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セミナーを行う場合、参加者の視線の多くは講師に注がれます。このとき、発表者の姿勢が適切でなければ、場合によって聴衆は話を聞く気を無くしてしまいます。こうした事態を避けるためには、セミナー講師としての正しい姿勢を知って実践することが大切です。

そうした上でコンテンツのつなぎ目や目線を意識したり、説明した内容を繰り返したりするようにすれば、聴衆の満足度を高めてセミナーを成功させることができるようになります。

そこで、講師がプレゼンを行う場合ときの正しい姿勢や考え方について解説していきます。

セミナー進行における基本姿勢を理解する

プレゼンを行う場合、前もって原稿を作っておくことはとても大切です。セミナーの原稿を作成することで、「聴衆に何をどのように伝えるか」を明確にすることができます。これによってセミナーの骨組みができるため、あとは原稿に書き出した内容に沿って聞き手に自分の意見を伝えていけば問題ありません。

ただ、プレゼンに原稿を活用する場合に注意すべきことがあります。それは、セミナー本番で原稿を読みながら話してはいけないということです。

プレゼンに慣れない人の場合、「セミナーで言い間違いをしたくないから、原稿を見ながらプレゼンを進めよう」と考え、セミナー用の原稿を見た状態で話をする傾向にあります。この場合、聞き手に「自信がなさそうな講師だ」と思われ、講演での発表内容を信じてもらえなかったり、興味を無くされたりしてしまう可能性が高いです。

また、原稿を手に持った状態で発表する場合、その原稿を確認するために下を向いた状態で話すことになります。これにより、発表者は聞き手の方を見ることができず、結果的に説明する内容が伝わりにくくなってしまいます。

さらにいうと、発表者は手に原稿を持っているため、まともにボディランゲージを行うこともできません。

このように、手に原稿を持った状態でプレゼンを行うと、聴衆は講師の姿勢にがっかりし、その意見を聞きたくなくなってしまいます。そのため、セミナーを開く場合には、「伝えるべき内容」を前もって頭の中にインプットした状態で行うようにしましょう。

スライドの切り替えは、必ず発表者が行う

プレゼンを行う場合、多くの発表者はスライドを活用します。そして、セミナー中にスライドを切り替える場合、必ず講師自らが行うことが重要です。

プレゼンを行う人の中には、スライドの切り替えをスタッフに頼んでいる人がいます。この場合、スライドを切り替えるタイミングになったとき、「次のスライドをお願いします」とスタッフに伝える必要が出てきます。このようなやり取りがセミナー内で繰り返されることで、聞き手はプレゼン内容に集中できずに聞く気をなくしてしまいます。

さらにひどいときには、スライドが行き過ぎてしまい「一つ前に戻ってください」と発表者がスタッフに頼むことがあります。この場合、聴衆は一気に興ざめします。こうした事態を避けるため、セミナー中のスライドの切り替えは必ず発表者自らが行うようにしましょう。

姿勢と声に注意しつつ、プレゼンを進行する

セミナーに慣れていない人の場合、緊張によって体が左右に揺れてしまうケースがあります。この状態に気付かないままプレゼンを行った場合、参加者に「信頼できない人だ」という印象をもたれてしまいます。

そうはいっても、実際にセミナーを行っていると、身体の揺れを自分自身で気づくことは難しいです。そこで、プレゼンのリハーサルの様子をカメラで撮影し、後でチェックするようにしてみてください。

これによって、自分がセミナーを行うときの姿勢を見直すことができます。そして、このとき改善すべきポイントを修正していくことにより、本番のプレゼンをより良い姿勢で行えるようになります。

声の大きさにも着目し、マイクを活用すべき

またセミナーを行う場合、姿勢だけでなく声の大きさにも注目した方が良いです。なぜなら、小さい声で話してしまうと、聞き手に自信がない印象を持たれてしまうからです。

そこで、プレゼンを行う際には、必ずマイクを使って話すようにしてみてください。この場合であれば、人前で緊張しやすい人であっても、聴衆に自分の意見をはっきりと伝えられるようになります。

このように、セミナーを行うときの講師の姿勢は、プレゼンが成功するかどうかを大きく左右する大きな要素となります。正しい姿勢を身に付けてセミナーを行い、参加者を引き込めるように注意していきましょう。

セミナーではコンテンツのつなぎ目(トランジション)を重視する

これら基本的なことを理解して上で、プレゼンではつなぎ目を意識するといいです。

スライドを使ってプレゼンを進めていく場合、スライドの切り替えと共に話の内容が変わるポイントがあります。そのとき、コンテンツが切り替わる部分を上手につなげることができれば、聞き手を講師の言葉に引き込めるようになります。そして、コンテンツ同士をつなぐポイントのことをトランジションといいます。

コンテンツ同士をうまくつなぎ合わせるには、そのための適切な方法を理解したうえで実践する必要があります。そこで、プレゼンにおけるコンテンツの上手なつなぎ方について確認していきます。

トランジションに意識を向けることの重要性

多くのセミナー講師の場合、コンテンツのつなぎ目を意識せずにプレゼンを進行させてしまいます。例えば、「次のスライドに移ります」と言い、ひたすら話を続けることだけに集中します。これでは、聴衆はプレゼンの内容について行けず、不満が蓄積していくようになります。

例えば、ダイエットに関するセミナーに参加したとき、講師が「ダイエットには筋力トレーニングが有効です」と言ったとします。そのあとすぐに、発表者が「食生活を見直すことが大切です」と言った場合、参加者は「どういうこと?」と疑問を抱き、ストレスを感じるようになります。これは、筋力トレーニングと食生活を関連付けさせることができないからです。

こうした事態を避けるためには、発表者自身がつなぎ目(トランジション)の重要性を意識することが大切です。先ほどの例であれば、「ダイエットには筋力トレーニングが有効です」と「食生活を見直すことが大切です」というセリフの間に言葉を加え、以下のような形でつなぐようにします。

ダイエットには筋力トレーニングが有効です。

しかし、太ったそもそもの原因は、日頃の食事内容にあります。そのため、まずは食生活を見直すことが大切です。

コンテンツの節目をスムーズにつなぐように意識することで、聞き手は発表者の意見についていけるようになります。

質の高いトランジションにする3つのテクニック

コンテンツの主なつなぎ方には、以下の3つの手法があげられます。

1.ここまでの内容をまとめる

2.次に話す内容に触れる

3.ここまで伝えた内容の重要性を再確認する

まず、「1.ここまでの内容をまとめる」を行った場合、1つの内容が終わって次のコンテンツに移り変わることを聴衆に伝えることができます。具体的なやり方としては、次の話題に移り変わる直前で、「ここまでの内容をまとめますと⋯⋯」という言葉で内容のまとめを話すようにします。

この方法であれば、プレゼンに慣れていない発表者であっても簡単に実践することができます。

一方、「2.次に話す内容に触れる」を行う場合、聞き手に次のコンテンツへの期待感を抱かせつつ、スムーズに次の話題に進めるようになります。

世の中のテレビ番組などを観察していると、番組制作者はこの「2.次に話す内容に触れる」という方法を上手に活用し、視聴者をつなぎ止めようとしていることが分かります。

例えば、バラエティー番組ではCMに入る直前に、「この後、驚きのハプニングが!」「CMの後、スペシャルゲストがスタジオに登場!」というメッセージを視聴者に訴えます。

これを行うことで、視聴者の「番組の続きを見たい」という気持ちが高められ、チャンネルを変えたりテレビの電源を切ったりされずに番組を見続けてもらえるように仕向けているのです。

また、「3.ここまで伝えた内容の重要性を再確認する」場合であっても、コンテンツの節目をスムーズにつなぐことができます。

このときの具体的な言い方としては、「ここまでお話ししたテクニックを活用することで、あなたは○○という望む成果を出せるようになります」といった形になります。この言葉を使った後には、「それでは次にお話しする内容は⋯⋯」といった形でプレゼンを進行していけば問題ありません。

このように、トランジションの3つの方法を意識してセミナーを行うことで、聞き手は発表者の意見をスムーズに理解できるようになります。これによって、聴衆にとって満足度の高いプレゼンに仕上げることができます。

プレゼンを行う場合の適切な目線の動きを理解する

そして、次にプレゼンを行う際に意識すべきものの1つとして、「目線」があげられます。セミナー中に講師が「どのような目線の動きをするか」によって、聴衆の理解度や満足度が変わってきます。

プレゼンを行う場合には、適切な目線の使い方を理解して実践する必要があります。そこで、セミナーにおいて「発表者はどのような目線をするべきか」について解説していきます。

プレゼンを行う際には、自分の目線にも注意を向ける

セミナーに慣れていない人のなかには、目線を下に向けたまま話してしまう人がいます。これでは、聞き手と視線を合わせることがないままプレゼンを進行することになります。その結果、聴衆は「発表者は自分に話しているわけではないのか」と感じ、聞く気を無くしてしまいます。

セミナーを行う場合、参加者とコミュニケーションをとる形で進めていかなければなりません。より具体的にいうと、「聴衆全員と話をする」ような形でプレゼンを進行する必要があります。

聞き手1人1人に目線を合わせることで、参加者は「自分に向かって話をしてくれている」と感じます。これによって聴衆の満足度が高まり、さらに聞き手自身も「ぜひ話を聞こう」という姿勢になってくれます。

10人などの少人数のセミナーであれば、参加者1人1人に目線を合わせるのはそれほど難しくありません。聞き手全員に対して、1人ずつ順番に目線を合わせていけばいいからです。ただし、50人や100人などのように参加者の人数が多ければ多いほど、聞き手全員と目線を合わせるのは難しくなります。

そして、聴衆に目線を合わせるのは、それぞれの参加者に対して平等でなければなりません。そのため、大人数であっても対応できる目線の動かし方を理解し、それを実践することが重要になります。

聞き手と対話をするための適切な目線の動き:ジグザグ法

聴衆全員と目線を合わせるのに有効な目線の動かし方として、「ジグザグ法」があります。ジグザグ法とは、簡単にいうと「目線を横方向にジグザグに動かすことで、参加者1人1人と目線を合わせる手法」になります。

具体的な視線の動かし方としては、まず会場の左奥にいる参加者と目線を合わせます。そうして、聴衆と視線を合わせつつ右方向に目線を動かしていきます。その後、右端まで視線を合わせ終わったら、今度はその手前の列の左端に目線を合わせます。そうして再び、目線を右方向に動かしていきます。

このように、ジグザグ法では「Z」を描くような形で視線を動かしていきます。そして、セミナーに慣れていない発表者であっても、ジグザグ法を実践することで多くの参加者と視線を合わせられるようになります。

ただ、プレゼン初心者の中には、奥の方にいる参加者ばかりに視線を合わせてしまうケースがあります。これでは、聞き手ごとに目線を合わせている時間が不平等になってしまいます。これを避けるため、必ず手前にいる聴衆にも目線を合わせるようにしましょう。

アイコンタクトによって、聞き手と対話する技術

セミナーを行う際には、視線だけが重要というわけではありません。聴衆に視線を向けることに加えて「アイコンタクト」を行うことも大切です。

具体的な例としては、先ほど述べたジグザグ法を使って、参加者全員と順番に目線を合わせている際に話を進めるようにします。これを行うことで、聞き手は「自分に対して直接話してくれている」と感じ、プレゼンを聞こうという姿勢になってくれます。

さらに聴衆によっては、講師と積極的に目線を合わせようとしたり、スピーチの内容にうなずいたりします。そして、このときの聞き手1人1人の反応を確認することで、「プレゼンの内容が参加者に伝わっているか」などを大よそで把握することができます。

このように、セミナー講師として壇上でスピーチする場合には、聴衆に目線を合わせたうえでアイコンタクトを行うことが大切です。これによって、参加者1人1人が「自分に向かって話してくれている」と感じ、発表者の言葉を聞こうとする姿勢になってくれます。

プレゼンにおいて、説明した内容を振り返る意義

さらに、「自身の意見を聴衆の記憶に残す」ために適切な方法として「振り返り」があげられます。そこで、セミナーにおいて、講師の言葉を参加者に定着させる「振り返り」のテクニックについて確認していきます。

プレゼンでは、同じことを何度も繰り返し述べる

セミナーなどで自分の意見を発表する人の多くは、「こちらの意見を参加者に一度伝えれば、聞き手は記憶してくれる」と考えがちです。しかし実際のところ、これは大きな勘違いです。

残念なことに、講師が一つの内容を一度だけしか伝えなかった場合、多くの聴衆はそのことを覚えずに忘れてしまいます。このことは、プレゼンの時間が長引けば長引くほど起こりやすくなります。

そもそも、セミナーを組み立てた講師であると、自分がプレゼン内で発表する内容を深く考えた上で構築します。そのため、自分がプレゼンで発言することについての深い知識が身についています。

つまり、発表者は自分がセミナー内で発言することについて、「どの部分が重要なのか」などを鮮明に理解した上でプレゼンを行います。

聴衆の多くは初めて聞く内容ばかりであることを認識する

その一方で、セミナーに参加した聞き手の多くにとって、プレゼン内で講師が話す内容は初めてのものばかりです。そして、セミナー内で「特に重要なのはどの部分なのか」についても、当然ながら知りません。要するに、多くの参加者は、プレゼンで扱うテーマについての知識がゼロの状態でセミナーに参加しています。

このことから、聞き手が発表者の意見を聞いたとき、その内容を一度聞くだけでは理解できない可能性が高いです。

そこで、講師としてプレゼンを行う場合には、聴衆に対して特に伝えたいことを3回ほど繰り返し述べることが重要です。聞く回数が多くなれば、その分だけ参加者の記憶に残りやすくなります。

このときには、適切な伝え方を心掛ける必要があります。要するに、同じ内容のことを聞き手に話すにしても、違う表現を使ったり例え話を用いたりしなければなりません。このような形で変化を加えながら話を進めていけば、聞き手は発表者の言葉に退屈せずに聞いてくれるようになります。

その結果、プレゼンでの重要な部分を、参加者に覚えてもらえるようになります。

短い時間で行うセミナーであっても、「振り返り」の手法が大切

また、たとえ20分や30分といった短めのプレゼンであっても、伝えたい内容を何度も振り返る必要があります。これを行うことで、セミナーで伝達すべきことを聴衆の記憶に刻み込めるようになります。

そして、半日~1日などの長い時間をかけて行うプレゼンの場合、内容の振り返りを行うことはさらに重要になります。なぜなら、長時間のセミナーを開催したときには、休憩や昼食などの時間を挟むケースが多いからです。こうした時間をとったとき、参加者の多くはプレゼンで重要な部分を忘れてしまう傾向にあります。

そのため、長時間のセミナーにおいて、休憩時間を終えてプレゼンを再開するときには、休憩に入る前に伝えた内容をもう一度聞き手に話すことが大切です。具体的な言い方としては、「先ほど○○についてお話ししましたが⋯⋯」といった形になります。これによって、伝えたい内容を参加者の記憶にしっかりと残せるようになります。

セミナーは、伝えるべき内容を聴衆に覚えてもらえてこそ意味があります。このことを意識してプレゼンを構築し、あなたの教えを多くの聞き手に刻み込むようにしてみてください。

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