セミナーや講演、得意先での営業を含め、あなたが話した内容を聞き手に覚えてもらってこそ意味のあるものになります。「どのような話だったか」をすぐに忘れられてしまえば、話し手にとっても聞き手にとっても無意味な時間を過ごすことになります。

そこで、できるだけあなたのプレゼン内容を覚えてもらうように工夫しなければいけません。そのために有効な手法が「振り返り」です。

同じことを何度も強調する

セミナーなどで自分が話す立場になると、多くの人は「一度言っただけで聴衆はすべて覚えてくれる」と思ってしまいます。しかし、実際はそのようなことはありません。

一度聞いただけでは、聞き手は何ひとつ頭に残らないことが多いです。特にプレゼン時間が長くなればなるほど、記憶は薄れていきます。

話し手にとっては、既にプレゼン内容の全体像が見えています。どの部分が重要なのかも把握しています。しかし、聞き手はそれらを理解していないゼロの状態から始まります。そのため、重要箇所を強調したとしても、プレゼン全体の中に埋もれてしまう可能性は高いです。

これを防ぐため、大切だと思う箇所を3回は繰り返すようにしましょう。2~3度の振り返りを行えば、同じ話を何度も聞くことになります。その結果、記憶に定着するようになります。

もちろん、まったく同じことを話してはいけません。表現を変えたり例え話を交えたりして、角度や変化をつけながらプレゼンを行うのです。「表現方法は違うものの、言っていることは同じ」というものを繰り返すという意味です。

20分程度の短いプレゼンであっても、話の内容を振り返ることは重要です。

長時間のプレゼンになるほど、それまでの内容を振り返ることは重要視されます。長いセミナーであると、必ず間に休憩や昼食などを挟みます。このとき、記憶がスッポリと抜け落ちてしまうことがよくあるからです。

このとき、「先ほどは○○の重要性について述べましたが……」「△△について理解を深めましたが、この考え方を応用して……」などの言葉で始めるのは有効です。それまでに学んだことを思い出させることにより、聴衆の理解を深めるのです。

聞き手と会話を行う

実際に声を出させることにより、記憶に定着させる手法も有効です。声を出すことによる暗記術は、高校受験や大学受験などに限らず、プレゼン中でも活用できます。

例えば、「ビジネスで同時に二つ以上のことに取り組んでしまい、どっちつかずになって失敗した」というエピソードを話したとします。このとき、次のように問いかけます。

「このような内容は、ことわざでも有名です。二兎追うものは、……」

ここで、敢えて言葉を止めます。その先を言わず、1~2秒の沈黙時間を設けます。このとき、聴衆は「一兎も得ず」と頭の中でつぶやきます。その後、あなたは「そう、一兎も得ずですね」と続けます。

心の中で言葉を思い浮かべるように仕向けることにより、さらに深く言葉の意味や重要性を心に刻むことができます。それまでに重要なキーフレーズやキーワードを何度も述べており、聞き手に刷り込ませているのであれば、この方法によってキーワードをより印象深くさせるのです。

また、「私が発言した後、実際に声を出してリピートしてください」と言い、実際に声を出させる方法も有効です。演者と聞き手が共に疑似会話を行うことにより、会場に一体感を出すことができます。

同じ振り返りにしても、「心の中でつぶやく」「実際に声を出す」ことは、より強い印象を残すことができます。これらの手法を取り入れ、効果的なプレゼンを行ってください。

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