ウェブサイトやブログを運営していく上で、「薬機法(旧薬事法)」について学ぶことは大切です。特にサプリメントや健康食品を紹介する場合、薬機法によって禁止されている表現があるため、そうした表現を使用しないように注意しなければいけません。

ただ、薬機法に対して従順に従っていると、コンテンツで何も書けなくなるのが現状です。そして実際のサイト運営では、あまりに薬機法に対して神経質になる必要はありません。

薬機法について学んだ上で、ある程度の基準を守っていれば、薬機法に関する表現で指摘されることはないのです。

そこで今回は、「健康系アフィリエイトのサイト運営に必要な薬機法(旧薬事法)」について解説します。

薬機法(旧薬事法)を学ぶべき理由

ウェブサイトやブログの運営に限った話ではありませんが、ビジネスを行う上で法律を守ることは必須です。特に、ウェブサイトやブログでサプリメントや健康食品を販売するときには、「薬機法(旧薬事法)」について理解しておく必要があります。

ダイエットや美容、アンチエイジングなどのサプリメントや健康食品を販売する場合、薬機法という法律によって使用してはいけない言葉や表現が決まっています。

例えば、「治る」「効く」といった表現は、サプリメントや健康食品に対して使ってはいけません。そもそも、サプリメントや健康食品は医薬品ではなく食品です。そのため、こうした効能や効果を表すような言葉を使用することは禁止されています

当然、ウェブサイトやブログでサプリメントや商品を紹介するときにも、薬機法が適用されます。

具体的には、「ガンに効く」「高血圧の改善」「疲労回復」「体力増強」「育毛効果」など、「病名」「○○に効く」「××に効果がある」といった表現は、薬機法を犯すことになります。

このように、健康系やダイエット系の商品を販売するウェブサイトを運営する場合、法律を犯さないようにするためにも、薬機法について知っておくことは必須になります。

薬機法について詳しく学ぶ

ウェブサイトでサプリメントや健康食品を紹介・販売する人は、薬機法を犯さないようにサイト運営をしなければいけません。

それでは、ここからは「薬機法で禁止されていること」「薬機法に該当しないこと」について具体的に解説します。

薬機法で禁止されていること

すでに述べたように、薬機法では特定の症状に対する効能や効果をうたうことは禁止されています。中でも、何かしらの商品を販売している場合には、使用できない表現が厳しく定められています。

具体的には「効く」「改善」「回復」「増強」といった単語は使用不可です。

例えば、ウェブサイトで目に関する商品の販売を行っており、ウェブサイト内で以下のような表現を使っていたとします。

ブルーベリーにはアントシアニンという成分が含まれています。そして、アントシアニンは眼精疲労に対して効果があります。

以上の文章は、「ブルーベリーが眼精疲労に効果がある」ということを直接述べていないため、一見すると問題ないように感じます。しかし実際には、アントシアニンという成分を介して、間接的に「ブルーベリー = 眼精疲労に良い」ということを示唆している内容になっているため薬機法を犯すことになります。

また、ウェブサイト内で論文や書籍を引用して効果や効能をうたうこともしてはいけません

例えば、「○○という論文で××という効果が証明されています」「△△という本で□□という成分が●●(病気)に効いたことが紹介されていました」といった文章は薬機法に違反することになります。

その他にも、「健康増進・予防」「身体の部位」なども使ってはいけません。

このように、特定の商品を販売するウェブサイトの中では、その商品が何かしらの症状に対して効能・効果があることをうたうことが禁止されています。

薬機法に該当しないこと

ここまで述べたように、ウェブサイトで商品を販売・紹介する場合、薬機法によって禁止されている単語や表現を使わないようにしなければいけません。

その一方で、単なる情報提供をするウェブサイトであれば、薬機法を気にする必要はないのです。

具体的には、特定の商品を紹介していない個人的なブログなどであれば、成分の効果や効能を記載しても問題ありません。

実際、論文や書籍などでも食品の効能・効果はうたっています。例えば、以下のような書籍です。

「食事でがんは消える」「水で病気を治す」などの言葉は薬機法に違反しそうな気がします。

そのため、こうした論文や書籍などでは、アフィリエイトのように特定の商品を販売したり紹介したりしているわけではありません。そのため、論文や書籍内で効能・効果について述べていても、薬機法を犯すことにはならないのです。

このように、単なる情報提供をしているウェブサイトであれば、薬機法を気にする必要はありません。

薬機法への現実的な考え方

ここまで述べたように、ウェブサイトでサプリメントや健康食品といった商品を紹介・販売する場合には、使用できる単語や表現が薬機法によって縛られています。

ただ、薬機法によって禁止されている表現をまったく使わずにウェブサイトを構築することは難しいです。薬機法を厳密に守ってウェブサイトを作っていると、コンテンツ(記事)に何も書けないようになります

しかし実際には、ウェブサイトを運営するときには、あまり薬機法に対して神経質になる必要はありません。

薬機法に対して神経質になる必要はない

インターネットでさまざまなウェブサイトを確認してみるとわかりますが、商品を紹介しているにも関わらず、効能や効果を述べたサイトはたくさん存在しています。

また、ウェブサイトを運営していると、商品の販売元である企業から薬機法を犯しているような表現を使った商品紹介を依頼されるようなこともあります。

確かに、法律に則ってサイト運営をすることは必須です。

インターネットビジネスに限った話ではありませんが、法律に順ずることはルールを守るということになります。例えば、スポーツにはルールがあります。そして、ルールを守れない場合、そのスポーツを行う資格はありません。

これと同じように、インターネットビジネスを行う上でも、薬機法に従わなければいけないのです。

しかし実際には、すでに述べたように、薬機法で禁止されているような表現をコンテンツページで使っているサイトは多く存在します。また、健康サイトを運営していると企業から「私の会社がもつ商品を紹介してほしい(ウェブ上で売ってほしい)」とオファーがくることがあるのも事実です。こうした事実を考えると、そこまで薬機法に対して神経質になる必要はないのが実際です。

もちろん、これは「薬機法を無視してどのような表現を活用しても問題ない」という意味ではありません。後でも述べますが、適切なルールを守る必要があります。

ビジネスでは実学が重要

さて、ウェブサイト運営に限ったことではありませんが、ビジネスでは教科書的なことよりも実学が大切です。もちろん、法律などの教科書的な知識も必要ですが、実際の現場から学ぶことが重要になります。

世の中を見渡してみると「厳密には法律で禁じられているけれども、公には行われている」という、いわゆる「グレーゾーン」のビジネスがたくさん存在します。

例えば、日本ではギャンブルが禁止されています。しかし、ギャンブルの場であるパチンコ店は全国に数多くあります。その上、公に認められており、たくさんの日本人が楽しんでいるのです。

また節税対策や民泊、風俗などもグレーゾーンのビジネスだといえます。

これらは、どれもがホワイト(完全に法律に則っている)に近いグレーでありますが、ビジネスとして成り立っているのです。

このように、ウェブサイト運営を行う上でも、薬機法などの教科書的なものを把握した上で「実際にはどこまでが大丈夫なのか?」ということを理解するようにしましょう。

指摘が入って修正すれば良い

ここまで述べたように、ウェブサイト運営を行う際には、薬機法を理解した上で、実学を学ぶことが欠かせません。現場で起こっている現状を知ることで、「行っても良いこととダメなこと」を判断できるようになります。

そもそも、法律や解釈は時代と共に変わります。そのため、常に現場の変化を捉えるようにしておかなければ、ビジネスで成功することはありません。

薬機法でいうと、かつては使っても問題なかった表現が、法律は変わっていないにも関わらず、ある時点から「使用してはいけない」という解釈がされるようになることがあるのです。

例えば、便秘を解消する商品に対して「どっさり」という表現は、昔は問題なく使用されていました。しかし、この表現は現在では禁止されています。

また、例えばあなたが健康サイトを構築してアフィリエイトを行っていた場合、あなたがウェブサイト上に使ってはいけない表現を使用していれば、広告主であるメーカー(企業)やASP(アフィリエイト サービス プロバイダー)から指摘が入ります。ASPとは、商品の紹介を依頼する企業とウェブサイトで商品を紹介する個人をつなぐ仲介会社です。

具体的には「○○というページの××という表現を変えてください」という内容のメールが送られてきます。

そのため、サイト運営をしていていきなり摘発されたり、逮捕されたりすることは100%の確率でありません。すでに述べたように、メーカーやASPから指摘が入るため、その後に変えれば問題ないのです。

コンテンツページで効果・効能を述べるのは可

そうはいっても、ウェブサイトを作っていく上で、薬機法に関してある程度の基準をもっておくようにしましょう。つまり、「ここまでは大丈夫」「ここからはダメ」という基準を明確にしておくということです。

もちろん、すでに述べたように、時代の変化によってダメになる可能性はあります。ただ、基準に沿ってサイトを構築していけば、薬機法を犯す可能性を低くすることができます。

私は、薬機法に対する基準の一つとして「コンテンツ(記事)ページ内では、効果・効能を述べても問題ない」という考えでウェブサイトを構築しています。実際に、コンテンツページ内に「改善」「効果」という言葉を使って指摘されたことはありません。

例えば、以下のコンテンツを見てみましょう。

便秘を改善するためには、食事と生活習慣を整えることが大切です。

特に、食べ物に含まれている「水溶性食物繊維」には、便秘を解消する効果があります。また、良質な睡眠を取ることは、便秘を改善するために必須だといえます。

以上の文章の中には、「改善」「効果」という言葉が使用されています。ただ、これがウェブサイト内の1コンテンツであり、何かしらの効果・効能をうたっていないのであれば問題ありません。コンテンツページとは、例えば「妊娠後の便秘を解消する3つの方法」「なぜ、腸内環境が便秘と密接に関わっているのか」など、純粋に有益な情報提供を目的としてページのことを指します。

このように、各コンテンツに関しては、薬機法で禁止されている表現を使わないように意識する必要はないでしょう。

商品紹介(レビュー)ページで効果・効能をうたうのは不可

コンテンツページでは、あまり使用する言葉を意識しなくても問題ないのに対して、商品を紹介する「レビューページ(商品販売のページ)」では、効能・効果を述べないようにしましょう

つまり、特定の商品を挙げて効能・効果をうたうのは避けてください。

例えば、以下の文章を見てみましょう。

○○(便秘に対するサプリメント名)は1週間で便秘を改善する効果があります。○○を飲むことで、これまで悩まされていた頑固な便秘が嘘のように治るのです。

この文章のように、特定の商品を挙げて「この商品には××といった効果がある」と記述するのは、間違いなく薬機法を犯すことになるため、止めてください。もちろん、レビューページ(商品販売のページ)に限らず、コンテンツページであったとしても、特定の商品を挙げて効能効果をうたうのは禁止です。

このように「コンテンツページでは効能・効果をうたっても問題ない(ただし、特定の商品名を挙げるのは禁止)」「商品紹介ページでは効能・効果は述べない」という基準でウェブサイトを構築していけば、よほどのことがない限り指摘されることはありません。

大企業であったり、健康食品を大々的に通信販売している会社であったりすると、薬機法は厳守する必要があります。ただ、アフィリエイト目的でサイトを構築する場合、神経質にならず上記のことを意識するだけで問題ありません。私も健康サイトをいくつも保有していますが、現にここまで述べてきたことが実際のところです。

薬機法に対する対応の現状

ここまでのように、ある程度の基準に従ってウェブサイトを構築していけば、薬機法で指摘されることはほとんどありません。

ただ、注意しなければいけないことは「メーカー(企業)によって薬機法に対する対応が異なる」ということです。

メーカー(企業)によって対応が異なる

薬機法への対応は、広告主であるメーカーによって違います。つまり、薬機法に対して厳密に従っているメーカーもあれば、そうでないメーカーも存在するということです。

例えば、健康食品を販売している会社の一つに「サントリー」があります。サントリーの商品は、商品を紹介するときに、使用できる表現に対する制限が厳しいです。

具体的には、サントリーの商品を紹介するとき、商品販売ページの中に白衣の人の画像が写っているといけないのです。また、自分(サイト運営者)が医療関係者とうたうことも禁止されています。

例えば、私は薬剤師の資格をもっているのですが、ウェブサイト上に「薬剤師が勧める○○」ということを書いてはいけません。また、もしあなたが医師であった場合でも、「××という患者さんに□□という商品を使ったら効果があった」という内容を載せてはいけません。たとえ本当であったとしてもメーカーから指摘が入るのです。

その一方で、自分が医療従事者であることを述べても問題ないようなメーカーもあります。

このように、薬機法への対応はメーカーによって異なるため、注意するようにしましょう。

企業の公式商品ページを確認する

薬機法への対応は、メーカーによって異なるだけでなく、時代によっても異なります。同じメーカーであっても、「昨年までは問題とならなかったことが、今年からは禁止になっている」ということは多々あります。

当然、ウェブサイトで商品を紹介する上では、こうしたメーカーの対応の変化に従わなければいけません。

そして、メーカーごとに対応が違うだけでなく、同じメーカーの年々変化する対応に順ずるための有効な方法として「メーカーの商品紹介ページを確認する」ということが挙げられます。それは、メーカーが作った商品紹介ページに使用されている表現であれば、基本的に使っても問題ないと判断できるためです。

例えば、あるダイエットサプリメントを販売している企業の商品紹介ページには、「痩せる」という表現は使われていません。これは、「痩せる」という表現が禁止されているためです。

そのため、痩せるという言葉を「スリムな毎日」などに置き換えてあります。こうした場合に、あなたが商品販売のページを作るときは「スリムな毎日」という表現であれば使用しても問題ないと判断できます。

このように、あなたが紹介する商品のメーカーにおける商品紹介ページを参考にすることで、企業から指摘を受けないような表現を知ることができるのです。

トクホ、栄養機能食品、機能性食品の扱い方

ここまで述べたように、サプリメントや健康食品は薬機法によって効果・効能をうたうことが禁止されています。その一方で、「トクホ(特定保健用食品)」「栄養機能食品」「機能性食品」は例外であり、効果・効能を述べても問題ありません

これらは、「機能性表示食品制度」によって、健康食品などとは異なる「保健機能食品」に分類されます。商品を販売する前に、安全性や機能性の根拠に関する情報を消費者庁長官へ届出することで、保健機能食品として認められます。

そして、保健機能食品として認められた商品は、効果・効能をうたうことができるのです。

例えば、「ライオン株式会社」が販売しているダイエット製品に「ナイスリムエッセンス ラクトフェリン」があります。これは、消費者庁長官に届出さられており、保健機能性食品として認められています。

そのため、ラクトフェリンの商品紹介ページを確認すると「内臓脂肪を減らす」など、商品の効果を示すような表現が書かれています。

ただ、あくまでも「内臓脂肪を減らす」ことが効果であるため、「ダイエットに最適」「体重を減らす」などの表現は禁止されているので注意しましょう。

その他にも、「森下仁丹」が販売している便秘に対する商品の一つに「ヘルスエイド® ビフィーナS」があります。これも、保健機能性食品として届出されているため、商品紹介ページには「便通を改善する」という機能が述べられています。

ただ、この場合も同様に「便秘を治して痩せる」「腸内環境が改善してアトピーが治る」など、その他の効能効果までうたってはいけません。

このように、「トクホ(特定保健用食品)」「栄養機能食品」「機能性食品」の3つは、例外的に商品の効能・効果をうたうことが認められているのです。

そのため、あなたが紹介する商品が、これら保健機能食品にあたるかどうかを確認するようにしましょう。

メーカーの申し出は守る

ここまで述べたように、ウェブサイトで商品を紹介するときには、広告主であるメーカーの意向に従うことが大切です。

また、実際にウェブサイト運営を行っているとわかるのですが、紹介する商品ごとに細かいルールが定められています。そして、商品の詳細なルールに関してはメーカーから通知が送られてきます。

例えば、先ほど例に挙げた「ヘルスエイド® ビフィーナS」であれば、以下のようなルールがあります。

・「便通を改善させるのは、ビフィーナに含まれるビフィズス菌が関わっている」というように、商品に含まれている成分が関与して改善するように記載する

・「スッキリ」「ドッサリ」といった表現は禁止

・ビフィズス菌以外の乳酸菌やオリゴ糖については、(機能性関与成分ではないため)関係性や効果を記載することはNG

ウェブサイトで商品を紹介する際には、こうした商品に関するルールを必ず守るようにしてください。そうすることで、メーカーが決めている細かいルールに違反することがなくなります。

今回述べたように、ウェブサイトを運営していく上で、薬機法について理解しておくことは大切です。基本的には、「コンテンツページは効果・効能をうたっても問題ない(ただし、特定の商品名は記載しない)」「商品紹介ページでは効果・効能を述べない」というルールに従うようにしましょう。

また、薬機法に対する解釈は、年々変化しているだけでなく、広告主であるメーカーによっても異なります。

そのため、基本的にはメーカーの商品ページを参考にして「使用しても問題ない表現」と「使ってはいけない表現」を見極めるといいです。

こうしたことを意識して健康系アフィリエイトのウェブサイトを作成すれば、薬機法で指摘されることはなくなります。

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