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会社勤めのサラリーマンであれば、誰しもが高い給料を望みます。このとき、ただ働いているだけで給料が上がっていくことはありません。戦略的に考えて実行することで、ようやく会社から認められるようになります。

「会社から認められる」というのは、出世することとイコールです。変な給与体制でない限り、出世すれば年収が上がります。社内での影響力も大きくなるため、仕事の幅が広がります。それでは、どのように考えれば最短で出世できるようになるのでしょうか。それは、自分の直属の上司が出世するように活躍することです。

これを意識した上で、本気でお客様が望むことを考えるようにしましょう。この2つを行うことができれば、社内で最短の出世を行えるようになります。

上司の出世が自分の出世につながる

多くの人は、「自分が大きな成果を出せば出世できる」と勘違いしています。できるだけ良い数字を出すなど、好調な成績なら自動的に出世街道を進み給料も上がるという理論です。

間違ってはいないですが、それだけでは不十分です。会社の成績というのは、個人単位ではなく全体で考えなければいけないからです。

例えば、定期的に決まった額が振り込まれるという、典型的なサラリーマンであれば、営業職としてどれだけトップの成績を残しても給料が下がってしまうことがよくあります。たとえ個人の成績が良かったとしても、会社全体の利益が大幅に減ってしまえば、給料が上がるどころか減額になってしまうことはよくあります。

出世したり給料を上げたりするためには、個人の成績が優れているのは当然であるべきです。ただ、それだけでは不十分だというわけです。そこにプラスアルファがなければいけません。

プラスアルファというのは、自分の上司が出世することを必死で考えることです。例えば営業組織に属していて、上司が5名程度のチームを束ねているのであれば、チーム全体が勝つことを考えるのです。その上司にとって、5人の部下が成果を出すことこそ使命だからです。

チームが圧倒的な成果を出すことができれば、あなたの上司は出世するようになります。あなたがもっているノウハウを他の人へ移植したり、上司を補佐したりすることで、自分だけでなくチーム全体が勝てるように仕向けるのです。

上司の出世はあなたへプラスの影響をもたらす

この状態であれば、上司はあなたの活躍によって自分の成績が上がったことを必ず認識するようになります。

そうなれば、上司との関係が良好になるだけでなく、その上司が出世して大きな影響力をもったとき、必ずあなたにとってプラスに働きます。良い案件を投げてもらえるかもしれませんし、あなたが出世するように周りに働きかけてくれるかもしれません。

起業家に限らず、サラリーマンであっても、ビジネスで大きな成果を出せる人は「自分よりも目上の人に貢献する」ことを行っています。

ゼロからビジネスを開始する人であっても、自分より上の人に対して無償で貢献できる人は圧倒的に少ないです。そのため、サラリーマンでこうした一流の思考ができる人は1%にも満たないです。ただ、この考え方を自分の中に落とし込んで実行できれば、社内での出世くらい簡単です。

無能な上司を嘆いても何も生まれない

「上司が無能だ」「仕事のできない上司についてしまった」と嘆く人は多いです。ただ、そのような発言をしている以上は、自分が無能であると公言しているのと同じです。上司というのは、変えることができません。それでは、上司が変わらないという事実を認識したうえで、あなたがどのように行動するのかが最も重要です。

上司が無能だとはいっても、何かしらの強みや得意分野が必ずあるはずです。それと同時に、不得意な分野もあります。人間である以上は、何でも行えるスーパーマンは存在しません。

そこで、あなたが上司の欠点を補ってあげることで、上司が面倒を見ている部下全員が成果を出すように仕向けることはできないでしょうか。これを実行することで、あなたの上司は素晴らしい成果を出すようになります。

こうして上司の成績が上がると、結果としてあなたにスポットライトが当たるようになります。上司が成果を出せた本当の理由は、あなたの活躍によるものであると周囲の人や上司本人が言うようになるからです。こうして、自動的にうわさが広まることで出世街道を進むようになります。

ビジネスでいえば、これは口コミが起こる仕組みと同じです。お客様を感動させることで勝手に口コミが生まれるのと同じように、会社の中で口コミを広げるのです。こうした努力を重ね、上司の力を活用することが最短での出世につながります。

相手(お客様)に関心をもつことが感動につながる

ここでさらに、あなたのお客様についても最大限の関心を寄せるようにしましょう。上司とお客様を勝たせることができれば、簡単に出世できるようになります。

実際のところ従業員が主体的に動き、本当の意味でお客様のことを考えるようになれば、そこに感動が生まれます。ホスピタリティ(心からのおもてなし)の高い企業であるほど、こうしたお客様の感動を常に意識しています。

それでは、どのようにすればお客様の感動を生み出すことができるのでしょうか。それは、相手の心にあるセンターピンを意識できるかどうかにあります。これに気づいて実行することが、ホスピタリティを実践するうえで最も重要な考えになります。

心のセンターピンとは何か

ボーリングでストライクを取るためには、絶対に外してはいけないことがあります。それは、必ずセンターピンを倒すということです。センターピンを外してしまえば、どのようなことがあってもストライクを取ることはできません。

これは、ビジネスでも同じです。単に商品開発をしたりサービスを提供したりするだけでは不十分です。お客様が本当に望むものを提供することで、感謝されるように意識しなければいけません。多くの人はここを意識していないため、単に仕事をこなしている人が大多数です。

例えば、医者の仕事は何でしょうか。もちろん、病気を治すことです。

ただ、医者には傲慢な人が多く「自分の技術で病気を治している」と考えている人がいます。当然ながら、病気を治すうえでその人の技術や知識が大切なのは言うまでもありません。しかしながら、もっと重要なことがあります。それは、どれだけ患者さんと一緒に頑張っていけるかという心遣いです。

ある一定水準の知識や技術レベルを満たしてさえいれば、患者さんにとって医者のもっている高度な手技はあまり重要でないケースが多いです。それよりも、医者からの「自分と一緒に頑張りましょう」という言葉が患者さんにとって一番の特効薬であることはよくあります。

患者さんにとってのセンターピンは、医者からの温かい言葉なのです。

本当に重要なことは他の場所にある

他の例として、テレビを海外で販売する場面を考えます。このとき、「最高の画素数にしています」や「品質の高い音を聞けます」などの機能面を訴えようとする企業が大多数です。ただ、本当にお客様はそのようなことを求めているのでしょうか。

例えばイスラム圏の人にとって、最も重要なことは何かわかるでしょうか。それは、1日に5回あるお祈りの時間です。

日本企業が海外向けテレビで機能面について一生懸命に訴えてかけているなか、韓国メーカーは「特定の時間になったとき、必ず礼拝の時間にあわせてコーランが流れる」という設定をしました。その結果、韓国メーカーのテレビがイスラム圏で爆発的に売れるようになりました。

宗教上の理由から、イスラム教の人たちにとってのテレビのセンターピンは「どの時間であっても、確実に礼拝できるように知らせてくれるシステム」だったのです。

このように、ただ高度な技術による商品を開発したとしても、響くことはありません。本当の感動というのは、相手が望むものを提供したときに生まれるのです。

心のセンターピンの探し方

それでは、どのようにすればセンターピンに当たったかどうかわかるようになるのでしょうか。これは、「相手から感謝されるかどうか」というお客様の反応から見極めることができます。

単なる感謝では不十分であり、手紙をもらったり口コミによる紹介をもらったりするなど、サービスを受けた後にお客様が自主的に何かしらの行動をさせるほどの感動を提供しなければいけません。

ただ、そもそもどのようにすれば心のセンターピンを見つけることができるのでしょうか。この答えは単純であるものの、かなり難しいです。それは、「本気で相手に関心をもつこと」にあります。

相手が望んでいるものを常に考えるようにしましょう。お客様が心の底から欲しており、困っているものを意識するようにするのです。無関心が最大の敵であり、相手と向き合うことでようやく心のセンターピンを発見できるようになります。そして、センターピンを発見したうえで行動すれば、大きな感動を与えることができます。

もちろん、「センターピンを発見した」とあなたが思ったとしても、外れることの方が多いです。

それでも、常にお客様が心の底から望むものを発見しようという心構えがあれば、あるときから常にお客様へ感動を提供できるようになります。こうなると、勝手に口コミが起こるようになり、感謝されながらビジネスを行えるようになります。

こうしてお客様のことを考え、さらには上司の出世まで考慮するようになれば、あなたは超優秀です。そうした人であるほど活躍の場が与えられ、影響力も大きくなります。社内でも社外でも、手助けしてくれる人は多くなります。

他人への最大限の貢献と応援は、自らを最短で成功させる

このように述べてきましたが、それでは「自分自身を最短最速で成功させる方法は何か」を理解することができたでしょうか。理論自体は単純であるものの、この方法は実際に行動に移すとなると、多くの人が実行できないという現実があります。

結論をいうと、最短で成功する方法は「自分の周囲にいる他の人を成功させる」ことです。要は、他人に対して最大限の貢献をすることで、結果として自分が成功していくのです。

よくあるのは、「成功したい」と言葉でいいながら、自分のことしか考えていない人がほとんどであるという事実です。こうした事例は多いですが、そうした「搾取」の心構えでいると事業が軌道にのることはありません。他人への最大限の貢献こそが、本当の意味での成功につながります。

貢献が自らのステージを引き上げる

まだ実績のない段階の人であっても、リーダーとして他の人を引き上げる立場にある人であっても、何も考えずに他人へ貢献をすることが成功への近道になります。貢献できる人であれば、例外なく自らのステージを引き上げることが可能です。

例えば、最も早く社内で出世する方法は前述の通り、自分の上司を出世させることにあります。上司が有能・無能に関係なく、積極的にサポートするのです。そうしてチーム全体の成績を上げ、上司を出世させるのです。そうすれば、その上司は大きな権力をもち、あなたを引き上げてくれるようになります。

マネージャー職としてリーダー的な立場にある人であっても、部下を成功させることが自らの成功になります。部下に成績を出させ、大きな結果を得ることは自分の成果につながります。こうして、自分のステージを上げていきます。

これはスポーツの世界でも同様です。例えば、箱根駅伝で優勝した大学の中で、最も良い会社に就職した人は誰だか知っているでしょうか。これは、部長でなければエースでもありません。それは、部活を陰でずっと支えてきたマネージャーの女の子です。

部活のマネージャーは、自分自身が表舞台のステージに立つことはありません。ただ、コーチと打ち合わせをしたり、他の部員の世話をすべて引き受けたりして、それを実行に移します。要は、部活のマネージャーは「他の部員を成功させることだけを考える存在」だといえます。

そうして支えていき、実際に日本一になった部活のマネージャーというのは、どの企業にとっても欲しい人材だったのです。

他人を成功させることができる人であるほど、周りの人は放っておきません。他人を成功させると、自動的に自らのステージが上がるように世の中はなっているのです。

最大限の応援が人を成功させる

それでは、どのようにすれば人を成功させることができるのでしょうか。これには、「応援される側」の人間が良いマインドセット(心の持ちよう)をもっていることは必須条件として、あなた自身がその人に対して最高の応援をすることが挙げられます。

つまり、その人自身が考えているよりも、さらに強い応援をあなたが実践するのです。

例えば、「あの上司は許さない」と怒っている人をなだめる方法は何か知っているでしょうか。それは、「その人以上に怒る」ことにあります。

「あの上司は許さない」と怒っている人がいるなら、あなたはそれ以上に「その通りだ! あの上司は最悪だ! いますぐ、お前の代わりに殴りこんでくるわ。これから行くけど、絶対に止めるなよ」と怒るのです。そうすると、相手は「まあまあ、ちょっと怒りを抑えて」とあなたをなだめる側にまわるようになります。

これと同じ原理で、本当に応援したい人がいるのであれば、あなたはそれ以上にその人のことを応援するようにしましょう。このときの相手は上司であってもお客様であっても問題ありません。もちろん、部下を応援してもいいです。そうすれば、その応援に応えるように相手は頑張るようになります。

人を応援すると、応援された側は頑張るようになります。ただ、中途半端な応援ではいけません。本気になって応援するからこそ、相手はそれに応えるようになるのです。こうして相手が成功してくれれば、結果としてあなたも成功者としての階段を登るようになります。

自らを最短最速で成功させる方法というのは、実はかなりシンプルな考えの上で成り立っています。まずは、周囲の人を成功させるにはどのようにすればいいのかを本気で考えてください。

もちろん、応援する相手は選ぶ必要があるものの、本当の意味で周囲の人を成功させることができれば、1年後にはまったく違う世界を見られるようになっているはずです。

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