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インバウンド(訪日外国人観光客)ビジネスを行う上で、「地方に外国人観光客を集める」という視点を持つことは重要です。

今までは、ショッピング目的に訪日する外国人観光客がほとんどでした。しかし、外国人観光客が日本を訪れる目的は、そうした「モノ」から、テーマパークや自然観光などの「コト」へ変化してきています。

そして、商品を購入するモノ消費から、体験するコト消費に移ることで、インバウンドビジネスにおける地方の重要性が高まっています。

そこで今回は、「地方でインバウンドビジネスを成功させるポイント」について解説します。

地方におけるインバウンドビジネスが重要な理由

日本を訪れる外国人観光客の多くは、ショッピングや食を目的としていました。つまり、訪日外国人観光客における日本旅行の目的は「モノ消費」にありました。ただ、そうした訪日外国人旅行客のニーズは少しずつ変化してきています。

実際に、中国人観光客においては、初回の訪日時はほとんどの人が東京や大阪などの有名観光地(ゴールデンルート)を訪れるのに対して、2回目以降は鎌倉や軽井沢といった地方を観光する人が増えます。

これは、中国人の旅行する目的が変わってきていることが関係しています。以前は、訪日中国人観光客の多くは、ショッピングが目的でした。それが、訪日中国人観光客が求めるニーズが、「リフレッシュ」や「癒し」に変化してきているのです。

例えば、鎌倉などで行われている「座禅体験」は、リラックス目的に日本を観光する中国人に人気です。

JTBが2016年に実施した「1年以内に日本への観光旅行を希望する中国人に関する調査」では、旅行の目的を「リフレッシュ」と答えた人が70パーセントであったと報告されています。

こうしたことから、「ゴールデンルートではなく、癒しを求めて地方を旅行する訪日外国人観光客が増えている」と考えられます。

このように、訪日外国人観光客のニーズが変化しているため、地方におけるインバウンドビジネスが重要だといえます。

地方でインバウンドビジネスを成功させるポイント

地方におけるインバウンドビジネスは、これからも需要が伸びてくると考えられます。ただ、東京や大阪など違って、外国人に対して認知度が低い地域でインバウンドビジネスを成功させるためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。

そこで以下に、地方でインバウンドビジネスを成功させる5つのポイントについて記します。

地域のブランド化を目指す

地方でインバウンドビジネスを成功させるためには、まずは「地域のブランド化」を図ることが大切です。

例えば、外国人観光客に人気がある京都では、「清水寺」や「禅林寺 永観堂」などは、既にブランド化されており、多くの外国人旅行客が認知しています。そして実際に、こうした観光地を目指して、たくさんの外国人が京都を訪れます。

特に地方でインバウンドビジネスを行う際には、まずは外国人観光客に対して、その地域を認知してもらわなければいけません。そのためにも、地域のブランド化は必須になります。

ブランド化する商品は何でも良いです。もちろん、食べ物などの特産品でも問題ありませんが、癒しを求めて日本を訪れる外国人旅行客が多いことを考慮すると、「モノ」ではなく「コト」をブランド化することがお勧めです。

例えば、地方独自の行事などは、ブランド化することで外国人観光客に人気が出るかもしれません。

また、リラックスだけでなく、趣味を求めて日本を訪れる人も多くいます。世界には、世界遺産ファンや仏像ファン、盆栽ファン、焼酎ファンなどが存在します。そのため、そうした特定の外国人観光客だけをターゲットに地域をブランド化することも有効です。

スモールメリットを狙う

これまでの日本における観光地は、大衆を相手にビジネスを行っていました。つまり、「訪日外国人観光客への知名度を高めて、とにかくたくさんの人が訪れるようにする」という考えです。

しかし、こうした大衆をターゲットに「スケールメリット」を狙ったビジネスは、どうしても資本力がある大企業や、既に知名度が高い地域が有利になります。

そこで、資本力もなく知名度も低い地方でインバウンドビジネスを行う際には「スモールメリット」を狙うことをお勧めします。スモールメリットとは、スケールメリットのように大人数を相手することで生まれるものとは違い、少人数を対象にすることで得られるメリットです。

例えば、東京ディズニーランドは、スケールメリットを狙ったビジネスです。その一方で、地域独自の行事などでは、大量の外国人観光客を集めることができません。ただ、そのような地方の行事であっても、興味を抱く特定の観光客に対象を集中させブランド化することによって、ファンとなった外国人観光客が集まるようになります。

そして、そうした地域の行事に興味を持った観光客は、数は限られていますが、リピートしたり仲間に口コミしたりしてくれます。また、こうしたファン化した外国人観光客にターゲットを絞って、彼らにその地域の特産品やイベントを展開していくことで、確実にビジネスとして成長させることができます。

このように、地方独自の行事などブランド化してスモールメリットを狙うことも、地方でインバウンドビジネスを行う一つのポイントになります。

B級観光施設・スポットを活用する

地方に住んでいる人の中には、「地元に観光地となるような場所などない」と考えている人も少なくありません。しかし実際には、一見すると観光地とならないような施設や場所であっても、観光スポットとして活用できる、いわゆる「B級観光施設」はたくさんあります。

そして、こうしたB級観光施設を活用すれば、スモールメリットを生かしたビジネスを展開できます。

例えば、その地域の郷土史などを展示した場所があれば、日本の歴史に興味を持った外国人観光客にとっては、立派な観光スポットになります。また、一種類の花を大量に植えて「花祭り」を行えば、その花を好む外国人観光客を集める観光地になります。

このように、地方にある「その地域に住んでいるとわからないようなB級観光施設・スポット」を活用することも、地方でインバウンドビジネスを行う上での一つのポイントです。

体験型観光を取り入れる

また、B級観光施設と同じように、「地域の人にとっては当たり前と考えているようなことでも、外国人観光客にとっては珍しいものである」というものはたくさんあります。

そしてそうしたことを、外国人観光客向けに「体験型観光」という形で提供すれば、外国人観光客に人気の観光地となる可能性があります。

例えば、「餅つき」や「しめ縄」といった正月の行事は、日本人にとっては当たり前のものです。その一方で、こうした正月の行事は、外国人にとっては非常に珍しいものです。

また、既に述べたように、外国人観光客が訪日する目的は、ショッピングなどの「モノ」から、リラックスや癒しといった「コト」に変化してきています。そのため、地方で「餅つき体験」や「しめ縄つくり体験」といった体験型観光は、外国人観光客に人気が出る可能性が高いといえます。

その他にも、節分の豆まきやお花見、浴衣での盆祭り、稲刈りなどは、日本独自の行事として体験型プログラムに応用できます。

このように、たとえ目立つような観光スポットがなくても、日本独自の風習などを体験型プログラムとして提供することで、地方でもインバウンドビジネスを成功させることができるようになります。

MICE(マイス)を活用する

MICE(Meeting Incentive Tour Convention Exhibition)とは、「Meeting:会議、研修」「Incentive:報奨、研修旅行」「Convention:大会、学会」「Exhibition:展示会」のそれぞれの頭文字をとった単語です。

具体的には、大企業がグループ企業やパートナー企業などを集めて行う会議や、成績優秀な社員に対する報奨旅行、国際的な学会などはMICEになります。

そして、地方の温泉地などで国際的なMICEが行われるようになっています。そこで、地域独自のMICEを展開することで、外国人観光客を地方に集めることができるようになります。

例えば、地域伝統の料理があれば、「○○伝統料理MICE」を開催することができます。その他にも、伝統工芸や農業などもMICEに応用することができます。

このように、その地方だからこそできることをMICEに応用することも、地方でインバウンドビジネスを成功させるポイントになります。

今回述べたように、外国人に認知度が低い地方であっても、インバウンドビジネスを成功させることはできます。ただ、地方でインバウンドビジネスを行う場合には、有名観光地とは違った戦略を立てることが重要になります。

以上に挙げた5つのポイントを意識するだけでも、地方でのインバウンドビジネスが上手くいくようになります。

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