初心者にとって、貸借対照表は読むのが難しいものです。どこに何が書かれているのか分かりにくいからです。銀行員などであっても、貸借対照表が読めれば一人前だと言われます。

貸借対照表にはルールがあります。これらのルールを把握しておけば、どのように読み解けば良いのか分かるようになります。ここでは、貸借対照表に書かれている「負債」について、その順番や意味を解説していきます。

流動負債の中身を学ぶ

まず、負債には流動的なものと固定的なものの2種類があります。両者を分けるポイントは「1年以内に」というキーワードが当てはまるかどうかです。負債というのは、簡単に考えると借金のようなものだと考えてください。将来、必ず返さなければいけないお金が負債です。

このような負債の中でも、1年以内に返済すべきものを流動負債といいます。一方、1年を超えてゆっくり返済する負債を固定負債といいます。

これらの順番は決まっており、流動負債が貸借対照表の上に、固定負債が下に書かれます。上から下にいくほど、返済が後になるお金であると考えてください。まずは、流動負債について確認していきます。

流動負債は主に「仕入債務」と「短期借入金」に分けることができます。それぞれについてみていきます。

仕入債務

店舗などで商品を売るとき、必ず仕入れが必要です。例えば、飲食店を営む場合は食料を調達しなければいけません。いわゆる、材料費です。他にも、包丁などの調理器具も必要です。

これらを購入するとき、多くはその場でお金の支払いを行いません。その都度支払ってもいいですが、毎日の仕入れのたびにお金を払うのは面倒ですし手間がかかります。そこで、多くの企業は月末などにまとめてお金を支払います。要は、相手企業にツケでの購入をお願いするのです。

このようなツケ買いには買掛金や支払手形があり、それぞれを合わせて仕入債務と呼ばれます。後でお金は払わなければいけないものの、お金がなくても商品の仕入れができるため、とても便利な方法です。これら仕入債務は比較的早くお金を支払う必要があるため、負債の中でも一番上に記載されます。

短期借入金

銀行から借りたお金のうち、1年以内に返済しなければいけないお金を短期借入金といいます。早目に返済する必要があるため、素早く稼いで現金の回収を行い、利息を付け足して返済する必要があります。

固定負債の中身を学ぶ

流動負債とは異なり、固定負債は1年を超えてゆっくりと返済すれば良い負債です。固定負債には、主に「社債」と「長期借入金」の2つがあります。

社債

社債とは、会社がお金を集めるために発行する券です。会社は社債を発行して、これを投資家たちに購入してもらいます。それから数年後に、利子をつけてお金を返します。

身近な例でいえば、国債がこれに該当します。国債とは、国がお金を集めるために発行する券のことです。国債を買ってもらえば、それだけ国にお金が入ってきます。もちろん、このときのお金は借金になります。5年国債や10年国債という言葉がある通り、決まった年数が経過した後に国は利子をつけて返します。

このような国債ですが、これを会社が行うと社債に言葉に変わります。国に比べると会社の方が破たんリスクは高いため、利子(利息)は社債の方が圧倒的に高いです。

長期借入金

1年以内の返済が必要な短期借入金に対して、長期借入金では1年を超えて銀行からお金を借りることができます。

貸借対照表の負債

借入金を短期と長期で分ける理由ですが、これは企業の安全性を明確にするためです。例えば100万円の借金をしていたとしても、その中で長期借入金が90万円であれば、すぐに返済しなければいけない10万円さえ用意すれば会社は安心できます。

しかし、100万円のうち短期借入金が90万円であった場合、会社は慌てて現金をかき集めなければなりません。返済義務が生じるお金を短期や長期で分けることは非常に重要なのです。

貸借対照表の負債では、このページで述べてきたことを理解できればひとまず問題ありません。上から下にいくにつれてお金の返済は遅くても良いなど、ざっくりと「基本」を理解することが大切です。

このページでは実際の貸借対照表に書かれている順番通りに説明しているので、負債に書かれている項目も同じようように読み進めていってください。

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