マーケティング

ド田舎の町で地域活性化させるビジネス起業戦略と集客アイディア手法

あなたが田舎の町を活性化させたいと考えたときに、どのような戦略を取るでしょうか。

当然ながら、「テーマパークなど、新たな施設を作って客寄せをする」のような戦略はダメです。このような施設を作ったとしても、最初はよくても1年後には閑古鳥が鳴いて誰もお客さんが来なくなります。それどころかお金だけが消えていき、維持費が大きくなって負債が残ります。

そこで、きちんとマーケティングを理解した上でビジネスを組み立てていく必要があります。町おこしを含め、田舎を活性化させるには正しい手順でビジネスを進める必要があるのです。

ここでは、「どのようにして地域活性化を図ることで田舎の町を復興させればいいのか」について解説していきます。

ビジネスで起業し、成功することが地域創生の第一歩

まず、地域活性化を図るにはどのようにすればいいのでしょうか。これには、ビジネスの実践以外にあり得ないと考えましょう。実際のところ、自治体やその地域に住んでいる人がリーダーとして会社を興し、その土地独自の強みを活かして頑張っていくのが基本になります。

ビジネスが軌道に乗れば、その街には多くの人が訪れるようになったり、お金が落ちるようになったりします。そうなると地場産業として仕事が生まれ、若者の雇用も可能になります。あなたが起業し、成功することが最大の地域復興になると考えましょう。

また、あなたが大成功した後はそのノウハウを周囲の人へ伝えていくようにするといいです。そうして、全員でビジネスを拡大させていきます。

・先に成功事例を提示しないと信じてもらえない

このとき重要なのは、「まずあなたが実際に起業しビジネスを実践して成功しなければ、地域活性化は不可能」という事実です。

東京や大阪などの都市部で最先端のマーケティングを駆使しながら活躍している場であると、新しいことが大好きな人が多いので、ビジネスの実践は問題ありません。

ただ、あなたがノウハウを伝える相手は田舎に住んでいる人々です。そうした人たちは変化を嫌いますし、優れたアイディアでビジネスを始めようとしたとしても「本当にその方法でうまく行くのか?」と半信半疑になります。モデルケースがないため、聞く耳を持ちません。

そのため、あなたが成功してモデルケースを作る必要があるのです。そうすれば、ようやく周囲の人に伝わっていくことで町全体が復興するようになります。

復興には田舎独自の強みが必要

このとき、ビジネスでは自分の強みを見つけていくことから始めます。強みがなければ、お客さんに選ばれることはありません。

重要なのは、「今ある資源の中で強みを見つけ出し、これをビジネスとして発展させていくべき」ということです。

町おこしをするとなると、なぜか多くの自治体が新たに施設を作ることにお金を使いたがります。しかし、これを行い始めると破滅への第一歩を踏み出すようになります。「何か新しい事業をスタートさせよう」と考えた時点で、ビジネスは失敗だと考えましょう。

・強みを発見するためにはどうすれば良いか

独自の強みを発見する方法は簡単です。それは、「他の人に聞いてみる」だけです。結局のところ、自分自身の強みは気が付きにくいです。

そこで、実際に来てくれた観光客に強みを聞いてみましょう。数は少ないながらも、ド田舎の街にわざわざ遠方から訪れる人は必ずいます。

例えば、ある町では田舎過ぎて何もないため、これが完全なる弱点だと思っていました。名所となる観光地もありません。

しかし、よく観察して見ると月に3組くらいの観光客が訪れていることに気がつきました。そこで、「なぜ、この何もない町を訪れたのですか」とこの観光客達に聞いてみるわけです。

そうすると、「この町には他にはない大自然があります。しかも、単なる自然ではなくて山・川・海が合体しており、人工的な整備が全く成されていません。ここは山に囲まれ、渓流で遊ぶことができ、さらには釣りまでできてしまう場所です」という答えが返ってきました。

ここでようやく、この田舎の町の強みが「全く整備されていない大自然」であることに気がつきました。それまで弱点だと思っていたことが、実は長所だったのです。

その田舎町の人たちにとって、自然が周りにあることは当たり前なので気がつかなかったのですが、これをお客さんに聞くことによって発見できたのです。

そこで、「大自然を味わう」という、今ある資源で集客を行うことにしました。これによって、ようやく田舎の町に人が集まるようになりました。ここに新たな施設を作る必要はありませんし、宿泊であれば空き家を利用することもできます。

このようにして強みを見つけていき、ビジネス展開をしていきます。リアルビジネスを行うにしても、最小のリスクで最大の結果を生み出すことを考えなければいけません。

観光で美しい景色を提供するのは鉄板ネタ

こうしたことを考えたとき、あなたが住んでいるド田舎の町には何があるでしょうか。簡単に答えは出てきませんが、このとき地方創生では観光や体験(アクティビティ)、物販でのビジネスが大原則になります。

特に観光業であれば、あなたの地域で美しい景色としては何があるかを考えてみましょう。例えば、非常に美しい景色で有名になった千葉のスポットとして濃溝の滝があります。

普段は単なる小さな滝ですが、朝日が差し込むタイミングだと圧倒的にキレイな風景になることで一躍有名になりました。

他にも、京都の瑠璃光院も有名です。京都に住む現地の人はあまり知りませんが、県外や外国人を含め多くの人が訪れる観光スポットでもあります。以下は私が実際に出向いたときに撮影した写真です。

人間というのは、想像する以上に美しい景色を見たとき、「自分もあの景色を、この目で見てみたい!」と考えるようになります。そのため、遠く離れた場所であったとしても足を運んでくれるようになるのです。

そのように考えたとき、あなたが住んでいるド田舎の町で素晴らしい景色はないでしょうか。自然でも建物でも問題なく、多少不便な場所に位置したとしてもいいです。いずれにしても、人を感動させるレベルの景色があれば地方創生のきっかけになります。

体験・アクティビティやスポーツの提供も地域活性化のヒントになる

また、当然ながら景色に限りません。あなたの町でしか体験できない思い出を提供しても人が来てくれるようになります。体験(アクティビティ)やスポーツを提供することも観光の一つですが、どのような独自体験が可能かを考えることも重要です。

スポーツチームを作ることを考えると確実に失敗しますが、体験型スポーツであれば成功している事例はいくつもあります。

例えば、関東に住んでいる人がダイビングをすることを考えたとき、どこがメインになるか知っているでしょうか。まさか、毎回沖縄まで飛行機を飛ばすわけにはいきません。そのため、関東の人はほぼ確実に伊豆(静岡県)の海に潜ります。

伊豆は海がキレイであり、冬であれば透明度は非常に優れています。参考までに、以下は実際の伊豆の海です。

他の海では微妙なので、関東では伊豆の一択になります。そのため、ダイビングでは多くの人が静岡県まで足を運ぶようになっています。重要なのは、伊豆の海が都内からほどよいアクセスであり、さらには海がキレイという事実です。

同じように、何か体験・アクティビティを提供するにしても「あなたの街でなければいけない理由」を考えるようにしましょう。例えば、キャンプ場を運営するにしてもその場所でしか体験できないメリットがなければお客さんは遠くから来てくれません。

その地域まで行かなければいけない理由を提供するからこそ、お客さんが観光に訪れてくれるようになります。

物販で地方創生ビジネスをしても問題ない

また、地域で物販ビジネスを開始しても問題ありません。観光事業に比べると圧倒的に地味ですが、軌道に乗せればビジネスとしては非常に安定するようになります。

地方創生で物販を開始する方法は決まっており、その地域の特産品を活用する以外に方法はありません。特産品は食品かもしれませんし、織物かもしれません。いずれにしても、その地域で昔から根付いているものを活用したビジネスが必須です。

重要なのは、「特産品そのものを売る」ことをしても成功しないことです。

例えば、着物の名産地が頑張って高品質の着物織物を作ったとしても売れません。そうではなく、「現代風のアパレルを作る」「ネクタイやバッグなどの加工品にする」などアイディアを膨らませることで売れる商品になります。例えば、以下は西陣織のネクタイショップです。

商品販売であれば、観光業のように季節に左右されにくくなります。そうなると若者を雇用しやすくなり、周囲に働きかけることでさらなる地方創生が進むようになります。

イベントを用いた町おこしはよくある失敗例

参考までに、非常に多くの自治体が実施している安易な町おこしとして、イベントを活用したものがあります。地域の祭りをアピールしたり、「テレビドラマで取り上げられた」「有名人である〇〇の出身」などを押し出したりするのです。

ただ、地域の祭りとはいっても年に1~2日ほどしか開催されません。ビジネスで重要なのは、定期的に収入を得られることです。単発だけお金が入ってきても意味がありません。

また、テレビドラマなどで取り上げられたことをPRしたい気持ちは分かりますが、時間経過と共に風化していきます。最初の1年はいいかもしれませんが、3年も経過すればほぼ全員から忘れ去られるようになります。

これは人物も同様であり、「〇〇出身の里」とアピールしたとしても、数年ほど経過したら集客効果は薄まります。

そうではなく、ビジネスである以上は10年先であっても問題なく稼げる仕組みが必要です。そのため、地域ビジネスで稼ぐには景色や体験、物販などになるのです。

インターネットのWebサイト・ブログやSNS集客は必須

このとき、優れたビジネスのヒントを発見したとしても、田舎に住んでいる状態から多くの人に周知させ、ビジネスを成立させなければいけません。このとき、インターネットを活用した集客は必須だと考えましょう。

そこでWebサイト・ブログを運営したり、SNSで情報発信したりするのです。

例えば、先ほど紹介した「濃溝の滝」「瑠璃光院」などはSNSがきっかけとなって爆発的に口コミが広がるようになりました。インターネットが存在する以前は誰も知らない場所でしたが、現在では非常に有名になっています。

不特定多数の人に向けて情報発信し、あなたが住んでいる町に優れた場所があることを知らせる方法としてインターネットは最適です。当然、物販をするにしてもネット上に商品を出すことで売るように仕向けるのは基本なので、いずれにしてもネットビジネスを開始しなければいけません。

地方創生を考えるとき、Webを使わずに成功するなど不可能に近いです。そこで、こうしたネット媒体を活用して情報発信を行うようにしましょう。

外国人をターゲットにするインバウンド集客の成功例

また、同時に必ず考えるべきなのが「インバウンド」です。つまり、外国人をターゲットにして集客するのです。日本人では普通でも、海外の人にとって特殊なケースはたくさんあります。

例えば私が海外の人を東京で案内したときに、彼らから「渋谷のスクランブル交差点へ行きたい」といわれました。

なぜ、このような場所に行きたいのか謎でしたが、聞いたところどうやら海外で渋谷のスクランブル交差点は立派な観光名所のようです。

非常に多くの人が360度あらゆる方向から歩く様子というのは海外では存在せず、日本くらいのようです。また、人がぶつかることなく歩いていることから、海外メディアでは渋谷スクランブル交差点を歩いている人たちを「忍者のようだ」と紹介するようです。

このように、日本では普通の光景でも海外では非常に珍しいことがあります。もちろん、田舎なので渋谷のような人ごみはないですが、同じような考え方で成功しているのが長野のスキー場です。

長野に行けば分かりますが、スキー場は外国人ばかりです。客の8~9割が海外の人ではないかと思うほどであり、インバウンド集客に成功した事例だといえます。

長野ではパウダースノーであることが有名ですが、海外だとこうした雪質ではありません。そのため、わざわざスキーをするためだけにヨーロッパやオーストラリアの人たちが長野まで出向くのです。

そうした事実を考えると、単にWebサイト・ブログやSNSを用いて情報発信をするにしても日本語だけでは不十分です。英語でも同時に情報発信してこそ、真の地域創生につながります。

いまでは翻訳アプリがたくさんあるため、大学受験レベルの英語力があれば問題なくSNSで情報発信できます。また、自身のWebサイトくらいであれば、翻訳会社に依頼すれば英語サイトに変換できます。そうして外国人の集客をすれば、全世界の人がターゲットになります。

地域活性化で仕事を生み出し、若者を雇用する

都市部でビジネスを展開するのは普通ですが、田舎で起業することを考える人もいます。そうしたとき、「ド田舎の町を活性化させるために活動する場合、どのようにすればいいのか」のヒントを、成功例と共に述べてきました。

一般的なビジネスを開始したいのであれば関係ないですが、地方創生の場合だとやり方が決まっています。具体的には、「観光(景色や体験など)」「物販」という方法以外に存在しません。

こうした方法によってビジネスを発展させていく以外に地域を盛り上げる手法は存在しないと考えましょう。

ただ、そのためには地域独自の強みを認識してアイディアを練らなければいけません。また、サイト・ブログやSNSを用いた情報発信も必須です。海外の人を呼び寄せる仕組みもあるといいです。ここまでを考えてマーケティングを仕掛ければ、多くの人を街に呼び込めるようになります。

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