インバウンド(訪日外国人観光客)ビジネスを行う上で、成功している会社について学ぶことは重要です。実際にインバウンドビジネスに参入して成功している企業を知ることで、さまざまなヒントを得ることができます。

そこで今回は、「各業界におけるインバウンドビジネス成功事例」について解説します。

百貨店

数ある百貨店の中でも、「株式会社 大丸松坂屋百貨店」は、インバウンドビジネスに参入して成功している会社の一つです。大丸松坂屋百貨店は、大丸と松坂屋という老舗百貨店を運営している会社であり、関東や関西だけでなく、北海道、九州と全国に店舗を構えています。

こうした大丸松坂屋百貨店では、2014年末から2015年夏までにおける免税品の売上が、前年と比べて4~5倍のスピードで伸びました。つまり、短期間でより多く免税品が売れたということです。これは、インバウンド向けの対策を実施した結果です。

大丸松坂屋百貨店が実施する3つのインバウンド対策

また、これからも継続的にインバウンドビジネスを成功させていくために大丸松坂屋はさまざまな取り組みを行っています。そこで、大丸松坂屋百貨店が実際に実施した、3つのインバウンド対策について記します。

・ラオックスを店内に誘致

ラオックスとは、全国に展開している大手総合免税店です。もともとは、家電量販店や専門店などの小売業を主な事業として運営していましたが、近年では輸出ビジネスなど、さまざまな取り組みを行っています。

そこで、大丸松坂屋百貨店内に、こうした大手総合免税店を誘致することにより、免税店(ラオックス)目的である外国人観光客を集客できるようになりました。

・海外旅行博への出展

また、大丸松坂屋百貨店では、現地(海外)で行われる海外旅行博に出展することで、百貨店のPRにつなげています。実際に、上海と台湾、タイで開催された旅行博に参加して、現地でPRを行っています。

今後も、さまざまな国の旅行博に出展していく予定です。

・決済サービスの導入

さらに、訪日中国人観光客の多くが利用している決済サービス「We Chat Payment」を導入しています。そうすることで、訪日中国人観光客の買い物を促すことに成功しています。

その他の取り組み

大丸松坂屋百貨店では、こうした対策を実施することで、インバウンドビジネスで成功しているのです。またその他にも、インバウンド対策として、いくつかの工夫を行っています。

例えば、外国人観光客が増える時期に合わせて、期間限定でインバウンド対応商品のPRを強化しています。さらに、従業員の教育として、外部講師を招いて外国人観光客に対する販売接客ノウハウを学べる環境を整えています。

そして、固定客を増やしていくために、顧客管理システムにも力を入れて「一定額以上を購入したお客様に対してVIP対応を行う」などの取り組みを実施しています。

このように、大丸松坂屋百貨店は、さまざまな対策を講じているため、インバウンドビジネスで成功しているのです。

コンビニ

コンビニの中でも、セブン-イレブンを運営している「株式会社 セブン-イレブン・ジャパン」は、インバウンドビジネスで成功しています。そこで、セブン-イレブンが行っているインバウンド対策について記します。

免税サービス

セブン-イレブンでは、2013年12月から免税サービスを取り入れています。アルバイトスタッフが多いセブン-イレブンにおいて、専門的な知識が必要とされる免税手続きを導入することは容易なことではありませんでした。

そうした中でも、セブン-イレブンでは、誰でも5分程度で免税手続きができるようなシステムを整えて、2015年の7月には全国で1000店舗の免税店化に成功しています。

オリジナル商品の開発

またセブン-イレブンは、セブン-イレブンでしか購入できないオリジナル商品の開発に力を入れることで、外国人観光客のファン化を図っています。例えば、化粧品メーカーである「コーセー」と共同で開発した「雪肌粋」は、セブン-イレブンのオリジナル商品として外国人から人気が出ました。

セブン-イレブンは、こうした「日本のセブン-イレブンでしか買えない商品」を開発することで、外国人観光客の集客を実現しているのです。

海外カード対応のATMと無料Wi-Fi

セブン-イレブンには、海外キャッシュカードやクレジットカード、デビットカードを利用して日本円を引き出すことができる「セブン銀行ATM」が設置されています。さらに、セブンイレブンには、無料でWi-Fiが利用できる「セブンスポット」もあります。

こうしたインフラは、セブン-イレブンにもともとあったサービスですが、外国人観光客に必要不可欠なインフラが揃っていることも、インバウンドで成功している要因です。

ディスカウントストア

ディスカウントストアの中でも、「株式会社 ドン・キホーテ」が運営するドン・キホーテは、インバウンドビジネスで成功している代表例です。実際に、訪日外国人観光客の2人に1人は、ドン・キホーテを訪れているともいわれています。

そうしたドン・キホーテのインバウンドを意識した取り組みについて紹介します。

深夜営業

ドン・キホーテは、店舗によって営業時間は異なりますが、どの店舗でも深夜営業を実施しています。こうした深夜営業が、外国人観光客のニーズに合っているのです。

外国人観光客の多くは、「夕食のあとにゆっくりと買い物をしたい」というニーズを持っています。ただ、ほとんどの店は18~19時に閉店してしまうため、夕食後に買い物をすることができません。

それに対してドン・キホーテは、深夜営業を行っているため、夕食後でもゆっくり買い物をすることが可能です。実際に、ドン・キホーテにおける外国人観光客の売上は、22時がピークになっています。

無料配布のクーポン

ドン・キホーテでは、外国人観光客に向けたプロモーションの一環として、「ようこそ!カード」という無料配布のクーポンを活用しています。これは、割引特典がついたものであり、旅行会社やホテルなどと連携して外国人観光客に配布しています。

ドン・キホーテは、こうした特典を使って、訪外国人観光客を集客しているのです。

精算サービス

さらにドン・キホーテでは、2015年の2月に全店舗で、中国元と台湾ドル、韓国ウォン、タイバーツ、香港ドル、米国ドル、ユーロといった7つの国・地域の通貨に対応した精算サービスを導入しています。

こうした旅行客目線での取り組みが、ドン・キホーテがインバウンドビジネスで成功している要因です。

商店街

このように、インバウンドビジネスに参入して成功している企業はたくさんあります。また、そうした店舗ごとだけではなく、商店街全体でインバウンドを意識した取り組みを行っているところもあります。

そうした商店街でインバウンドビジネスに取り組んでいる例として、大阪市の日本橋にある「黒門市場」が挙げられます。黒門市場は、魚介類を中心とした生鮮食品を販売している商店街ですが、近年、外国人観光客からの人気が高まっているのです。

黒門市場が行っているインバウンド対策について、以下に記します。

無料Wi-Fi

黒門市場では、2015年から外国人観光客向けに、無料のWi-Fiを導入しました。こうした無料でインターネットが利用できる環境は、外国人観光客が情報収集を行うためには必要不可欠なものです。

また、インターネットが利用できるため、写真などをその場でSNSに投稿する外国人観光客も多いです。そして、そうしたSNSなどによる口コミがきっかけで、外国人観光客の知人に黒門市場の情報が広がっています。

英会話研修

さらに、黒門市場では外国人観光客とコミュニケーションを取るために、2015年に外部講師を招いて週1回の英会話研修が実施されています。例えば、道案内や食べ方の説明などの実践的な内容だけでなく、文化圏の違いによる注意点なども指導されています。

こうした取り組みが、外国人観光客との良好なコミュニケーションにつながっています。

今回述べたように、インバウンドビジネスには、さまざまな業界の会社が参入しています。そして、その中で成功している企業のほとんどは、独自でインバウンド対策を実施しています。

こうしたインバウンドビジネスで成功している会社の取り組みを生かすことで、あなたがインバウンドビジネスで成功する可能性は高くなるはずです。

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