らないものに仕上がってしまいます。

例えば、パソコンの売り上げを伸ばすためのプレゼンにおいて、プレゼン発表者が「各部署の力を合わせてがんばりましょう」と言った場合、聴衆は「何をどうがんばればいいのだろう?」と思ってしまいます。

その反対に、プレゼン発表者が「新商品の生産ラインの効率化を高めて、利益を伸ばせるように頑張りましょう」と具体的なメッセージを投げかけた場合であれば、プレゼン参加者に対して「どこに注力してがんばれば良いのか」をスムーズに記憶してもらえるようになります。

意外性

聴衆の予想を裏切るような意外性をプレゼンに取り入れることで、その内容を多くの参加者にインプットしてもらうことができます。

例えば、あなたが「ダイエットにおける運動方法」についてのプレゼンを行うと仮定します。そして、プレゼンの参加者は「ダイエットには有酸素運動が効果的だ」と考えていたとします。

この場合、あなたがプレゼン内で「有酸素運動を行うと、どんどん太りやすい体になります」といえば、聴衆は「え!? そうなの?」と思ってびっくりします。この衝撃的な言葉によって、あなたのプレゼン内容が参加者にインプットされることになります。

もちろん、常識とされることの逆の考え方を述べる場合、きちんと聴衆を納得させるための情報や根拠を説明していく必要があります。そして、このときのプレゼン内容が根拠に基づいたしっかりとしたものであれば、参加者が納得してくれるようになります。

感情

怒りや悲しみなどの感情に訴えかけるメッセージは、プレゼン参加者の記憶に残りやすいです。例えば、悲惨な事故が起こったときには、そのときの被害のデータを淡々と述べるのではなく、事故現場の映像を公開します。

このようにすることで、多くの視聴者は「ひどい事故だな⋯⋯」と考えて悲しみの感情が芽生え、そのときの惨状が記憶に残るようになります。

信頼性

医学博士などの権威性をもつ人がプレゼンを行う場合、参加者からの信頼を得やすいです。これにより、聴衆がプレゼンの内容を信じやすくなります。

また権威性がない場合には、プレゼンを行う前の経歴紹介などにより、プレゼン参加者との信頼関係を築いておくことで、その後のプレゼンの内容を信じてもらいやすくなります。そして、プレゼンで発した言葉が聴衆にインプットされやすくなります。

ストーリー

人は物語を読んだときに、次々と読み進めてしまう傾向にあります。そのため、ストーリー調のプレゼンに仕立てることで、聴衆をプレゼンに引き込むことができます。その結果、プレゼンの内容が参加者の記憶に残りやすくなります。

これら6つの要素をできるだけプレゼンに取り込むことで、多くの聴衆に覚えてもらいやすいプレゼンに仕上げることができます。これを自社のビジネスに活用することで、事業をさらに加速させられるようになります。

セミナープレゼンでは、扱うスライドを少なくする必要がある

なお、プレゼンテーションに使うスライドを作成する場合、多くの人は「できるだけスライドは多い方が良い」と考え、たくさんのスライドを作ってしまいがちです。しかし実際のところ、使用するスライドが多ければ多いほど、参加者の記憶に残らないプレゼンになってしまいます。

このことから、セミナーなどを企画する場合には、むやみにスライドの枚数を増やすのではなく、適切な枚数に調製することが重要だといえます。

5~10分で一つのスライドを説明する

たくさんのスライドを使ってセミナーなどのプレゼンを行ってしまうと、伝えたい内容が参加者の記憶に残りにくくなります。これは、実生活に置き換えて考えると分かりやすいです。

例えば、あなたが日帰りのツアーで動物園に行ったと仮定します。このとき、動物園の案内係が「この動物は象です」「こちらにいるのはキリンです」「そしてあちらにいるのがライオンです」といった形で、次から次へと動物の名前だけを紹介していったらどうでしょうか。

この場合、あなたがもともと動物に詳しい人でもない限り、動物の特徴や様子をほとんど覚えられないのではないかと思います。そして、「忙しく動き回ったばかりで、よくわからないツアーだった」と思い、ツアーの内容に不満を感じるはずです。

その反対に、動物園の案内係がツアー参加者に象を紹介するとき「この動物は象と言います。象は陸上で最も大きな哺乳類と言われており、長い鼻でさまざまなものを掴むことができます」などのように詳しく説明し、さらにその他の動物についても同じように説明していった場合はどうでしょうか。

このケースであれば、動物に関する知識が全くない人であっても、紹介された動物が印象に残りますし、その動物の特徴を理解しやすくなります。これによって、多くのツアー参加者が「動物の生態や特徴が理解できた」と感じ、ツアーに対して満足してくれるようになります。

これと同じように、セミナーなどのプレゼンでも一つのスライドに切り替えたときに、そのスライドの内容をある程度の時間をかけてしっかりと説明しなければなりません。

具体的にいうと、「スライド1枚につき、5~10分の時間で説明する」ように調節する必要があります。

このように言うと「スライド1枚では、5~10分ももたない」と考えるセミナー講師がいるかもしれません。しかし実際のところ、1枚のスライドにそれだけの時間をかけて説明を行わないと、聴衆はその内容を理解することができません。その結果、参加者の記憶に残らない残念なセミナーになってしまいます。

プレゼンでは、同じ内容を何度も繰り返し伝える

セミナーなどのプレゼンを行う発表者のなかには「一つの内容は一度だけ言えばいい」と考えている人がいるかもしれません。しかし、これは大きな間違いです。実際のところ、プレゼンターが一回説明しただけでは、聴衆がプレゼン内容を理解してくれることはありません。

そのため、プレゼンにおいて一つのスライドの内容について説明する場合には、表現を変えて何回も繰り返し伝える必要があります。

例えば、あなたが「ダイエットには筋力トレーニングが有効である」という主張をもとにプレゼンを行ったとします。

この場合、「自宅でできる筋力トレーニングとして腕立て伏せが良い」ことや、「1ヵ月間筋力トレーニングを続けた人と1ヵ月間運動しなかった人との体格差」など、「ダイエットにおける筋力トレーニングの有効性」を示す根拠を数多く取り上げるようにします。

これによって、参加者は「ダイエットには筋力トレーニングが良いのか」と感じ、あなたの主張を理解してくれるようになります。そして、プレゼンの内容を聴衆の記憶に残るものにすることができます。このように、スライドの枚数を少なくし、同じ内容を繰り返すことがプレゼンテーションで重要になります。

重要なポイントを3つに絞り込み、プレゼンを成功に導く

このとき、伝えるべき内容を絞るようにしましょう。

セミナーなどのプレゼンテーションを行う人によっては、実際に説明するときに重要ポイントを数多く取り上げてしまい、たくさんの内容を話し過ぎてしまうケースがあります。このようなプレゼンを行ったとしても、伝えたい内容が聴衆の記憶に残ることはまずありません。

そのため、自身のセミナーの内容を参加者に覚えてもらいたい場合には、要点を適切な数に絞るように調整する必要があります。

プレゼンでは、要点を3つに絞り込むことが大切

セミナーを行う場合、プレゼンの中でいくつかの重要なポイントを挙げていくことになります。そして、プレゼンで挙げる要点は、3つまで絞り込むことが重要になります。この原則に従ってプレゼンを組み立てることで、聴衆はセミナーの内容を覚えやすくなります。

例えば、あなたがダイエットのセミナーに参加したと仮定します。そして、セミナー講師が「ダイエットにおいて重要なものとして、1つ目に食事改善、2つ目に適度な運動、3つ目に睡眠改善があげられます」と言ったとします。この場合であれば、参加者はダイエットにおける重要なポイントを理解しやすくなります。

その一方で、セミナー講師が続けざまにダイエットにおける要点を「4つ目にストレス対策、5つ目に⋯⋯」といった形で4つ以上挙げていった場合、聴衆はセミナーの内容が理解できなくなってしまいます。

そして、参加者はセミナーについて「ダイエットで何が重要なのかがよく分からない」と不快感を示すことになります。

その反対に、セミナー講師が要点として挙げたものが1つだけである場合、今度はセミナーの内容が説得力に欠けるようになってしまいます。この場合、聴衆は内容を理解できるものの、プレゼンの内容に納得してくれない可能性が高いです。

つまり、プレゼンにおいて重要なポイントとして挙げるものは、多すぎても少なすぎてもいけません。そのため、その中間として3つに要点を絞り込むのが良いのです。

プレゼン以外でも、「3」が重要視されている

世の中に出回っている広告を見ていくと、要点を3つに絞り込んでいるものをいくつも見つけることができます。例えば、「ダイエットに必要な3つの習慣」「お問い合わせから商品配送までの3ステップ」のようなキャッチコピーがあげられます。

このようにキャッチコピーが3つである場合には、そのメッセージは人の記憶に残りやすくなります。また、キャッチコピーの数が4つ以上になった場合、その内容はほとんどの人に覚えてもらえなくなってしまいます。

また、広告の一つであるテレビCMの場合、放映されている時間は約15秒しかありません。そして、CM製作者は視聴者の記憶に残りやすくするために、「3」の要素を有効活用しています。これによって、わずか15秒しかないCMであっても、多くの人に記憶されるように工夫しています。

例えば、あなたがテレビを見ているときに、「英語学習に重要な6つのポイント」とうたっているCMを見た場合、あなたは直感的に「必要なポイントが多いな⋯⋯」と感じるはずです。

その反対に、「英語学習に重要なポイントは1つだけです!」とうたっているCMを視聴した場合、あなたは「いくらなんでもそれは嘘だろう」と感じることと思います。

これと同じように、あなたがプレゼンを行ったりビジネスを動かしたりする場合には、「3」の要素をできるだけ外さないように注意してみてください。例えば、お客様に対して自社商品を紹介する場合には、3つのポイントに焦点を当てて説明してください。そうすれば、お客様が自社の製品に対して理解を示してくれるようになります。

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