インターネットビジネスで情報をお金に変えるためには、ユーザーの心理を予測することが大切です。これを実践すれば、クリック率やコンバージョン率(CVR)を上昇させ、大きな収益を生み出せるようになります。
このとき、「どうすればユーザーが自分の意思でお金を払うようになるのか?」を考えれば、あなたのサイトやブログ経由で商品が売れるようになります。
アフィリエイトで成約率を上げるには方法があります。その手法は多岐にわたりますが、すべてを実践すればクリック率やコンバージョン率(CVR)は飛躍的に伸びるようになります。
ここからは、インターネットビジネスの中でもアフィリエイトで収益化するためのステップについて具体的に解説します。
一般的なクリック率とコンバージョン率(CVR)の平均目安
まず、サイトやブログを運営するのであれば、一般的にどのようなクリック率、コンバージョン率(CVR)になるのかを知らなければいけません。平均がどれくらいになるのか目安を知っておくことで、自分のWebサイトのアフィリエイトが良いのか悪いのか判断できるようになります。
これについては、ある程度の平均が存在します。先に結論をいうと、以下のようになります。
- クリック率の平均:0.5~1%
- コンバージョン率(CVR)の平均:3~10%
それぞれの意味について、もう少し詳しく解説していきます。
・クリック率
Googleアドセンスでもサイトアフィリエイト(物販アフィリエイト)でも、まずは広告がクリックされなければ収益は発生しません。もちろん、物販アフィリエイトだとクリックされるだけではダメであり、商品・サービスに申し込まれなければ意味がありません。ただ、いずれにしても広告のクリックがスタートラインになります。
このとき、「サイトやブログに訪れた人のうち、何人が広告をクリックしてくれたのか」を示すのがクリック率になります。
このときのクリック率については、Googleアドセンスでも物販アフィリエイトでも平均値にそこまで大きな差がうまれることはありません。例えば、以下は私のあるサイトでのGoogleアドセンスによるクリック率です。
計測結果は0.5~0.7%くらいであり、可もなく不可もないクリック率で推移しています。
一方でサイトアフィリエイトではどうなのでしょうか。これについても、多くのサイトで0.5~1%くらいのクリック率となっています。「サイトへのアクセス数」と「アフィリエイト広告のクリック数」で割り出した結果がクリック率0.5~1%です。
※読者がページ下までスクロールし、「広告が表示された回数」に対するクリック率の場合、1~5%がクリック率の平均目安になります。
もちろん、「商品名や地名など、指名検索(特定の固有名詞)で訪れるユーザー」であればクリック率は高く、10%ほどになることは多いです。
ただ、そうでない場合は1%ほどのクリック率があれば合格だと考えるようにしましょう。
・コンバージョン率(CVR)
一方で「クリックされた広告のうち、どれだけの人が実際に申し込んだのか」を示すものとしてコンバージョン率(CVR)があります。クリック型広告であるGoogleアドセンスでは関係ありませんが、物販アフィリエイトでコンバージョン率が平均より低い場合、この率を上げることが非常に重要視されます。
このときは広告によって大きくコンバージョン率が異なります。ただ、一般的には3~10%のCVRになると考えましょう。
例えば、以下は私が活用しているASPでの管理画面の一部です。ここには、CVRが計測・測定されています。
広告によって、このようにバラバラです。3%以下のときがあれば、CVRで10%を超える案件もあります。広告によってはコンバージョン率30%が普通なこともあります。ただ、大体は平均して3~10%になると考えましょう。
ここまでが、アフィリエイトで成約率を上げることを考える前に知っておくべき基礎知識となります。
・成約率を上げるためのステップ
それでは、どのようにしてクリック率やコンバージョン率を上昇させ、ネットビジネスでの成約率を上げればいいのでしょうか。これについては、以下のことを改善するようにしましょう。
- 記事での売り込みを消し、商品メリットのみを提示する
- CTAやランキングページの導線改善
- コンバージョンキーワードの見直し
それぞれについて、すべて見直しをすれば問題なく平均コンバージョン率に近づけるようになります。
「問題を解決する方法」「商品を使うメリット」を提示する
まずは、記事での売り込みについて解説していきます。
ウェブサイトやブログにアフィリエイト広告を掲載すると、どうしてもユーザーに対して紹介している商品を売り込もうとしがちです。
どれだけウェブサイトやブログにアクセスが集まっても、商品が購入されなければ1円も報酬は発生しないため、商品が売れることは大切です。ただ、あなたがユーザーに対して商品を売り込んでも商品は売れません。ユーザーは自分の意思で買いたいと考えるため、売り込まれると購入する意欲が無くなるのです。
例えば、あなたが何となくスーパーに行ったとします。このときに、店員から付きまとわれて、終始商品を勧められたらどう感じるでしょうか? おそらく、そのスーパーで商品を買いたいとは思わないでしょうし、二度と行きたくないと感じるはずです。
インターネットのユーザーも同様であり、売り込まれるとあなたのウェブサイトから離脱します。ユーザーが離脱してしまうと、当然ながら商品は売れないため報酬は発生しません。
こうしたことを避け、アフィリエイトのビジネスでコンテンツからお金を生むためには、売り込みはせずに「問題を解決する方法」「紹介している商品を使うメリット」のみを提示することが重要です。
ユーザーが抱えている問題を解決する方法と、紹介している商品を使用するメリットだけを伝えれば、あとはユーザーが判断して商品を購入します。アフィリエイトにおけるコンテンツでは、ユーザーの悩みを解決する方法を教えることに注力しましょう。
アフィリエイトでお金が発生するまでの流れ
しかしながら、「個別のコンテンツページ(サイトやブログの記事)でユーザーの悩みを解決する方法を提示することだけを考え、特に売り込みをしていないのに、なぜ商品が売れるのか?」と疑問をもつ人は多いです。
この理由を学ばなければ、クリック率やコンバージョン率(CVR)を改善することはできません。そこで、以下に個別コンテンツ(記事ページ)から報酬が発生するまでの流れについてまとめます。
個別コンテンツページとは、既に述べたようにユーザーが抱いている悩みの解決方法を提示したコンテンツ記事のことです。基本的に、ユーザーは個別コンテンツ(それぞれの記事)に集まります。
このうち刈り取りページ(ランキングページ)とは、おススメする複数の商品について紹介するページです。例えば、あなたが転職のアフィリエイトサイトを構築する場合、「お勧めの転職サイトを載せているページ(=商品を販売するためのページ)」が刈り取りページになります。
一方で商品詳細ページとは、おススメする商品の1つについて詳細に解説したページになります。刈り取りページで紹介した商品を、さらに詳しく説明するのが商品詳細ページです。
例えば、刈り取りページにダイエット商品を3つ(商品A、商品B、商品C)ほど載せている場合、「商品Aについて詳しく述べたページ」「商品Bについて詳しく述べたページ」など、それぞれの商品について個別に解説したページが商品詳細ページです。
刈り取りページと商品詳細ページのどちらも、紹介する商品の情報を説明するページになります。
- 刈り取りページ(ランキングページ):掲載商品のランキング記事
- 商品詳細ページ:ランキング掲載した商品について、それぞれ詳しく個別解説した記事
以上のように、刈り取りページや商品詳細ページにアフィリエイト広告を貼り付けて、そこから広告主のサイト(公式サイト)へ誘導するのです。公式サイトから商品が購入されて、はじめてあなたに報酬が発生します。
アフィリエイトで個別コンテンツから報酬が発生するまでには、このような流れがあるのです。
・コンテンツ(個別ページ)で売らない理由
アフィリエイトでは基本的に個別コンテンツにアクセスを集めて、そこから刈り取りページや商品詳細ページに誘導します。その後、広告主のページから商品が購入されれば、報酬が発生するのです。
そのため、個別のコンテンツページで商品を売る必要はありません。商品に興味をもつユーザーであれば、自らの意思で勝手に商品ランキングページや商品詳細ページを確認し、公式サイトから申し込みをするからです。
そのためサイト記事では、読者に対して有益な記事を提供することに全力を注ぐようにしましょう。これによりユーザーから高い信頼を得ることにつながり、ユーザーはあなたがお勧めする商品を買ってくれるようになるのです。
さらにいうと、個別コンテンツの全ページで商品を紹介したら、販売色が強くなりすぎて警戒されます。先ほど述べたように、売り込まれるとユーザーは商品を買わなくなるのです。
ユーザーからの信頼を得るためにも、記事内では売り込まないようにしましょう。個別コンテンツページでは、「ユーザーが抱える問題を解決する」「ユーザーが知りたいことを教える」「ユーザーの疑問に答える」ことに全力を注ぐといいです。
ランキングページの作り方・考え方
アフィリエイトでは、個別ページにアクセスを集めて、刈り取りページ(または商品詳細ページ)に誘導することで商品が売れます。
ただ、アフィリエイトを行ったことがない人は、ランキングページのイメージがつかないはずです。そこでここからは、刈り取りページ(ランキングページ)の具体例や作り方、考え方について解説します。
既に述べたように、ランキングページとは商品を紹介するページになります。紹介する商品が複数ある場合、基本的にアフィリエイトではランキング化して掲載します。具体的には、以下のようなページがランキングページになります。
ランキングページでは、商品を紹介するだけでなく、写真のように商品詳細ページ(上の画像では「商品紹介ページ」)と広告主ページ(上の画像では「公式サイトへ」)へのリンクを貼ります。そうすることで、ユーザーを商品の購入へ誘導していくのです。
このように、商品をランキング化して紹介するのがランキングページです。
アフィリエイトのランキングページに書く内容
それでは、実際にランキングページを作成するときには、どのような内容を記載すればよいのでしょうか? ランキングページに書く内容は、主に「商品ランキング」「おすすめの理由」「商品を使うポイント・商品のスペック(機能)」の3つになります。
・商品ランキング
ウェブサイトやブログで紹介する商品が複数あるときには、ランキング化して掲載します。ランキング化した方が、ユーザーが購入する確率が高くなるためです。
例えば、あなたが免疫を高める効果のある食品を探していたとします。そして、サイト上に「免疫力を向上させる健康食品ランキングベスト5」と掲載されて、5つの商品が並べられていたとします。そのとき、ほとんどの人は1位にランキングしている商品を購入します。
人間には「1位で紹介されているのだから、効果があって人気が高いのだろう」と思い込む癖があるためです。
また、人間はできるだけ効率的に物事を行いたいと考えます。そのため、「どれが良いのだろうか?」と考えさせられると、考えている間に面倒になって「やっぱり買わないでおこう」となるのです。その一方で商品がランキング化されていれば、「どの商品が良いのか?」と考える時間を省くことができるため、スムーズに商品を購入することになります。
ただ、ランキング化するときには、ランキングの根拠を示すことを忘れないでください。例えば、「管理人が徹底的に調査し、××に重きをおいて評価したランキング」「当サイトから申し込みが多い順」といったように、「なぜこのランキングにしたのか?」という根拠を明確に示しておくようにしましょう。
そうすることが、よりユーザーの信頼性を高めることにつながります。
・おすすめの理由
紹介する商品をランキング化した後には、その商品をおすすめする理由を記すようにしましょう。具体的には、以下のように商品のランキングや画像の下におすすめする理由について書きます。
例えば、転職サイトを紹介するページであれば「高収入の求人案件が多い」「転職後の定着率が高い」「抱えている求人数が多い」といった、おすすめする理由を述べます。
これによりランキングの信頼性を高めるだけでなく、ユーザーが商品を選択するときの参考になります。その結果、ユーザーが商品を購入しやすくなります。
・ポイント・スペック
また刈り取りページでは、おすすめする理由だけではなく、商品のポイント(特徴)やスペック(機能)についても記すようにしましょう。あなたの意見ではなく、商品に関する客観的な情報も掲載するのです。
例えば、商品の値段や他とは違った特徴・機能などを記載します。そうすることで、ユーザーが商品を選択するときの指標になるのです。記載する部位はおすすめする理由と同じように、商品画像の下に書くようにしましょう。
商品はいくつ紹介するのか?
ここまで述べたように、刈り取りページで複数の商品を紹介するときには、ランキング化します。ただ、紹介できる商品がたくさんある場合に「いくつ紹介すればいいのだろうか?」という疑問をもつ人は多いです。
実際には、ランキング化して紹介する商品は3つあれば十分です。もし5つ紹介する商品があるのであれば、5位までをランキング化するようにしましょう。
・売上は上位3つに集中する
基本的に、ランキング化すると売上は上位3つに集中します。5位まで掲載していても、4位と5位の商品はほとんど売れないのが現状です。
そのため、刈り取りページで紹介する商品の数は、多くても5つまでにしてください。6つ以上は多いため、掲載する場合は5位までです。
全く比較するものがない状況でも商品は購入されにくいです。ただ、選択肢が多すぎる(6つ以上の商品を載せる)ことも、ユーザーを迷わせることになり、結果的に商品が売れなくなります。こうした現象は、「選択のパラドックス」といわれます。
選択肢が多いことはユーザーの満足度を高めることが分かっています。その一方で、商品の購入率を下げることになります。こうした選択のパラドックスを考慮して、紹介する商品は5つまでに限定しましょう。
ランキングページの役割と成約率の関係
それでは、個別コンテンツページと広告主のページ(商品を購入できる公式サイト)の間に、なぜランキングページや商品詳細ページを用意する必要があるのでしょうか?
一見すると、個別コンテンツページから広告主のページに直接誘導しても良いように感じるかもしれません。しかし実際には、ランキングページを用意した方が、商品は断然売れるようになります。ランキングページでは、悩みや問題を解決する方法を具体的に伝えているためです。
個別コンテンツページでは、基本的に商品は売り込みません。つまり、商品に関して詳細な情報を記載してないです。
その一方でランキングページでは、ここまで述べたように、悩みや問題を解消する商品に関して、運営者がおすすめする理由や特徴、機能などについて詳しく記します。つまり、悩みや問題の解決策について、具体的に伝えることになるのです。
例えば便秘サイトの場合、個別コンテンツページでは「妊娠後の便秘を解消する3つの方法」「便秘を解消する生活習慣改善法」などの有益な内容を情報発信します。そうするとサイトやブログには便秘を解消したい人が集まります。この人たちに対して、ランキングページ(便秘を解消するために必要なサプリメントを掲載した紹介ページ)を見せます。
当然ながら、誰でも商品を買うときには、購入する前に商品に関する情報をできるだけ詳しく知りたいと思います。何も情報がない状況で買ってしまい、失敗したくないためです。
そのため、広告主のページの前にランキングページを用意して、そこに体験談や実際の商品を紹介することで、ユーザーは安心・納得して商品を購入できるようになるのです。
ランキングページには、このようにユーザーを安心・納得させる役割があります。
一貫したメッセージが必要
なお、ランキングページではユーザーに対して一貫したメッセージを投げかけることが大切です。ランキングページにおけるメッセージに一貫性がないと、それだけでユーザーの信頼を失って商品が売れなくなります。
具体的には、「なぜここで紹介する商品・サービスが良いのか?」ということを、矛盾なく説明することが大切です。
例えば、便秘を解消するためのサプリメントを紹介するランキングページを作成するとします。そうした場合、ランキングページに書かれている文章が以下のようであれば、どのように感じるでしょうか。
便秘を解消するためには、便秘を招く一番の原因である食事を改善することが大切です。特に、食事の中でも「水溶性食物繊維」という栄養素が、便秘を解消するためには欠かせません。
水溶性食物繊維は、腸内で便を柔らかくして、肛門から出やすくする働きがあるのです。 水溶性食物繊維はサプリメントでも摂れますが、サプリメントで摂らなくても野菜で十分に摂取できます。そのため、極力食事から摂取するようにしましょう。ただ、サプリメントで摂りたい場合には、今回紹介する○○がおススメです。 |
以上の文章は、内容自体は矛盾していません。ただ、サプリメントを紹介することが目的であるサイト(ランキングページ)であるにも関わらず、サプリメントの紹介をほとんどしていません。しかも、この文章を読む限りでは、「サプリメントで取らなくても野菜で十分」とあり、全くサプリメントの必要性が感じられません。
これでは、サイト全体としての「便秘の解消にはサプリメントを摂ることがおすすめ」というメッセージと矛盾していることになります。
そのため、そうではなく以下のような商品紹介文にしましょう。
便秘を解消するためには、便秘を招く一番の原因である食事を改善することが大切です。特に、食事の中でも「水溶性食物繊維」という栄養素が、便秘を解消するためには欠かせません。
水溶性食物繊維は、腸内で便を柔らかくして、肛門から出やすくする働きがあるのです。 ここで紹介する○○というサプリメントであれば、1日1粒で体に必要な量の水溶性食物繊維を摂ることができるため、摂取量が不足することも防げます。また、○○は毎日飲んでも一ヶ月で××円しかかからず、野菜よりも低コストで食物繊維を摂ることができます。 そのため便秘に悩んでいる人には、○○を飲むことをおすすめします。 |
以上の文章であれば、「便秘解消にはサプリメントがおススメ」というサイト全体のメッセージとも一致しており、商品の特徴や機能も矛盾なく紹介できています。
このように、ランキングページで商品を紹介するときには、一貫したメッセージを投げかけるようにしましょう。
CTAによるコンテンツからランキングページへの誘導
なお、ウェブサイトやブログを訪れるユーザーのほとんどは、初めは個別のコンテンツページにたどり着きます。そのため、個別のコンテンツページを訪れたユーザーをランキングページへ誘導しなければいけないのです。
個別コンテンツページからランキングページへの誘導は「CTA(Call to action)」を活用します。
CTAとは、個別コンテンツページからランキングページへの誘導(つなぎ)部分です。具体的には、以下の画像に記した部分を指します。
こうしたランキングページへ誘導する文章を添えたCTAを用意します。全コンテンツページにおけるコンテンツの下にCTAを設置します。
こうすることで、どのコンテンツページを訪れたユーザーに対しても、ランキングページへ誘導することができるのです。
・CTAでは自然に誘導することを意識する
このとき、CTAはユーザーがクリックしたくなるように工夫しましょう。CTAが不自然であると、ユーザーは怪しげに感じてしまい、クリックしてくれなくなります。
例えば、あなたが「一般転職に関する情報」を探していたとします。そのときに、転職情報を詳しく解説してあるコンテンツの下に以下のようなCTAのバナーが設置してあったらどう感じるでしょうか。
その一方で、以下のようなCTAであれば、自然と「ちょっと見てみよう」と感じるはずです。文言は全く同じですが、文字フォントと画像の内容・配置を変えるだけでもこれだけ雰囲気が変わってきます。
このように、CTAは自然とクリックしたくなるようなフォントや画像になるように工夫しましょう。
サイト全体の流れを作る
また、CTAは「サイト全体の流れを作る」というイメージで作成するようにするといいです。「個別コンテンツページ → ランキングページ → 広告主の公式ページ(登録・購入)」というサイト全体の流れを意識してCTAを作ります。
具体的には、CTAは「個別のコンテンツを読んだ人の気持ち」を考えて作成します。CTA部分にコンテンツを読んだユーザーの気持ちに合わせたメッセージを記載することで、ユーザーに違和感を与えることなくランキングページへ誘導することができます。
例えば、私が運営している薬剤師の転職サイトのCTAでは、「薬剤師転職で失敗しないために必要な理想の求人・転職の探し方とは!」という画像の下に、以下の文章を記しています。
薬剤師が転職するとき、求人を探すときにほとんどの人は転職サイトを活用します。自分一人では頑張っても1~2社へのアプローチであり、さらに労働条件や年収の交渉までしなければいけません。
一方で専門のコンサルタントに頼めば、100社ほどの求人から最適の条件を選択できるだけでなく、病院や薬局、その他企業との交渉まですべて行ってくれます。 ただ、転職サイトによって「電話だけの対応を行う ⇔ 必ず薬剤師と面談を行い、面接同行も行う」「大手企業に強みがある ⇔ 地方の中小薬局とのつながりが強い」「スピード重視で多くの求人を紹介できる ⇔ 薬剤師へのヒアリングを重視して、最適な条件を個別に案内する」などの違いがあります。 これらを理解したうえで専門のコンサルタントを活用するようにしましょう。以下のページで転職サイトの特徴を解説しているため、それぞれの転職サイトの違いを学ぶことで、転職での失敗を防ぐことができます。 |
こうした文言の下に「おすすめの転職サイトと特徴の違い」という、ランキングページへ誘導する画像を設置しているのです。
この薬剤師の転職サイトを訪れたユーザーは、「転職に対して不安をもっている」「転職で失敗したくない」「少しでも良い条件の求人を手に入れたい」と考えている人がほとんどです。そうしたユーザーに対して、CTAでは「転職サイトを利用するメリット」「転職サイトを比較すべき理由」について記しています。
これにより、コンテンツを読んだユーザーに対して「転職サイトを利用してみよう」「どのような転職サイトがあって、それぞれにどのような特徴があるのかを知りたい」という気持ちをもたせるようにしています。
このようにCTAを作成する際には、サイト全体の流れを意識した上で、ユーザーの気持ちに合わせた文言を記すようにしましょう。
ランキングページへの誘導の応用
ランキングページへの誘導は、基本的に「個別コンテンツページ → CTA → 刈り取りページ」という流れになります。ただ、個別コンテンツページからCTAを介して直接ランキングページへ誘導するのではなく、「個別コンテンツページの後に1コンテンツを挟んで、ランキングページへ誘導する」という応用テクニックも有効です。
つまり、「個別コンテンツページ → 1コンテンツ → CTA → ランキングページ」という流れになります。
こうした応用テクニックは、「読めば成約につながるコンテンツ」がある場合に有効です。ランキングページに到達する前に、ユーザーに「登録・購入したくなる気持ちを強める内容のコンテンツ」を読ませることで、さらにユーザーの成約率を高めることにつながります。
例えば、私が運営している薬剤師の転職サイトであれば、「管理人の転職体験記」を個別コンテンツページとランキングページの間に挟んでいます。
具体的には、トップページにおける「メインメニュー」と、各コンテンツにおけるCTAの下に、転職体験記への誘導を設置しています。以下では、メインメニューから「管理人の転職体験記」へリンクを飛ばしています。
また、以下ではCTA(ランキングページへ移動するための仕掛け)の下に、注目の人気記事として「管理人の転職体験記」へのリンクを飛ばしています。
転職体験記では、私が薬剤師として実際に転職したときの様子を詳細に記しています。例えば、「転職時に悩んだこと」「転職エージェントとのやり取りの内容」「転職サイトを選ぶときに意識したこと」などを細かく記載しています。
ユーザーは、こうしたリアルな転職時の様子を読むことで、運営者に共感をもつようになります。その結果、「この運営者が紹介する転職サイトであれば間違いない」と感じて転職サイトへ登録するようになるのです。
そのほかにも、化粧品やサプリメントなどであれば、実際に使用して「実感した効果」「疑問に思ったこと」「不満だったこと」をレポート記事として作成し、ランキングページに移動する前に読ませることも有効です。
このように、個別コンテンツページとランキングページの間に「ユーザーを共感させて安心感をもたせる内容のコンテンツ」を用意することで、ユーザーが登録・購入する確率をさらに高めることができます。
[blogcard url=”https://pharm-kusuri.com/copy/cta.html”]
・ランキング(商品紹介)ページの考え方
既に述べたように、ランキングページはおススメする商品を紹介するページになります。ランキングページを訪れるユーザーは、基本的に「商品に関するさらに詳しい情報を求めている人」だといえます。つまり、「勧められている商品を使ってみたいけど、具体的にどんな商品であるのかを知ってから登録・購入したい」と考えている人です。
ユーザーは見ず知らずの人(サイト運営者)がおススメしている商品を購入しようとはしません。
想像してみるとわかると思いますが、知らない人から紹介された商品を、怪しむことなく購入する人はいません。たとえ運営者の情報があいまいであっても、少なくとも購入する商品に関しては詳しい情報を知ったうえで買おうと考えるはずです。
そのため、ランキングページでは、こうしたユーザーの不安を解消することに全力を注ぐことが大切になります。そこで、紹介している商品に関する「ポイント(特徴)」「スペック(機能)」「(運営者が)不安に感じたこと」「使用感」「実際に使ったレポート」「商品のコスト(価格)」などを詳細に記します。
・タグやリダイレクトを使って計測・測定しても問題ない
なお、こうした改善策を実施することにより、明らかにクリック率やコンバージョン率が上昇するようになります。このとき前述のように、ネットビジネスでは基本的にはASPの管理画面にコンバージョン率(CVR)が計測されて表示されるため、そうしたものを確認すれば大丈夫です。
ただ、パソコンに詳しい人では専用のタグを入れたり、リダイレクト(特定のWebページへアクセスしたとき、ゼロ秒で他のページへ飛ばすこと)など活用したりしてクリック率を測定しても大丈夫です。Googleアナリティクスなどを利用し、どれだけ目的のページにユーザーが訪れたのか計測するのです。
しかし、こうして成約率の改善に取り組んでもいいですが、ASPの管理画面に表示されている計測結果だけでも問題ないため、良く分からない人は特に気にする必要はありません。
成約に近いコンバージョンキーワードを攻める
ただ、どれだけここまで述べた成約率の改善策を実施したとしても、まったく成果が出ないことがあります。この理由は明確であり、それはコンバージョンさせるためのキーワードが悪いからです。要は、成約から遠いキーワードを狙っているわけです。
例えば、「引越し 風水 方角」というキーワードで引越し記事を作ったとします。しかし、風水などのスピリチュアル的なことを知りたい人が引越サービスのアフィリエイト広告をクリックし、申し込むとは考えにくいです。そのため、非常に成約から遠いキーワードだといえます。
ほかにも、私のクライアントで中古車の一括見積アフィリエイトサイトを作らせたとき、あるとき「洗車の方法」に関する記事が上がってきました。ただ、洗車に興味のある人が中古車を売ることなどありません。あなたも、車をキレイに洗いたいと考えて洗車方法を調べた後、急に思い立ってそのサイト経由で愛車を売りに出そうとは考えないはずです。そのため、アクセスはあっても成約しないのです。
そこで、成約するコンバージョンキーワードを見極めるようにしましょう。
何でもいいから記事を作ればいいわけではなく、キーワードを見極めたうえでライティングを進めなければいけません。
また、より高い成約率を出したいのであれば、既に述べた通り商標キーワードも含めて攻めるようにしましょう。特定の商品名やサービス名、地名を入れたものが商標キーワードです。商標キーワードによって検索エンジンで上位表示されれば、クリック率・コンバージョン率(CVR)の両方とも優れた数字になります。
・コンバージョンキーワードの取得は意味があるのか
なお、中にはコンバージョンキーワードの取得を考える人がいます。つまり、「どのようなキーワードで成約したのか」を調べようとするのです。
ただ、これにはあまり意味がありません。かつて、1枚ペラサイトでも上位表示できた時代なら意味のある手法でしたが、現在はこの方法で成功するのは無理です。また、Googleが提供するツールを利用すれば、「あなたのサイトでどのキーワードが上位表示されているのか」は分かります。
以下のように、Googleアナリティスクやサーチコンソールなどで上記表示キーワードを把握できるようになっているのです。
アフィリエイトで月100万円を軽く超す人であっても、コンバージョンキーワードを取得していないことがほとんどです。実際、私もコンバージョンキーワードの取得までは行っていません。あまり意味がないからです。
成約しやすい広告に変え、EPC・確定率(承認率)を改善する
こうしてサイトやブログが改善していった後、最後にEPCや確定率(承認率)を確認するようにしましょう。EPCとは、「クリックされた広告のうち、いくらの金額で確定・承認されたのかの数値」を表したものになります。
例えば、その月のアフィリエイト報酬が10万円で確定したと仮定します。このうち、アフィリエイト広告をクリックされた回数が200クリックだった場合、EPCは以下のようになります。
- 100,000円 ÷ 200クリック = 500円
つまり、このアフィリエイト広告では1クリックあたり500円の価値があると判断できます。EPCで算出された金額とは、「広告1クリックあたりの収益額」だと考えてください。
EPCについては、アフィリエイトの管理画面に出てくることがあれば、出てこないASPもあります。以下のASPでは、問題なくEPCが表示されています。
参考までに、Googleアドセンスでは1クリック当たりの単価が20~50円です。それに比べて、上の画面ではその10倍以上のEPC(クリック単価)になっていることが分かります。
ここから、Googleアドセンスではなくサイトアフィリエイト(物販アフィリエイト)の方が稼ぐことが可能だと分かります。
なお、申し込みがあったもののうち、キャンセルがあったりいたずらだったりする場合、承認を取り消されます。例えば、看護師転職サイトなのに「看護師資格のない人」から応募があれば、非承認となります。
このとき「コンバージョンした人のうち、どれだけ承認されたのか」を示すものを確定率(承認率)といいます。EPCは確定金額で判断するため、承認率の悪い広告だと必然的にEPCの数値も悪くなります。
・EPCの優れた広告主のランキングを上げ、広告を貼り替える
いくらアフィリエイト広告をクリックさせてコンバージョンさせても、EPC(クリック単価)が悪かったり、確定率が低かったりしたのでは意味がありません。そうしたとき、ランキングの順位を変えたり、広告を貼り替えたりするようにしましょう。
ビジネスとして副業・起業のためにアフィリエイトを実践しているわけです。そのため、副業による収益を増やさなければいけません。そうしたときに有効なのが、EPCの良い広告を優遇することです。
広告のランキングを操作することで収益性が大幅に改善することは多いです。サイトやブログでのコンバージョンへの導線を改善し、成約率を高めた後は最後に、EPCを含めた広告の見直しを検討するようにしましょう。
アフィリエイトの収益化には適切なステップがある
今回述べたように、アフィリエイトビジネスで収益化する(コンテンツがお金に変わる)までには、基本的なステップがあります。こうした収益化までのステップを理解することで、アフィリエイトでの収益化がスムーズに実現できます。
何も考えず適当にホームページを作り、サイトアフィリエイト・ブログアフィリエイトを実施したとしても成果は出ません。記事内での商品売り込みを消し、成約の導線を見直すことでようやく商品が売れるようになるのです。
このとき、成約に近いコンバージョンキーワードを見つめ直し、EPCや確定率(成約率)の優れた広告を活用することも重要です。
ここまでを理解したうえでネットビジネスでの副業・起業を実践していくようにしましょう。正しいやり方に従って行えば、大きな収益を生み出せるようになります。
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