何か商品開発を行おうとするとき、多くの場合は「複雑な機能の付け加え」をしようとします。他の商品にはない機能を加えることで、付加価値を追加したと勘違いしてしまうケースです。

ただ、実際は逆です。無駄をできるだけ削ぎ落として複雑さを解消しなければいけません。そうすれば、ようやく商品開発のときに必要な本質が見えてくるようになります。

本質さえ見抜けば、どのようなことにも応用できる

例えば、あなたがゲーム会社に勤めているとします。このとき、上司から「大ヒットゲームを何としてでも開発しろ!」という命令が飛んできました。しかし、ほとんどの人はどのような考えで商品開発をすればよいのか分かりません。ただ、このような問いであっても、じっくりと観察すればうっすらと答えがわかってきます。

現在では、携帯電話はパソコンと同じくらい機能が発達しています。ただ、かつての携帯電話は今のように高性能ではなく、電話とメール、そして簡単なゲームができるくらいでした。

この時代に「携帯電話向け野球ゲーム」を作るとすれば、あなたはどのようにするでしょうか。多分、野球のルールを設定することから着手し、実際の野球と同じような試合ができるようにゲーム作りを考えるでしょう。

ただ、このときの携帯向け野球ゲームで最もダウンロードされたゲームというのは、「投手が投げた球に対して、タイミングよく中央のボタンを押すだけ」というものでした。押すタイミングにより、ホームランになることがあれば、空振りすることもあります。ただそれだけのゲームです。

こうした簡素な野球ゲームがもの凄いダウンロード数をほこり、リアルさを追求した野球ゲームの成績は芳しくないという事実だけが残りました。こうした現状をみれば、いかにシンプルであるかが重要であることが分かります。

また、この概念を応用すれば他のゲームも開発できます。ボタンをタイミングよく押すだけでいいのであれば、それは野球でなくても、バスケットボールや釣りでも問題ないからです。そうすると、急にいくらでもアイディアが思い浮かぶようになります。

現在のようにゲームが高度化している場合であっても、複雑になっているのは映像だけです。よく観察すれば、ヒットしているゲームであるほど物語の世界観やシステムは簡素である場合がほとんどです。

複雑さの回避が商品開発で重要となる

複雑な機能追加を行うことを付加価値と勘違いしてはいけません。しかし、大企業であっても無意味な機能を加えようとします。

例えば、テレビリモコンをみれば、絶対に使わない機能がたくさんついています。メーカー側はお客様のためにと勘違いしているのだと思いますが、これはかえって混乱させているだけです。

モノクロテレビがカラーになるくらいの革新性があるのであれば、付加価値になります。また、それまで冷蔵庫だけだったものが、-20度まで冷やす冷凍庫が加えられた場合も革新性がありました。しかし、わずかな機能追加による違いは、付加価値ではなく邪魔なだけです。

そこで、極端にシンプルにするという戦略を取り入れることを考えてみてください。例えば、スマートフォンはボタンが極端に少ないです。タッチパネルの導入により、説明書を見なくても直感的に操作できるようにしているのです。

本当に必要な機能だけを残せば、お客様が必要とする「本質」がうっすらと見えてくるようになります。これは、ゲーム開発であっても、テレビや冷蔵庫などの製品開発であっても同様です。

お客様が本当に欲しいと思っている機能は少ないです。そこで、お客様が欲する機能だけに注力して商品開発を行い、他の不要な部分を削ってシンプルさを追求すれば、誰もが欲しがる製品に仕上がっていきます。

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