ウェブ戦略

SEO業者は悪質な詐欺コンサル会社であり、おすすめできない理由

ビジネス目的でウェブ媒体を運営するとなると、単にサイトを構築しても意味がありません。まったくアクセスがなく、問い合わせもない無意味なサイトになってしまいます。そこで、サイトやブログにアクセスを集める必要があります。

そうしたとき、SEO対策が重要になります。要は、検索エンジンで上位表示をさせるために対策を行うのです。

こうしたSEO対策を行う会社としてSEO業者があります。ただ、残念ながらSEO業者は基本的に詐欺会社ばかりであり、仕事を依頼してもいいですがまったく成果が出ずお金だけが出ていくことになります。実際、私も約60万円の料金をSEO業者に支払い、意味不明なSEO対策を提示され、まったく成果が出なかったことがあります。

具体的にどう悪質なのかについて、私の実体験も含めて解説していきます。

電話営業を行うSEO業者の実態

世の中にはSEO業者と呼ばれる会社があります。あなたのウェブサイトやブログにアクセスを集めるためには、インターネットでの検索エンジンで上位表示される必要があります。つまり、ユーザーが検索キーワードを打って入力した後に、訪問者としてあなたのサイトへ誘導しなければいけません。

基本的には、「SEO対策=検索エンジンでの上位表示対策」だと考えてください。このとき、SEO業者はSEO対策を生業としています。

しかし、残念ながらSEO業者はほぼ電話営業を実施します。電話で問い合わせをしてきて、「SEO対策を行いませんか?」と話を投げかけてくるのです。

ただ、不思議ではないでしょうか。SEOの専門家であるのなら狙ったキーワードで自社サイトを上位表示させ、SEO対策に興味のあるお客さんを自動で集めれば問題ないはずです。しかしそうではなく、面倒で嫌われる電話営業を仕掛けるのです。

この理由は単純であり、SEO業者はどれも実力がなく、実際のところSEO対策のスキルが皆無だからです。そのため、「効能効果のないSEO対策を提示する」という、詐欺に近い非常に悪質なビジネスを展開しているのです。

コンサル会社による約60万円のSEO対策費用

ただ、こうした基本的なことを理解しておらず、ビジネススキルが低かったころの私はSEOのコンサルティング会社の被害に遭ってしまいました。

あるとき、私の携帯電話(会社用の電話)に電話がかかってきます。SEO業者からの電話です。東証一部上場企業であり、非常に名前の知れている会社です。ネットビジネスをしている人に限らず、一般人でも知っている有名な会社から電話がかかってきたわけです。

このとき、SEO対策についての話を持ち掛けられました。いまでも方針は変わっていませんが、私がサイト・ブログを運営するときは有益なコンテンツを発信するという方法に特化しています。ホワイトハットSEOと呼ばれる手法ですが、「読者に役立つ記事を公開することで、検索エンジンで上位表示させる」というやり方です。

そのため、いわゆるSEO対策は行っていませんでしたが、世間一般で実施されているSEO対策がどのようなものなのか知りたいという気持ちと、そのときわりとビジネスでうまくいってお金が少しだけ余っていたことからその業者へ依頼することにしました。

ちなみに、金額は594,000円です。以下が実際の請求書になります。

そうして、メール上で話が進んでいきます。

このとき私は薬剤師の転職サイトを運営していました。いまも運営しており、それなりの収益を出しています。実際のサイトが以下になります。

いわゆるアフィリエイトサイトになりますが、このサイトのSEO対策を依頼したわけです。そうして、以下のようにターゲットキーワードを提案されるなどして話が進んでいきます。

ちなみに、少しでもインターネットビジネスをかじったことのある人なら分かると思いますが、「薬剤師 転職」などで本当に上位表示されれば、60万円の支払いなど簡単に元を取れてしまいます。そのため、このときはそれなりに期待をしていました。

サービス内容(コンサルティング業務)の内訳

なお、気になるのは東証一部上場のSEO業者が「どのようなサービス内容を実施してくれるのか」だと思います。このときのコンサルティング業務内容としては、以下のような内容になります。

  • SEOコンテンツを10記事
  • 内部SEOの対策指示書
  • 順位チェックツール

SEOで上位表示させるためには、有益な記事が必要です。いまでも私はブラックSEO(スパム行為をして検索エンジンを騙し、上位表示させること)を行っていません。これについては、今回依頼したSEO業者も同じ考え方であり、有益な記事を実装することによるSEO対策を提案してきました。

そこで、10記事のコンテンツを納品するという内容です。

また、サイトが適切に評価されてGoogleの検索エンジンで上位表示されるため、内部SEOというものを実装する必要があります。そのための指示書です。

さらに、実際のキーワードできちんと上位表示されているかどうか、毎日の順位変動を見るためのツールが使えるようになりました。これの総額が約60万円です。

・価値のない内部SEOの対策指示書と順位チェックツール

なお、お金を振り込んだ後に内部SEOの対策指示書がメールで送られてきました。内部SEOとは、サイト内の構造を最適化することで、検索エンジンで上位表示させる手法です。

ただ、そこに記載されていた内容は以下の通りでした。

  • Googleが提供するサーチコンソールの登録方法
  • コンテンツ記事に上位表示させたいキーワードを入れる
  • サイトマップを作成する

正直、これくらい既に知っていますし、ネット上にも無料の方法がいくらでも存在します。私が何年も前から知っている内部SEO対策であり、まったく価値がありませんでした。

また、キーワードの順位変動についてはGRCというチェックツールが既に開発されています。GRCだと最も高い料金プランでも月2,000円ほどであり、非常に安く順位チェックツールを利用することができます。

そのため、そもそも今回のSEO業者のツールを活用して「目的のキーワードでいま自分のサイトが何番目にあるのか」を知れる必要はありません。

ゴミ記事の納品により、約60万円の料金を無駄にしたと確信する

ただ、今回のSEO対策で最も重要になるのは記事コンテンツになります。内部SEO対策の指示書はまったく役に立たなかったわけですが、有益な記事を実装すれば問題なくSEOで評価されて上位表示されるようになります。これについては私が昔から行っていた手法であり、体験済みです。

そうして、記事コンテンツが完成されるのを待つことになります。この会社の場合、最初の5記事が完成されるまでに約1ヵ月半、残りのコンテンツが完成するまで2ヵ月半ほどかかりました。

そうして、以下のメールと共にコンテンツが完成されて記事が納品されました。

ユーザー名とパスワードを入力し、どのような記事が仕上がったのか確認します。すると、そこには700~1,000文字程度のゴミ記事がありました。

以下が実際に上がってきた記事のすべてです。1記事分を掲載しています。

これが1記事のすべてであり、「A4用紙の半分ちょっとくらい」のペラペラな記事が上がってきました。

これまでネットビジネスを実践したことのない初心者であっても、「このようなゴミ記事でサイトのSEOが評価され、上位表示されることなどあり得ない」ことが分かります。ただ、約60万円のお金を支払って実際にこのような記事が納品されてきたのです。

この瞬間、「私はSEO業者に支払った約60万円のお金をどぶに捨てた」ことを確信しました。絶対に成果の出ない悪質なサービスを提供され、無意味なコンサルティングを受けることになったわけです。

ちなみに、この状態の記事で成果が出ることなどあり得ないため、仕方がないので私が大幅に手直しをしました。実際に私が手直しをした記事が以下になります。

最初の納品内容に比べると、その中身の違いは歴然だと思います。修正記事は「薬剤師 転職理由」などで上位表示されていますが、当然ながら私が大幅修正されなければネット上にゴミとして存在するだけとなっていたはずです。

ホワイトリンクによるSEOが最強

私は現在でもサイト・ブログを運営することで多くのアクセスを集め、収益を得るというネットビジネスを展開しています。悪質なSEO業者に依頼してお金をどぶに捨てた経験から、SEO業者に依頼することはそれ以降、していません。

また、私の周囲にもサイト運営で大きな収益を上げている人がいるわけですが、全員に共通しているのは「有益な記事を書くことだけに集中している」ことです。

これまで、ネットビジネスをしてこのように騙されたことがあれば、その反対にうまくいったケースもあるわけですが、結局のところ自分のライティング力を磨くことで読者に有益な記事を返し、SEOで上位表示されるのが最も確実に成功する方法だといえます。

多くの人は魔法の杖を探します。その結果、かつての私のようにSEO業者に騙され、高額な料金を支払った結果、価値のないサービスを提供されるようになります。

有益な記事だけで上位表示させる手法をホワイトハットSEOと呼びます。そうして上位表示された結果、自然に付く被リンクをホワイトリンクと呼び、SEOではどれだけホワイトリンクをもらうのかが重要になります。

  1. 有益な記事を書く
  2. 外部サイトからホワイトリンクをもらう

非常に大変ですし時間はかかりますが、結局のところこの方法がネットビジネスで成功する確実な方法であることを今回の詐欺事件から学ぶことができました。

評判のSEO評者の見分け方やランキング比較は無意味

なお、もしかしたら「評判のSEO業者はいないのか」「良いSEO会社の見分け方を知り、おすすめランキングを比較したい」と考えている人がいるかもしれません。

しかし、悪いことは言わないので評判のSEO業者の見分け方を探したり、どこかのサイトに掲載されている「おすすめSEO会社ランキング比較」を確認したりするのはやめたほうがいいです。理由は単純であり、お金だけ支払って効果のない手法を教えられるからです。

結局のところ、SEO業者に依頼するなど「他力本願で何とかしようとする」からダメなわけです。自分で何とかしようとせず、お金だけ払って成功するわけがありません。

もし、本当に「大金を支払ってSEO業者に依頼すれば、検索結果で上位表示される」のであれば、資金力のある大手企業ばかりが検索エンジンの上位を独占していることになります。

しかし、実際にそのようなことはありません。私のような個人で運営しているWebサイトであっても、コンテンツが非常に有益であれば問題なく検索エンジンで上位表示されるようになっています。

そもそも、電話やメール、FAXなどで集客するSEOコンサルティング会社はすべて無視するべきです。そのような会社に依頼して成果が出るわけがありません。また、今回は記事納品だけで問題ありませんでしたが、下手をしたらサイトの売り上げがゼロになることもあります。

ブラックハットSEOの業者だとペナルティを食らう

より悪質なSEO業者であると、ブラックハットSEOを実施します。ブラックハットSEOでは、スパム行為を実践することになります。

サイトやブログが検索エンジンで評価されるためには、記事が有益だったり、サイトマップがあるなど内部構造が最適化されていたりすること以外にも、他のサイトから被リンクを得ているかどうかが重要になります。

「有益な記事だと、他のサイトがその記事へリンクを飛ばしている」という理論のもと、どれだけサイト全体で被リンクを得ているのかがSEOで大事なのです。

このときの被リンクを自然に得ている状態(ホワイトリンクの多い状態)であれば問題ありません。ただ、ブラックハットSEOでは自らサイトを構築し、ターゲットサイト(検索エンジンで上位表示させたいサイト)へ被リンクを貼ります。これを、「自作自演」と呼びます。

ブラックハットSEOの業者は自作自演を行います。ただ、現在この手法を行うとGoogleからペナルティを食らいます。ペナルティを受けた結果、あなたのサイトは検索エンジンのどこにも表示されなくなり、どれだけ有益な記事を書いたとしてもアクセス数はゼロの状態をキープすることになります。

無意味なキーワードで上位表示しても意味がない

また、もし検索エンジンの上位に表示されたとしても、まったく成果が出ないことも多いです。これは、なぜなのでしょうか。

この理由は単純であり、「検索エンジンで上位表示される=お客様が実際に問い合わせをする」ということにはならないからです。いくらSEO対策をしてアクセスを増やしたとしても、そこから集客できなければ意味がありません。

実際、無意味なキーワードでの上位表示を提案してくる業者は多いです。要は、明らかに成果につながらないキーワードで上位表示を行おうとするのです。

例えば、「法人 ウェブサイト制作」で上位表示されれば、一見するとお客様の数が増えそうに思います。ただ、実際はそのようなキーワードで検索する人は少なく、たとえ上位表示されたとしても、そこからアクセスする人はかなり少ないです。

何でもいいから上位表示さればいいわけではありません。成約するキーワードで検索エンジンに評価され、お客様の流入を呼び込まなければいけないのです。

しかし、電話営業などによって無理に頑張って集客しているSEO業者にそのような力は当然ながらありません。

・成約させる導線がないと無意味

また、いくらアクセスがあったとしても、訪問者がすぐに離脱する状態ではよくありません。見込み客がウェブサイトやブログに訪問した後、あなたの店舗に問い合わせをしたり、サービスに申し込んだりする必要があります。

そのためには、コピーライティング(お客様を成約させるための導線)をしっかりと練らなければいけません。

この対策を行っていない状態でいくら広告を出したりSEO対策を施したりしても意味がありません。自社のウェブサイトを見直すことで、お客様がスムーズに問い合わせをして、あなたのサービスを利用できるように誘導する必要があるのです。

行うべきは良質なコンテンツの量産

SEO業者が詐欺であり、非常に悪質なサービスを実施することは理解できたと思います。私の場合は東証一部企業の誰もが知っている会社に依頼したわけですが、それでも提供された内容は散々なものでした。SEO業者とは、顧客に無価値なサービスを提供する詐欺業者だと考えて問題ありません。

それでは、サイトやブログを運営してSEOで上位表示されるにはどのようにすればいいのでしょうか。これについては、既に何度も述べた通り読者へ有益な記事を返すことだけを考えるようにしてください。

このとき、あなた独自の体験や考えを入れる必要があります。これを一次情報と呼びますが、「あなたでしか発信できない情報は何か?」を理解したうえで、記事を書き進めるのです。

今回の記事についても、私の一次情報をできるだけたくさん詰め込んでいます。依頼したSEO業者の名前は出していませんが、金額の書かれた実際の請求書を提示したり、メールでのやり取りを記したりしました。これらの情報は私しか発信できないものであり、完全なる一次情報に当たります。

こうした独自情報を記事として書くことを意識しましょう。これが、本当の意味での最強のSEO対策だといえます。

SEO業者に依頼してはいけません。価値のない高額料金のコンサルティングサービスを受け、お金を失うだけです。また、私がネットビジネスを長期間継続している中で、顧客が成果を出しているSEO業者をこれまで確認したことがありません。そのため、恐らくこれが世の中の真実なのではと思います。

・お金を使うなら外注がいい

なお、お金を使ってSEO対策を行うにしても、外注ライターを活用して記事コンテンツを作らせるようにしましょう。外注ライターを利用して、質の高いコンテンツを作らせるようにするのです。

あなたが記事を書くだけでなく、外注も活用して良質なコンテンツを作らせることでサイトやブログの評価を高めるように仕向けるようにしましょう。無駄にSEO業者へお金を支払うよりも、こっちの方が圧倒的に大きな成果を出せるようになります。

共通しているのは、「有益な記事」です。これ以外に目を向けてはいけません。少なくとも、世の中に存在するすべてのSEO業者を無視したほうがいいです。

世の中には詐欺会社であふれている

あなたがまだネットビジネス初心者であり、副業をしたり起業を検討していたりするサラリーマンであれば、詐欺に遭遇した経験は恐らくないでしょう。あるとしても、その場合は投資や不動産など、「明らかに詐欺だとわかる形」での詐欺だと思います。

しかし、世の中には合法的な詐欺業者が腐るほどいます。違法ではなく、合法の範囲内で平然と悪質な詐欺を仕掛けてくるのです。しかも、東証一部上場企業が詐欺行為を実施してきます。

このときの詐欺行為とは、要は「効果効能のないものを、成果が出ると言って売りつける」ことを指します。

私の努力不足で成果が出ないのであれば、責任は私にあります。ただ、今回示したように「誰がどう考えても成果の出ない高額商品」を売りつけ、成果が出なかったら「結果を出せないあなたが悪い」というスタンスの会社が実在するのです。しかも、世の中にはこうした会社であふれかえっています。

その中で、あなたを手助けする本物の人を見極めなければいけませんが、SEO業者に限って言えばすべて詐欺会社だと考えるようにしましょう。「魔法の杖はこの世に存在しない」という現実を認識し、自らコツコツと有益なコンテンツを作っていくことが結果として最短で成果を出せるコツです。

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