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インバウンド(訪日外国人観光客)ビジネスに取り組む際に重要となるのが「集客」です。そして、インバウンドビジネスで特に大切な集客方法は、インターネット上のウェブサイトになります。

日本を訪れる外国人観光客の多くは、日本に関するほとんどの情報を「ウェブサイト(ホームページ)」を使って調べます。そのため、そうした外国人観光客を対象にビジネスを行う場合には、自社のウェブサイトを作成することが必須です。

ただ、ウェブサイトといっても、業者に依頼して見栄えが良いホームページを作成しても、全く集客にはつながりません。インバウンドビジネスで成功するためには、集客力が強いウェブサイトを作らなければいけません。

そこで今回は、「ウェブサイトを活用して外国人観光客を集客する方法」について解説します。

ウェブサイトの役割

インバウンドをターゲットとしたウェブサイトを作成する際には、まず「ウェブサイトの役割」について理解しておく必要があります。

インターネット上で情報を掲載する方法としては、ホームページなどのウェブサイトだけではなく、SNSなども存在します。ただ、これらには明確な役割の違いがあります。インターネットを使って集客を行う場合には、インターネット上で活用できる媒体における、それぞれの特徴を理解しておくことが大切です。

ウェブサイトとSNSの違い

インターネット上で集客をしている企業の中には、自社のウェブサイト(ホームページ)ではなくSNSだけを活用している会社も存在します。また、逆にウェブサイトだけを使っている企業もありますし、両方併用しているところもあります。

ただ、ウェブサイトとSNSにおける役割の違いを理解した上で使い分けている企業は多くありません。

簡単に説明すると、ウェブサイトはインターネット上に存在する「ストック情報」であり、SNSは「フロー情報」です。ストック情報とは、一つのサイト上に溜め込まれた情報であり、辞書のような役割があります。

それに対してフロー情報とは、時間が経過するにつれて流れていく情報を指します。

例えば、SNSなどでは、一度SNS上に掲載した情報は数十分もすると他の情報に埋もれて見えなくなります。また、新聞や雑誌などに掲載される情報は、時間が経つと情報自体が古くなります。このように、時間の経過によって情報が見にくくなったり、情報自体の価値が下がったりするものをフロー情報といいます。

そして、ストック情報とフロー情報には以下のような特徴があります。

ストック情報(ウェブサイト)

・過去の重要な情報を再活用できる

・情報の寿命が長く、一つの記事が何度も繰り返し読まれる

・タイムリーな話題に弱い

フロー情報(SNSなど)

・新鮮な情報を届けられる

・古い情報が活用しにくい

・情報の寿命が短く、長くても数時間経つと閲覧数が激減する

長期的な集客ではウェブサイトが有利

ウェブサイトを活用することで、ストック情報を使って集客をすることができます。そして既に述べたように、ストック情報には「情報の寿命が長く、一つの記事が何度も繰り返し読まれる」という特徴があります。

確かに、ウェブサイトはタイムリーな記事に弱いため、短期的な集客には向いていません。しかし、こうしたストック情報の特徴を生かすことができれば、長期的な集客にはウェブサイトの方が断然有利になります。

例えば、ある食品がテレビの影響で一時的にブームになって、多くの店舗で品切れになっていたとします。その際に、自分の店にその商品の在庫が残っていることを掲載して集客するのには、フロー情報であるSNSが有効です。

もし、こうしたタイムリーな情報をウェブサイトに掲載しても、すぐに大勢の人に情報が届かないため、お客様を集客することはできません。

その一方で、タイムリーな話題による短期的な集客ではなく、長期的な集客はウェブサイトの方が有利です。

例えば、自社のオリジナル製品を販売している店を経営していたとします。その際に、SNSなどでフロー情報として商品の情報を流すと、短期的であればお客様の集客につながる可能性はあります。ただ、その情報はすぐにSNSの画面上から流れて見えなくなってしまうため、継続的な集客にはつながりにくいです。

それに対して、ウェブサイトであれば、ウェブサイト上に掲載した情報は何度も繰り返し閲覧されるため、長期的に継続して集客を行うことができます。

ウェブサイトとSNSを併用する

ただ、長期的な集客にはウェブサイトが向いているといっても、ウェブサイトだけではなくSNSを併用することで、さらに高い集客効果を得ることができます。

例えば、情報を載せる媒体はウェブサイトにすることで長期的な集客が期待できます。そして、そのウェブサイトとSNSを連携させることで、ウェブサイトが短期的な集客にもつながるようになります。

具体的には、ウェブサイト上に載せた情報(URL)をSNS上にリンクして流すことで、SNSからウェブサイトに人を集めます。SNS自体による効果は短期的なものですが、情報自体はウェブサイト上に掲載されているため、結果的に長期的な集客につながります。

このように、基本はウェブサイトを活用して継続的な集客を狙いつつ、SNSを併用してその特徴を生かすことで、ウェブサイトによる集客力をさらに高めることができます。

ウェブサイト作成のポイント

今まで述べたように、ウェブサイトとSNSには明確な役割の違いがあります。そして、それぞれの特徴を上手く活用することで、インターネット上での集客力を高めることができます。

ただ、インバウド向けのウェブサイトを作成する際には、いくつか押さえておくべきポイントがあります。そこで以下に、ウェブサイトを作成するポイントについて記します。

英語版のウェブサイト制作を優先する

インバウンド向けのウェブサイトとなると、当然ながら日本語だけでなく外国語による記載も必要です。

当然ながら、予算に余裕があるのであれば、さまざまな言語に対応したウェブサイトを作成することが好ましいです。ただ、このように多言語に対応したウェブサイトを作るためには、想像している以上に費用がかかります。

そこで、まずは「英語版」のウェブサイトを優先して作成することが大切です。

確かに、日本を訪れる外国人観光客では、中国人や韓国人、台湾人などが多くを占めています。また、インバウンドビジネスを行っている会社の中には、中国人や韓国人といったお客様をターゲットとしている企業も少なくありません。

ただ、それでも外国語に対応したウェブサイトを作成する場合には、英語版を優先して作るべきです。

インターネットを使って日本の情報を集める外国人観光客には、ある程度の英語を理解できる人が少なくありません。実際に、インターネット上では、他の言語に比べて、英語で閲覧している人がダントツに多いです。

そのため、英語版のウェブサイトを作成しておけば、インターネットを使って検索する人の多くが内容を理解できるサイトとなります。

さらに、英語以外の言語では、翻訳者(翻訳作業にあたる技能保持者)を探すのも難しくなります。

例えば、日本語を英語版に翻訳できる人はたくさんいますが、日本語を英語以外の中国語などの外国語に翻訳できる人は非常に少ないです。ただ、英語を中国語やその他の外国語に翻訳できる人はそれなりに存在します。

こうしたことからも、まずは英語版のウェブサイトを作成して、予算に余裕が生まれたときに、その他の言語に対応させることをおすすめします。

モバイル向けサイトを作成する

ウェブサイトを作成する際には、そのサイトが「パソコン画面だけでなく、スマホなどのモバイル端末にも対応している」ことが重要です。外国人観光客のほとんどは、モバイル端末を使って日本の情報を調べます。

日本旅行中はもちろんのこと、旅行前に計画を立てたり、予約を入れたりするのも、全旅行者の約40パーセントの人がモバイル端末を使っていると報告されています。また、アジアだけでいうと、パソコンを持たずにスマホだけでインターネットを利用している人が少なくありません。

もちろん、パソコン向けのサイトであっても、スマホなどのモバイル端末で閲覧することは可能です。しかし、パソコン向けのサイトをモバイル端末で見ると、文字や画像が小さく表示されるため非常に見にくいです。

こうしたことから、インバウンドの集客を目的としたウェブサイトを作成する場合には、モバイル端末に対応したサイトを作ることが必須です。

ターゲット国ごとに情報を変える

外国人観光客向けにウェブサイトを作成する際には、ターゲットとする国ごとに情報を変えることが大切です。

例えば、日本人向けのウェブサイトであれば、アクセス情報に関しては、最寄駅やバス停などからの情報を載せておけば十分です。その一方で外国人向けのサイトの場合、さらに外国人旅行客が利用する空港から最寄駅までの行き方や、ホテルなどの施設からのアクセス方法などを掲載する必要があります。

また、国ごとによっても掲載する情報を変える必要があります。それは、観光客の国や地域によって、日本における消費動向が大きく異なるためです。

具体的には、観光庁が平成27年に報告した「訪日外国人の消費動向」によると、韓国人が日本で買い物に使う支出額は全体の約24パーセントでした。それに対して、中国人は全旅行支出のうち、約60パーセント近くが買い物を占めてしました。

そのため、このことを考慮すると、特に中国人向けのウェブサイトには、ショッピングに関する情報を掲載した方が中国人にとって役立つウェブサイトとなります。

このように、一言でウェブサイトといっても、閲覧する(ターゲットとなる)人の特性によって、載せる情報を変えることが重要です。

検索順位を上げて集客力を高める工夫

ウェブサイトを使ってインバウンド集客を行うためには、外国人観光客が検索エンジンを使って検索した際に、自社サイトが上位に表示されなければいけません。

あなたがインターネットで情報を検索するときのことを想像してみてください。検索エンジンの結果として一覧で表示されたサイトで、3ページ目や4ページ目に掲載されているサイトをクリックして閲覧するでしょうか?

ほとんどの人は、1ページ目もしくは2ページ目に載っているサイトだけしか見ないはずです。ましてや、5ページ目、6ページ目に掲載されているようなサイトはほとんど見られることはありません。

そのため、あなたがインバウンド向けにウェブサイトを作成する際には、自社サイトの検索順位を上げて、できるだけ上位に表示されるような工夫をすることが重要です。

そこで以下に、ウェブサイトの検索順位を上げるための工夫を記します。

トップページではなくコンテンツにこだわる

ウェブサイトを制作する際に、トップページにこだわっている会社は多いです。例えば、トップページに動画や魅力的な写真などを載せて、デザインにこだわっているようなサイトです。

確かに、トップページはウェブサイトの顔というべき場所です。しかし、検索順位を上げて集客力が高いサイトを作るためには、トップページではなく各コンテンツ(記事)が載っているページが大切になります。

ウェブサイトを訪れる人の多くは、トップページではなくコンテンツのページからウェブサイトに入ります。

例えば、あなたが大阪旅行に行こうと考えているとします。そして、大阪でのお勧めのランチする場所を探そうと思ったときに、いきなり店の名前で検索する人は少ないはずです。確かに、このときに具体的な店名で検索すれば、店のトップページから入ることになります。

そのように、具体的な店名で検索する人が多いのであれば、確かに店の顔ともいえるトップページは重要かもしれません。

しかし実際には、ほとんどの人は、具体的な店名ではなくて「大阪 ランチ おすすめ」といったあいまいなキーワードで検索します。そしてそうしたキーワードで検索すると、「大阪で人気のあるランチトップ5」や「大阪を訪れた際に絶対行くべきお店」などのコンテンツページが表示されることになります。

そのため、お客様があなたのウェブサイトを訪れるときには、ほとんどの場合がコンテンツページから入ってきます。つまり、一つ一つのコンテンツページが、そのウェブサイトの顔になります。

こうしたことから、ウェブサイトでの集客を行う場合には、トップページではなくコンテンツページに力を入れることが大切です。そして、こうした工夫が、検索エンジンから高い評価を受けることにつながり、検索の上位に表示されるようになります。

正しいキーワード選定を行う

お客様にウェブサイトを訪れてもらうためには、お客様の検索意図を把握しなければいけません。

先ほどの例で挙げたように、お客様がインターネットを使って調べ物をする際は、何かしらのキーワードを検索エンジンに打ち込んで検索します。そのため、あなたは自社の製品に興味を持つお客様が、どのようなキーワードで検索するかを考えなければいけません。

例えば、あなたが大阪でたこ焼き屋を運営していたとします。そうした場合、あなたのお客様となる人は「大阪 たこ焼き屋 おすすめ」「大阪 たこ焼き おいしい」などのキーワードで検索するはずです。

その際に、あなたのウェブサイトに「大阪」や「たこ焼き」というキーワードが全く使われていなければ、こうした情報を探している人(お客様)があなたのウェブサイトを訪れることはありません。

そうならないためにも、あなたのお客様が検索するであろうキーワードを調べて、そのキーワードを意識してウェブサイトを作成することが大切です、

情報の拡散を意識する

既に述べたように、ウェブサイトは適切な方法で情報を発信すれば、長期的な集客を行うことができます。ただ、そうした中でも、SNSなどを使って短期的にであっても情報が拡散されると、多くの人があなたのウェブサイトを訪れることになります。

そのため、たくさんの人に情報を拡散されるような内容の記事を、ウェブサイト内のコンテンツとして作成することが大切です。

例えば、先ほどのたこ焼きの例でいえば、その店のたこ焼きの値段などが載っているようなコンテンツページは、ほとんど拡散されることはありません。その一方で、「おいしいたこ焼きを焼く独自の方法」や「健康的なたこ焼きソースの作り方」といったコンテンツページであればどうでしょうか。

もしあなたがその記事を読んで「実際真似して作ってみたら上手くいった」といったことになれば、「知人に教えてあげたい」と思うはずです。

こうした、誰かに教えたくなるようなコンテンツを意識して作成すると、自然とウェブサイトの情報が拡散されて、多くの人がウェブサイトを訪れるようになります。その結果、検索エンジンでも上位表示されるようになるのです。

ウェブサイトを使って集客する際には、最低でも以上の3点だけは意識してウェブサイトを作成することが大切です。

今回述べたように、ウェブサイトを使ってインバウンド集客を行う際には、ウェブサイトの役割を理解した上で、ウェブ作成のポイントを押さえておくことが大切です。そうすることで、あなたはウェブサイトを使って外国人観光客を集めることができるようになります。

インバウンドビジネスへ参入する際には、ぜひウェブサイトを上手く活用して外国人観光客を集客するようにしましょう。

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