日本人にとって、借金は悪であるというイメージがあります。確かに、個人が借金をするのは悪でしかありませんが、企業にとって借金は必ずしも悪いことではありません。実際、多くの会社が借金をしてビジネスを動かしています。

なぜ、彼らは借金をしてまで事業をしようとするのでしょうか。それは、銀行からお金を借りることで事業の幅を増やせるからです。

借金によって売上や利益を増やす

用意できる自己資金というのは限られています。そこで、お金を借りることができれば、それまで購入できなかった機械を買ったり、新たな広告を出したりできます。

自分のお金だけで広告を出してビジネスを回すにしても、銀行から借金をして倍の広告を出せば、お客さんの数も倍になるかもしれません。

また、借金をして新たな設備投資をしてもいいです。そのままの状態では買えないような高額な機械であっても、借金をすれば購入できます。この機械によってさらに大きな利益を生み出すことができれば、借金をして正解だったといえます。

このような負債(借金)のことをレバレッジと表現することがあります。いわゆる「てこ」のことであり、借金をてこにして大きな結果を出そうとするのです。

例えば、純資産(自己資本)が100万円である企業がビジネスを始めるとします。今回は、「自己資本のままビジネスを始めた場合」と「150万円の借金をしてビジネスを始めた場合」の2つに分けてシミュレーションします。

このときの条件は営業利益20%、金利4%です。分かりやすくするため、税金など他の要素はできるだけ排除します。「自己資本のままビジネスを始めた場合」は売上100万円であるが、「借金150万円をしてビジネスを始めた場合」は150万円まで売上を伸ばすことに成功したと仮定します。

借金による利益の変動

上図で確認すると、借金をした方が多くのお金が手元に残ることが分かります。銀行からの借入によって、それまで行えなかったビジネスを展開して大きく稼ぐことができれば、それだけ成長スピードも速くなります。

ただ、これは上手くいった場合に限ります。借入直後に不景気に陥って思い通りに売上が伸びなかった場合、損失は大きくなります。以下に、先ほどと同じ条件で「景気が良かった場合(80%の上昇)」と「不景気だった場合(80%の下降)」の2パターンに分けてみていきます。

借金による利益の変動

このように、景気が良かった場合は借入をしていた方が大きな成果を出すことができます。支払利息は一定であるため、大きく稼いだ方が手元に残るお金は増えます。

ただし、不景気で売上が伸びなかった場合は利益も少なくなります。薄い利益の中から決まった額の支払利息を払わなければいけないからです。

このように、銀行からお金を借りると、好調のときは大きな結果を出せるものの、不調のときは大きなダメージを負うようになります。つまり、「借入は利益の幅を大きくさせる」と考えてください。

企業にとってリスクを取ることは重要です。ただ、リスクというのは、ここで学んだ通り「利益のふり幅が大きくなること」を指します。自分の力だけでは成長が遅くても、リスクを取れば大きな成長を見込むことができます。そのために多くの会社は借金をしてでも成長しようとするのです。

多くの会社にとって、借金は悪くありません。本当に問題なのは「無理に借金をし過ぎてしまい、自分に見合った投資ができていない状態」だけです。必要な場合は借金によって成長を遂げた方がチャンスを逃さずにすみます。

借金をして大きく稼ぎ、利息をプラスして銀行に返せば誰も文句を言いません。そのために計画を練ってテストを繰り返し、銀行からの借入も視野に入れながら多くの企業はビジネスを拡大させていくのです。借金というてこ(レバレッジ)を有効活用すれば、会社に大きなメリットをもたらすことができます。

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