インバウンド(訪日外国人観光客)ビジネスを行う上で、中国は外すことができない国の一つです。訪日中国人観光客の数は年々増えているため、そうした中国人をターゲットにビジネスを展開することで、成功できる可能性は高くなります。

その際に、中国旅行会社(現地、中国の旅行会社)の視点から、中国人の特徴を考えることは重要です。旅行会社は、実際に海外へ旅行に行く人たちの傾向などを把握しているため、インバウンドビジネスを行う上で有益な情報をたくさん抱えています。

そのため、インバウンドビジネスで成功するために中国旅行会社の視点から中国人の特徴を学ぶことは大切です。

そこで今回は、「中国旅行会社の視点から考える訪日中国人観光客の特徴」について解説します。

中国人が訪れる海外旅行先

中国人で外国へ旅行に行く人の数は年々増えています。このことには、「以前と比較して中国という国が豊かになった」ということや「ビザ発給の要件緩和」などが関係しています。

そして、そうした中国人観光客が訪れる国としては、日本とヨーロッパが人気です。その中でも、ヨーロッパは人気が下がってきているのに対して、日本はまだまだ中国人旅行者の数が増えてくることが予測されています。

実際に、2014年と比較すると、2015年の訪日旅行者の伸び率は200パーセント以上と報告されています。つまり、2014年の2倍以上の中国人観光客が日本を訪れているのです。

これほど、日本を訪れている中国人観光客の数は増えています。

また日本やヨーロッパの他にも、オーストラリアといった安全性が高い国や、リゾート地として有名なバヌアツやタヒチも、中国人観光客に人気がある国です。

こうした中国人観光客に人気が高い国を知ることで、中国人観光客の海外旅行に対するニーズを予測することができます。

日本を訪れる中国人の特徴

それでは、日本を訪れている中国人には、どのような特徴があるのでしょうか。訪日中国人観光客の特性を理解することで、中国人観光客に対するインバウンド戦略へ応用することができます。

人気の観光地

訪日中国人観光客に人気がある日本の観光地には、「北海道」や「沖縄」などが挙げられます。このうち、特に沖縄の人気は高く、2015年の夏時期には、沖縄のホテルが全く空いていないような状態だったのです。

沖縄を訪れる中国人観光客は、客船(クルーズ)か飛行機(定期便、チャーター便)のどちらかを利用します。

そして、沖縄行きのクルーズ数は、2015年から2016年にかけて倍以上になっています。また、チャーター便に関しても、同じように2倍のペースで中国から観光客を沖縄へ送客しているのです。

もちろん、東京や大阪などにも中国からの直行便があるため、これらの地域を訪れる人も少なくありません。ただそうした中でも、沖縄は圧倒的に中国人の人気高い観光地なのです。

日本を訪れる目的

中国人観光客が日本を訪れる目的はさまざまです。例えば、中国人から人気が高い沖縄であれば、「海洋博記念公園」や「首里城」といった、観光施設や世界遺産を目的に訪れる人が多い傾向にあります。

また、買い物を目的に東京を訪れる人もいますし、日本文化に触れるために京都を観光する人もいます。

さらに、東京ディズニーランドやUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)などのテーマパークを目的に日本旅行を行う中国人も少なくありません。

このように、中国人観光客が日本を訪れる目的は、人それぞれ異なります。そして、こうしたさまざまな目的を一つの国で達成できることが、日本の強みともなっているのです。

訪日中国人観光客の日本に対する印象

日本を観光した中国人の多くは、日本に対して良い印象をもっている傾向にあります。特に、日本における安全面や環境面、食事などに関しては、他国と比較して高い評価を受けています。

ただ、訪日中国人観光客が日本に対してもちやすい不満もあります。

例えば、「中国語を話せるスタッフが少なくて言葉が通じにくい」「インターネット環境が悪い」「ホテルの部屋が狭い」といったことは、日本を訪れた中国人観光客が感じやすい不満です。

もちろん、以前と比較すると言葉の問題やインターネット環境の問題などは改善傾向にあります。しかし、それでもこれらの問題に関しては、まだまだ改善の余地があるのが現状です。

海外を訪れる中国人富裕層の特徴

中国では、経済が豊かになるにつれて、富裕層だけでなく中間層の人たちの中にも海外旅行する人が増えました。ただ、それでも中国人に対してインバウンドビジネスを展開する際には、中国人富裕層の存在は外せません。

そこで以下に、海外旅行を行う中国人富裕層の特徴について記します。

中国人富裕層に人気の国、観光地

中国人富裕層に人気が高い国は、南米やアフリカです。富裕層というと、ヨーロッパ旅行などを想像するかもしれません。しかし実際には、ヨーロッパ旅行は中国人富裕層に飽きられているのが現状であり、こうした有名観光地を旅行する人の数は減っているのです。

中国人富裕層の多くは、観光よりもリラックスすることを目的に海外旅行を行う傾向にあります。そうした中で、中国人観光客が多い人気の観光地であると、リラックスできないのです。

そのため、中国人富裕層には、一般的な中国人が訪れないような国の人気が高まっています。

また中国人富裕層は、多くの中国人が訪れている国であっても、中間層の人たちが訪れないような観光地を好みます。

例えば、日本は中国人観光客が多い国ですが、中国人富裕層もたくさん訪れています。ただ、中国人富裕層の多くは、沖縄や東京などの一般中国人に人気が高い観光地ではなく、地方の温泉街などを巡るのです。

このように、中国人富裕層には、一般的な中国人が訪れないような国や観光地の人気が高いのです。

中国人富裕層に人気が高いサービス

海外旅行を行う中国人富裕層に人気が高いサービスには、いくつかの特徴があります。

中間層以下である一般的な中国人のほとんどは、海外旅行においても「安さ」を求めています。そのため、そうした人たちには格安の団体ツアーが人気です。

それに対して、中国人富裕層のほとんどは、団体旅行ではなく個人旅行を好みます。さらに、団体旅行であっても、個別にカスタマイズできるようなオーダーメイド旅行も、中国人富裕層に人気が高いサービスです。

その他にも、中国人富裕層には健康志向が強い人が多く、健康診断ツアーなど、日本の医療を受けることを目的に日本を訪れる人も少なくありません。また、稲作体験や地元のイベントなどに参加する体験型のツアーも、中国人富裕層に人気が高いサービスです。

このように、同じ中国人であっても、中間層と富裕層の人たちでは求めているサービスが異なります。

中国人富裕層が日本を選ぶ理由

中国人富裕層の中でも、日本は人気がある国です。その理由はさまざまですが、安全性やサービスの質の高さは、中国人富裕層に人気が高い理由の一つです。

また、ヨーロッパ旅行などと比較すると、日本旅行は安いコストで済みます。つまり、ローコストハイパフォーマンスであるため、かなりの贅沢ができるのです。さらに、温泉街や歴史的建造物が多いことも、中国人富裕層に人気が高いポイントです。

その他にも、食や日本製品の質の高さも、中国人富裕層が日本を好む理由となっています。

このように日本には、中国人富裕層が魅力と感じる点がたくさんあります。

今回述べたように、中国旅行会社の視点から中国人観光客の動向を考えると、海外旅行を行う中国人の特徴を知ることができます。特に、日本でインバウンドビジネスに取り組む際には、日本を訪れる中国人の特徴と、中国人富裕層の特徴を理解しておくことは必須です。

こうした中国人旅行会社の視点を学んで応用することで、あなたはインバウンドビジネスで成功できるようになるでしょう。

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