文章は、相手に何かを伝えるために存在します。文章を書くとき、あなたの意見(主張)が重要です。ただ、意見の欠けた文章を作成する人は多く、受け手(読者)は何が言いたいのか分からないために困ってしまいます。

文章中に意見さえ入れれば、これを回避することができます。それでは、実際にどのような点に気を付ければ良いのでしょうか。

「意見」と「問い」を考える

何か意見を出すとすれば、必ずそれに対する問いがあります。意見と問いは対になっているのです。例えば、以下のように「プレゼンテーション(プレゼン)」について述べた2つの意見があるとします。

A.

学会発表では、プレゼン能力が必ず必要です。研究者である以上は、研究成果を世の中に発表しなければいけません。プレゼンが上手ければ、多くの人に伝えることができます。一方、プレゼンが下手だと、研究内容も残念に思えてしまいます。

B.

人前で話をするときに緊張しないコツは、「圧倒的な練習」です。プレゼンを必死で学ぼうとする人は多いですが、どれだけプレゼン技術を学んでも檀上であがってしまっては意味がありません。それよりも練習を重ね、「これだけ頑張ったのだから大丈夫だ」という自信をもてば緊張しません。

これらは、2つとも異なる意見です。その問いを見れば明らかであり、Aは「研究内容を人に上手く伝えるためには?」という問いです。一方、Bは「発表時に緊張しないためには?」という問いになっています。

何かの問いがあるからこそ、意見(主張)を述べることができます。問いが浅ければ、意見も同様に薄いものになります。

普段、私たちは「問い」を意識することはありません。ただ、問いまでしっかり考えれば、伝わる文章になります。問いに対する意見を述べていくだけで良いからです。読者を惑わせる意見のない文章は、「問いに答えていない」と言うことができます。

問いに答えて、あなたの意見を出さなければいけません。以下で、具体的な例文を交えながら解説していきます。

意見(主張)を述べる意味を考える

文章を読むと、「知識や情報が並べてあるだけで、あなたの主張がない」「意見は述べてあるものの、一般的なことしか書かれていない」など、主張の欠けた原稿をたくさん見かけます。そして、どれも言いたいことが分かりにくいという共通点があります。

意見のない文章はなぜ分かりにくいのでしょうか。例えば、会社の部下から上司へ向けて、次のようなメールが送られるとしてます。

妻が現在妊娠中であり、再来週中には生まれる予定です。

あなたが会社の上司だった場合、この文面を読んでどのように思うでしょうか。「おめでとう」と返信しようとしたとき、ふと心に何かが引っかかります。

この部下が上司に書いた文章には「子どもが生まれること」について書いているようですが、実は何も述べられていません。そのため、上司からするとお祝いをして欲しいのか、休みをもらいたいのか分かりません。同じ会社のみんなに知らせてほしいだけかもしれません。

部下の望んでいることが見えないため、メールを返信しようにも書くことができません。意見のない文章を書くと、このように読者を混乱させてしまいます。

そこで、言いたいことをはっきりさせなければいけません。次のようなメールであれば、上司はスッキリしていたことでしょう。

妻が現在妊娠中であり、再来週中には生まれる予定です。そのため、申し訳ございませんが、出産予定日の前後で急に会社を休むことがあると思います。会社のみなさんには迷惑をかけますが、出産に立ち会いたいのでよろしくお願いします。

このように意見(主張)が明確であれば、上司は次にどのように動けば良いか分かります。簡単なメールやメモであっても、書き手は意見を書くことを要求されます。

今回の問いは「出産直後に休みをもらうためには?」です。はじめの例文では、この問いに対する意見がありませんでした。一方、修正した例文では、問いに対する意見を述べています。これが、相手にあなたの考えていることを伝えるときの大前提です。

読んだ相手が余計悩む文章を書いてはいけません。ただ、そのような文章であっても、少し内容を変えるだけで理解しやすくなります。そのために、あなたが最も伝えたい意見を述べましょう。

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