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どのようにすれば、組織に属している従業員(社員)が主体的に働くようになるのでしょうか。これには、プレッシャーとストレスの違いを学ぶ必要があります。輝く組織というのは、多くのプレッシャーをかけています。一方、残念な組織はストレスばかりをかけています。

両者は似ているようでまったく違います。ホスピタリティ(もてなしの心)が高いといわれている企業は、どれもプレッシャーを活用しています。ここでは、プレッシャーとストレスの違いから、働く人を主体的に動かすようにする手法を解説していきます。

その人の可能性を信じるプレッシャー

プレッシャーというと、ネガティブな言葉のようにとらえられます。ただ、社員が輝いて働いている組織であるほど、多くのプレッシャーをかけています。プレッシャーをかけるというのは、その人の可能性を信じているからこそ実行する行為なのです。

例えば、部下が会議で発表するための資料を作成してきたとします。ただ、その内容を見たところ、明らかに一定のレベルに達していません。このとき、どのような声をかけるでしょうか。

その人の可能性はまだ無限大であり、伸びしろがあると本気で考えている場合、「もっとこう考えれば、より良い資料になる。お前はよりレベルの高い資料を作れるはずだ」と言って突き返します。そうして、数日後に資料をもってこさせ、それでもまだ不十分な場合は「お前の実力はこんなものではない」と言ってやり直しを命じます。

これが、プレッシャーです。自分が期待されていると感じた社員は、自らの頭で考えることで主体的に動くようになります。

ストレスとは何か

一方、単にストレスを与える場合では、「何を考えているのか」「まったく話にならない」と相手を罵倒します。多くの組織はこのような形式ですが、ストレスを与えられた社員はやる気をなくします。

プレッシャーというのは、従業員の心を鍛えます。その人の可能性を信じているからこそ、そのような言葉がでます。そのため、ストレスになることはありません。罵倒によってストレスを与えることと、相手に期待を寄せることによるプレッシャーはまったく異なるのです。

本気のおせっかいをしているか

こうした社員への言葉遣いは、本気のおせっかいをしているかどうかで決まってきます。中途半端なおせっかいは嫌われます。ただ、本気のおせっかいは相手の心を動かします。

中には、「すべての人がプレッシャーを受け入れることはないのでは」と思う人がいるかもしれません。もちろん、全員に対して一律に「あなたの可能性を信じているので頑張れ」というと、必ず反発する人が現れます。

そこで、その人が本当に求めている願望や目的を把握したうえでプレッシャーをかけるようにしましょう。例えば、家族との時間を大切にしている人に対して、努力を催促すると、その社員のやる気が落ちてしまいます。

そこで、「あなたならより効率的に仕事をこなし、パフォーマンスを上げつつも定時に仕事を終わらせることができるはずです。そうすれば家族と過ごす時間が増えますよ」と忠告します。

そのように社員を仕向ければ、自分の願望と合致するので「さらに効率的に仕事を終わらせるにはどうするか」を主体的に考えながら日々の業務を行うようになります。

ストレスではなく、プレッシャーを与える

要は、その人が求めていることを理解したうえでプレッシャーをかける必要があります。何も考えずにプレッシャーだけを与えても、反発されるだけです。そういう意味では、ホスピタリティの高い企業が行っている「プレッシャーをかける」という部分だけを真似しても、同じ効果を得ることはできません。

そこに従業員の願望と掛け合わせることで、プレッシャーをかけることが大きな効果となってかえってくるのです。これを成功させれば、組織で働く社員が主体的に動くようになります。

従業員に対して、ストレスばかりを与えるのは論外です。必ず、相手への期待を表す前向きなプレッシャーにしなければいけません。ただ、プレッシャーをかければいいのではなく、相手が望むものに合わせたプレッシャーが必要です。ここまでを理解して実践すれば、誰でも輝く組織を構築できるようになります。

社員の罵倒をやめ、褒めて育てると優秀社員に変貌する

それでは、なぜ社員はストレスに感じるのでしょうか。これは、上司から罵倒されることも含まれています。どれだけプレッシャーをかけているつもりであっても、罵倒の言葉であるとストレスに感じます。

私たち人間は、他人の言動に影響されやすい性質があります。ときには、相手が発言した通りの人間に変わってしまうこともあります。そのため、他人に何らかの発言をする際には、言葉を慎重に選ぶ必要があります。

例えば、勉強せずに遊んでばかりいる子供に対して、親が「ろくに勉強せずに遊んでばかりでダメな子だ」と言ったとします。すると、その子どもはその言葉の影響を受け、言われたとおりの「ダメな子」になってしまうのです。

このように、人は相手の言葉に影響され、その言葉に沿うような人間に変わっていきます。このことは、会社などの組織において、特に意識すべき心理現象です。

幹部が一般社員を罵倒し続けると、会社は崩壊に進む

社長や部長などの幹部職のなかには、会社の利益が減ったり商品の売り上げが落ちたりした場合に、従業員に対して「しっかりしろ」や「まじめにやれ」などと言い、社員を徹底的にこき下ろす人がいます。この場合、罵倒された社員は「自分はまじめに仕事ができていないのか」「自分はしっかりした人間ではない」と考えてしまいます。

それにより、その従業員は、今までよりも仕事の能率が落ちてしまったり、ミスをしやすくなったりしてしまいます。さらに、幹部職と一般社員との間に壁が生じてしまい、会社の中の空気が一気に悪くなります。そして最悪の場合、その幹部は多くの従業員から愛想を尽かされます。その結果、会社は倒産へと歩み始めます。

このように、会社の幹部が感情に任せて社員を一方的に罵倒すると、会社の状況はさらに悪化します。つまり、従業員をきつく叱責しても、何もいいことがありません。

確かに、社員がミスを犯した場合には、その社員に責任があります。しかし、その状況を作り出した幹部職自身にも、その社員の上司である以上は、相応の責任があるはずです。

そのため、もし何らかの問題が発生したり、会社の利益が落ちたりした場合には、難しいかもしれませんが、一度冷静になる必要があります。その後、問題に関わった社員や担当者と話をして、再発防止や売り上げの向上を目指します。そして、決して担当した社員を罵倒しないようにします。

このように、会社で何らかの問題が起こった場合には、一度冷静になった上で、とるべき対応を順次行っていくことが大切です。そして、決して感情的にならないようにする必要があります

社員の良いところを褒め、優秀社員に変化させる

自社に所属する社員に優秀になってもらう方法の1つとして、「相手に対して、こちらが意図するタイプの人間にあてはまる言葉を言う」ことがあげられます。

例えば、自分の部下に仕事のスピードを上げてほしい場合には、その社員に対して「君は仕事が早いね」と伝えます。これにより、その部下は「自分は仕事が早い人間だ」と思い込むようになります。その結果、実際にその社員の仕事のスピードが上がるようになります。

このように、自社の社員をこちらが意図するタイプの人間に変貌させるためには、相手に望むことを褒め言葉の形でその相手に伝えるのが効果的です。プレッシャーだけでもダメであり、このような言葉がけも必要になります。

そして、この心理テクニックを複数の社員に対して行うことで、自社の社員レベルを全体的に高めることができます。さらに、会社の空気が良くなり、その会社の業績が良い方向に向かうようになります

今回述べたように、どんなことがあったとしても幹部職や上司が部下を一方的に罵倒するのはいけません。

もし、社員をきつく叱責してしまうと、言われた社員はさらに「ダメな部下」に変わってしまいます。さらに、社内に不協和音が流れ、会社は崩壊へと歩むことになります。

社員に優秀になってもらいたい場合には、褒め言葉として従業員に伝えるようにしましょう。それにより、その社員を優秀な人間にすることができます。この方法を社内の全社員に対して行うことで、従業員全体のレベルが高まっていきます。

さらに、会社全体のムードが改善され、より大きな成果をあげられるようになります。もし、会社の業績不振で悩んでいるのであれば、今回解説した方法をぜひ試してみてください。それによって、結果的に会社を大きく発展させることができます。

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