「爆買い」とは、外国人観光客が日本旅行中に大量の買い物を行うことです。この言葉自体は、2014年から広がり始めたものですが、実際には2015年の2月に中国人観光客が日用品などを大量に購入している映像がメディアで流れてから一気に拡散しました。

こうしたインバウンド(外国人観光客)ビジネスの可能性を示す爆買いについて学ぶことは、インバウンドビジネスに取り組む人にとっては必須です。爆買いする中国人観光客の特徴を理解することで、あなた自身のビジネスに応用することができます。

そこで今回は、「爆買いする中国人観光客が目的とする商品の特徴」について解説します。

爆買いとは

爆買いとは、外国人観光客が日本を訪れた際に、大量の商品を買っていくことをいいます。特に2015年の2月、中国人が「春節(旧暦の元旦)」時に日本を訪れて、約1100億円以上を消費したことで広がった言葉です。

中国人が日本で大量に商品を購入したのにはいくつかの理由があります。その一つが、「商品を安く購入できる」ということです。

日本製品は、わざわざ日本を訪れて買わなくても、個人輸入で購入できます。ただ、中国に輸入される商品には、輸入関税だけでなく「増値税」と呼ばれる付加価値税がかかるのです。

こうしたことから、中国人の多くは「個人輸入するよりも、訪日した際に大量に購入して帰った方が安く済む」と考えて爆買いするのです。

また中国人は、親族や身内を非常に大事にする傾向があります。そのことも関係して、日本を訪れた際には、家族や親族、友人、職場の同僚などに「お土産」として、日本の製品を大量に購入するのです。

例えば、中国人に人気が高い「ヘルスケア商品」と「化粧品」は、日本を訪れた中国人観光客の半数以上が、3点以上購入していることが明らかとなっています。

このように、爆買いの中心となった中国人観光客による日本観光中の大量消費は、中国における付加価値税の存在や中国人の民族性によって引き起こされているのです。

中国人観光客が日本で爆買いする商品

中国人観光客は、日本を訪れる外国人の中でも特に爆買いをする傾向にあります。そして、中国人観光客が日本で購入する商品は、だいたい決まっています。

そこで以下に、中国人観光客が日本で爆買いする代表的な3つの商品について記します。

医薬品

医薬品は、中国人観光客が日本で大量に購入する代表的な商品です。ドラッグストアが、外国人観光客をターゲットにさまざまな取り組みを実施しているのは、こうした医薬品の人気が高いことが関係しています。

例えば、中国人観光客には、日本製の胃薬や風邪薬、目薬の3つが人気の商品です。特に、昔から日本で使われているような「太田胃散」などは、中国人から爆買いされています。

このように、日本製の医薬品は、中国人観光客の多くが爆買いする商品の一つです。

化粧品

医薬品に並んで、化粧品も中国人観光客における爆買いの対象となっています。具体的には、スキンケア化粧品やメイクアップ化粧品など、幅広い商品が購入されています。

中国人観光客に日本製の化粧品が人気である理由は、「品質の高さ」にあります。

日本製の化粧品は、世界的に見ても全体的に品質が高い商品が多いです。そのことで、中国人は安心感や高級感を持っているため、日本製の化粧品を大量に購入します。

このように、化粧品といったヘルスケア関連商品は、中国人観光客が大量に購入する代表的な製品です。

温水洗浄便座(ウォシュレット)

紙おむつなどのトイレに関連する商品も、中国人観光客に人気が高いです。その中でも、温水洗浄便座(ウォシュレット)を購入する中国人観光客は少なくありません。

中国の家庭などでは、トイレが汚いところが多く存在します。そうした不潔さを解消するために、温水洗浄便座を購入するのです。

また、中国でも温水洗浄便座は売ってありますが、日本製の製品と比較すると品質が落ちます。さらに、そうした日本製の温水洗浄便座は、中国では高値で取引されているため、転売ビジネスを目的に購入する人もいるのです。

そして、温水洗浄便座は「ラオックス」といった家電量販店で購入されます。

このように、温水洗浄便座も中国人観光客が爆買いする対象となっています。

中国人観光客が日本で購入する意外な商品

医薬品と化粧品、温水洗浄便座の3つは、中国人観光客の中でも、特に人気が高い商品です。ただ中国人観光客には、これら以外にも、意外な商品を購入していく傾向にあります。

そこで以下に、中国人観光客が日本で購入する意外な商品について記します。

南部鉄器

南部鉄器とは、岩手県における伝統工芸品であり、日本でも高い評価を得ています。低価格なものであれば数万円から品ぞろえがありますが、高いものは数百万円以上になります。

そして、なぜか中国人に南部鉄器は人気があります。

それは、2010年に開催された「上海万博」が大きく影響しています。その万博で、巨大な鉄器が展示されたことで、中国において鉄器の人気が高まったのです。

また、インターネット上で「南部鉄器で沸かしたお茶がおいしい」という口コミが広がったことも、中国人に南部鉄器の人気が高い理由の一つです

このように、日本でもメジャーではない南部鉄器が中国人には人気があります。

ランドセル

小学生用のランドセルも、中国人観光客に人気が高い商品の一つです。実際に、空港などの免税店にも、ランドセルを販売している店があります。

ランドセルは、アニメの「ドラえもん」で主人公などが使っているのを見て、自分も欲しいと思う子どもが多いのです。そのため、自分用のお土産として購入して帰る小学生がたくさんいます。また、ランドセル独特の形や発色に興味を持つ子どもは少なくありません。

このように、ランドセルも中国人に人気が高い製品になります。

スーツケース

中国人観光客の中には、日本観光時にスーツケースを購入する人が多くいます。実際に、インバウンドをターゲットにした日本のカバン屋には、中国語で価格や特徴が表記されたスーツケースが並んでいるところもあります。

中国人観光客が、わざわざ日本でスーツケースを購入するのは、日本で爆買いしたお土産を持って帰るためです。日本のスーツケースは、5,000円前後と値段も手ごろで丈夫な製品が多いため、中国人観光客に人気があります。

このように、日本でスーツケースを購入する中国人も多いのです。

古書、美術品、骨董品

日本には、古書店がたくさんあります。そうした古書店で古書を大量買いしていく中国人も少なくありません。

ただ、中国人観光客が古書を購入するのは、「大事にとっておけば資産として価値が出るかもしれない」という投機目的です。また、美術品や骨董品も投機目的で中国人観光客に人気があります。

このように、お土産ではなく投機を目的に古書や美術品、骨董品を購入する中国人も多くいます。

最高級のお酒

日本酒も中国人観光客に人気が高い商品です。その中でも、1本(720ml)が5000円もするような高級な日本酒を購入する中国人が多くいます。具体的には、飛騨高山にある「舩坂酒造店」で販売されている「四ツ星」や、金箔入りの梅酒である「梅子」などは、中国人に人気が高いお酒です。

中国人観光客がこうした高級なお酒を購入する理由は、「友人に持っていって喜ばれる、恥ずかしくないものが欲しい」ということにあります。

このように、最高級のお酒も、中国人観光客の多くが購入する商品の一つです。

今回述べたように、日本における爆買いの代表ともいえる中国人観光客には、購入する商品にいくつかの特徴があります。こうした中国人観光客の傾向を把握して、インバウンドビジネスに応用することで、ビジネスとして成功することができるようになるはずです。

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