インバウンド(訪日外国人観光客)ビジネスで成功するためには、一度訪れた観光客に再度訪れてもらうように努力することが大切です。そしてそのためには、訪日外国人観光客でリピートする人の特徴や、リピートさせるためのポイントを理解しておかなければいけません。

こうしたリピーターのタイプやリピートさせるためのポイントを把握しておくことで、多くのリピーターを獲得できるようになります。

そこで今回は、「リピーターを獲得しインバウンドビジネスで成功するポイント」について解説します。

訪日外国人観光客におけるリピーターのタイプ

訪日外国人観光客の中でも、リピートして同じ観光地を訪れる人には、いくつかのタイプがあります。インバウンドビジネスでリピーターを獲得するためには、まずは何度も日本観光を行う人のパターンを理解しておくことが大切です。

ファン型

訪日外国人観光客のリピーターで多いのが、ファン型の人です。ファン型とは、ある観光地に強い思い入れがあり、何度も訪れるタイプです。

例えば、大分県の別府市にある、特定の温泉が気に入って、毎年その温泉に入るために日本を訪れるような人や、広島の厳島神社に思い入れがあり、定期的に宮島を訪ねるような人はファン型のリピーターです。

このように、日本のある特定観光地のファンであるために、定期的に日本観光を行っている人は少なくありません。

習慣型

ファン型のように、強い思い入れなどはないけれども、利便性や経済性などが影響して習慣的に日本を訪れるリピーターもいます。

例えば、定期的に激安の日本観光旅行ツアーが提供されているような国であれば、そのツアーのときだけリピートして日本を訪れるようなリピーターです。その他にも、円安となるたびに、日本観光に行くような人も習慣型のリピーターといえます。

このように、何かしらの訪日促進因子が働くことで、定期的に日本を訪れている外国人観光客もいます。

パズル完成型

パズル完成型とは、一度日本を訪れた際に「やりたかったけど、できなかったこと」を残して帰った人が、そのことを実行するために再訪するパターンです。つまり、ジグソーパズルのピースを揃えるように、やり残したことをやり遂げるためにリピートする人になります。

例えば、長崎旅行に行ったけれども、ハウステンボスがプランに組み込まれていなかったため、再度ハウステンボスを目的に長崎を訪れるような人です。

このように、やり残したことをやり遂げるために、日本を再訪する外国人観光客は少なくありません。

再チャレンジ型

再チャレンジ型とは、パズル完成型と似ていますが、前回目的が達成されなかったために、その不満を解消するためにリピートするパターンです。

例えば、沖縄観光でスキューバダイビングを目的としたにも関わらず、悪天候で中止となり体験できず、リベンジのために沖縄を再訪するようなリピーターです。

このように、一度チャレンジしようとしたけど実行できなかったことを再チャレンジするために、日本をリピートして訪れる外国人観光客もいます。

変化型

変化型とは、訪れる場所や観光地は同じであるけれども、旅行の条件が変化するためにリピートするパターンです。

例えば、同じ京都観光であっても、春であれば桜がたくさん咲いていますが、秋は紅葉が見頃になっています。変化型とは、こうした時期の違いなどを楽しむために、日本を再訪するようなリピーターです。

このように、同じ観光地であっても、条件が変化するために日本を再訪する外国人観光客も少なくありません。

行為リピート型

行為リピート型とは。観光地や場所ではなく、ある特定の活動を目的に何度もリピートするパターンです。

例えば、青森県で8月に行われる東北三大祭である「ねぶた祭り」への参加を目的に毎年日本を訪れるようなリピーターです。

このように、ある特定の行事への参加を目的に、日本を再訪する外国人もいます。

情報発信に力を入れる

リピーターとなる訪日外国人観光客を獲得するためには、まずは情報発信に力を入れなければいけません。日本には、外国人観光客から人気が高まりそうな観光地がたくさんあるにも関わらず、あまり外国人観光客に認知されていないのが現状です。

京都は世界一魅力的な都市に選ばれている

アメリカの大手旅行雑誌である「Travel + Leisure」による読者投票ランキングにおいて、京都は世界の魅力的な都市ランキングで2年連続世界一となっています。

その他にも、日本には世界最古の木造建築物とされている法隆寺金堂など、歴史的建造物が多く存在しています。さらに、飲食に関しても、東京は「ミシュランガイド」で星を獲得した飲食店の数が世界一の都市です。

このように、日本には世界に誇れるようなところがたくさんあります。

他国よりも観光客が少ない

ただ、国連世界観光機関(UNWTO)の発表では、2014年における国際旅行者の数において、フランスを訪れた外国人旅行者が8000万人を超えているのに対して、日本を訪れた外国人観光客は2000万人弱とされています。

つまり、日本は他国と比較すると、外国人観光客の数がまだまだ少ないのです

確かに、以前と比較すると中国人や台湾人などのアジア人で日本を訪れる人の数は急増しています。ただ、それでも世界的には日本を訪れる外国人旅行者は多いとはいえません。

アピール不足

世界に誇れるような観光地がたくさんある日本を訪れる外国人旅行者が少ないのは、認知度不足が原因として挙げられます。

日本を訪れる多くの外国人観光客は、インターネットを使って日本の情報を仕入れています。特に、ウェブサイトやSNSは、外国人観光客が旅行前だけでなく、旅行中にも情報を集めるために使われている媒体です。

そして、外国人観光客の多くは、ウェブサイトやSNSで得た情報をもとに行動します。

しかし実際には、日本の情報発信が不足しているため、日本の魅力を含めた外国人観光客が求めているような情報を伝え切れていないのが現状です。

このように、観光資源は豊富にあるにも関わらず、日本を訪れる外国人観光客の数が少ないのは、アピール不足に原因があります。そのため、まずはインターネットを使って情報発信を行い、日本の魅力をアピールすることが重要になります。

地域で連携する

情報発信によって外国人観光客の集客をした後は、訪れた外国人観光客の満足度を高めることが大切です。もし日本を訪れても、そのときに満足できなければリピーターにはなりません。

そして、外国人観光客の満足度を高める一つのポイントが、地域で連携することです。

インバウンドビジネスに限らず、事業を展開している会社の中には、近隣地域をライバルのように捉えているところが少なくありません。しかし実際には、そうした考え方は結果的にその会社自身の売上を下げることにつながります。

特にインバウンドビジネスにおいては、このように近隣地域との連携が重要になります。

例えば、大阪府を訪れる外国人観光客は、奈良や京都を一緒に観光することが多いです。そしてそうした際には、大阪や京都といった地域ごとに比較するのではなく、訪れた全ての地域に対するイメージを日本の印象として捉えます。

当然ながら、近隣地域との連携ができていた方が、外国人観光客もスムーズに観光することができます。具体的には、両県の関係事業者が協力して、大阪と京都を結ぶ公共交通機関の構内に「多言語で表記した京阪神観光地への行き方を記載したパンフレットを用意する」といった連携です。

その結果、快適に大阪、京都観光を行えた外国人観光客は、日本に対して良いイメージを持つことになり、リピートするようになるのです。

このように、インバウンドビジネスにおいてリピーターを獲得するためには、近隣の地域との連携が重要になります。特にインバウンドビジネスにおいては、ライバルは国内の近隣地域ではなく、海外の都市だということを理解しておくことが大切です。

コト消費に力を入れる

訪日外国人観光客で、リピーターとなっている人の多くは、買い物などの「モノ消費」ではなく、体験などの「コト消費」を求める傾向にあります。

例えば、コト消費とは、温泉地巡りによる癒しや、地域における祭りなどの実際に体験できるものを指します。

そして既に述べたように、一言でコト消費といっても、リピーターのタイプはさまざまであり、日本をリピートする目的は人によって異なります。パズル完成型のように、一度訪れたけど体験できなかったことを求めてリピートする人もいれば、行為リピート型のように、ある特定の行事に参加するために繰り返し日本を訪れる人もいます。

ただ、どのようなタイプであったとしても、リピーターにはコト消費を目的としている人が多いです。

そのため、外国人観光客のリピーターを獲得するためには、コト消費に力を入れることが重要になります。

アジア圏の人々をターゲットにする

訪日外国人観光客の中でも、リピーターとなりやすい国があります。それは、アジア圏の人たちです。そのため、そもそもリピートしやすいアジア圏の人々をターゲットとしたビジネスを行えば、リピーターを獲得しやすくなります。

特に韓国人は、2003年から2013年までの間、訪日観光客数で1位でした。また2007年以降は、台湾人、中国人が韓国人に続いています。

そしてこの中でも、日本を訪れた韓国人における全体の15パーセントが、20回以上も日本をリピートして訪れているのです。

そのため、こうしたリピーターが多いアジア圏の人々をターゲットにすると、外国人観光客のリピーターを増やすことにつながります。

今回述べたように、インバウンドビジネスで成功するためには、リピーターを獲得することが大切です。そして、日本を繰り返し訪れるリピーターには特徴があります。また、一度訪れた人たちをリピーター化するためには、以上に挙げたようなポイントを押さえておくことが大切です。

こうしたことを理解した上でインバウンドビジネスに取り組むと、リピーターを獲得できるようになり、ビジネスで成功することにつながります。

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