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高い参入障壁の作り方を学び、新規事業で稼ぐ思考法

新しい領域のビジネスに参入するとき、必ず考えるべきものに参入障壁があります。どれだけ高い参入障壁を作れるのかによって、その後のビジネスのやりやすさが異なってきます。

ただ参入障壁とはいっても、「どのように考えて参入障壁を構築すればいいのか」を理解しておかなければなりません。参入障壁になるものがあれば、ならないものもあります。またやり方によっては、巨大な参入障壁を作れる方法もあります。

ビジネスでは攻めることが重要になるものの、「ライバルの参入を防ぐことで事業を守る」ことは非常に重要になります。

そこで、「どのようなビジネスモデル構築を考えることでずっと稼げるようにするのか」について、その参入障壁の作り方を解説していきます。

参入障壁が高い分野は存在する

世の中には異常なほど参入障壁の高いジャンルが存在します。こうした例の一つに製薬業界があります。新薬を開発するためには莫大な費用がかかります。一つの薬を作るには2,000億円以上の開発費用がかかり、さらには10~20年以上の長い年月をかけて開発を継続していきます。

そのため、製薬業界に参入するためにはとても高い障壁があります。誰でも参入できるわけではありません。

しかし、こうした大企業の参入障壁について学び取ってもまったく意味がありません。私たちが理解するべきは「個人事業主や中小企業が大きな参入障壁を構築するにはどうすればいいのか」なのです。

大企業のマーケティングほど学べないものはありません。重要なのは、「大企業がしているをどのように個人事業主や中小企業へ応用させるのか」を考えることなのです。

誰でも思いつく即金性の高いビジネスモデルは参入障壁が低い

多くの人がビジネスを始めるとき、「できるだけ早く、かつ簡単に」と考えます。しかし、早くて簡単に作り出せるビジネスでは、すぐに真似されるようになります。

例えば、これからネットビジネスで副業を開始することを考えるとします。このとき最も簡単で手軽なネットビジネスとして転売があります。例えば、フリーマーケットなどで非常に安く商品を仕入れ、オークションサイトなどで売るのです。

ただ、この手法は誰でも簡単に思いつくやり方です。さらには、特に技術やスキルが必要なわけではありません。そのため、転売ビジネスは値段の勝負になりやすくほぼ利益が出ないようになっています。

実際、Amazonでの転売ビジネス(せどりなど)をやってみようと考えて実行したことのある人なら分かると思いますが、薄利多売になることが多いです。例えば問屋から正規品を仕入れて販売するにしても、「問屋での売値≒Amazonでの売値」となっていることがほとんどであり、まったく利益がでないようになっているのです。

また、もし運がよくて誰も参入していないジャンルを見つけたとしても、少しでも目立ってしまったら他のライバルが次々と参入してくるようになり、すぐに稼げなくなります。そのため、必ず参入障壁のある分野を選ばないといけません。

起業・副業での参入障壁の作り方で理解するべきこと

このとき、事業家が意識するべき参入障壁としては以下のようなものがあります。

  • 成果が出るまで時間がかかる
  • 他の人が着目しないニッチ分野

これらが含まれている場合、大きな参入障壁を築くことができます。注意点として、参入障壁には「お金」が含まれていないことがあります。

「研究開発費が非常に高い」「多くのお金がないと参入できない」というのは、実は参入障壁ではないのです。先ほど、医薬品開発の費用に2,000億円以上が必要だと記しましたが、これは参入障壁とは無関係です。

実際、大企業であればそれくらいの資金を注入するのは簡単です。それ以外の参入障壁があるからこそ、なかなか入ることができないのです。

そこで、どのように参入障壁を作るのかについて具体的に確認していきます。

時間という参入障壁を作り出す

製薬業界は利益率が異常に高い分野にも関わらず、なぜ他の企業が参入してこないかというと、この一番の理由として時間があります。

新薬開発を行う場合、前述の通り一つの商品を製品化させるまでにどれだけ早くても10年はかかると言われています。また医薬品だと、研究をスタートさせてから20年後にようやく商品化されるケースは当たり前のように起こります。

つまり、何十年もの間は製品が世に出ないために売上がずっとゼロの状態が続きます。確かに一度商品がヒットすればもの凄い利益を生み出すことができます。ただ、その商品を生み出すまでの時間にほとんどの企業が耐えられないのです。

このように、時間を作り出すことは大きな参入障壁となります。そこで、同じように考えることはできないでしょうか。時間という参入障壁を構築することによって、他の人が手を出せないようにするのです。

例えば私の場合、ネットビジネスの中でもサイト運営をしています。Webサイトやブログを作るわけですが、サイトを構築してアクセスが集まるまでには1年以上の時間がかかります。例えば、以下は私が実際に運営しているサイトでのアクセス数の推移です。

このように、アクセスゼロの状態がずっと続きます。これについては、どれだけの大企業であっても同じ状態になります。即金性はなく、医薬品開発と同じように時間がかかるために多くの人が参入するのをやめます。

時間というのは、実は大きな参入障壁になります。ビジネスを開始するとき、起業・副業で早く稼ぎたいと考えてはいけません。むしろ逆であり、多くの時間をかけて徐々に稼げるようになるビジネスのほうが優れていると考えなければいけません。即金性の高いビジネスほど参入障壁が低くなり、廃れやすいのです。

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真似できない知識・技術を構築するといい

このとき、他社では真似できない知識や技術を構築するようにするといいです。最も分かりやすいのは資格職であり、資格を取得するために勉強するには多くの労力が必要になります。

また、資格がなければそのビジネスを行うことができません。そのため簡単には参入できないようになっています。

例えば、大手企業がクリニックを経営するのは難しいです。医師免許をもつこと自体が大変だからです。資格を保有するには時間がかかるだけでなく、努力も必要になります。

似たものとしては特許があります。アイディアの構築を含め特許の取得は時間と努力が必要であるものの、一度でも取得すれば大きな参入障壁となります。

このとき資格や特許と同じように、真似できない知識・技術を活用したビジネスを構築すれば参入障壁が高くなります。なぜ、転売ビジネスの参入障壁が低く稼げないかというと、言葉を悪くいえばバカでも可能だからです。特別な知識が必要なく、フリーマーケットなどで購入してネット上で販売するだけです。

そこで、あなたでしか行えないものは何かを考えましょう。例えば私の場合であれば、Webサイトの記事を書くときは必ず独自情報を入れるようにしています。

一つの例として、私は薬剤師の転職サイトを保有しています。このとき、以下のように必ず独自写真を掲載するようにしています。

私が薬剤師であるため、知り合いに頼んでこうした写真を撮影して入手しました。ただ、普通はこうした風景や薬局内の写真を手に入れることは不可能です。私だからこそ可能なのです。

私の場合はネットビジネスをしており、有益なサイトを構築することが仕事です。「他の人が真似できない知識や技術は何か」を考えたとき、それは「こうした私でしか発信できない独自情報を積極的に提供すること」だったのです。

同じように、「あなたでしかお客さんに提供できないサービスや知識」としては何があるでしょうか。この問いを見つめなおし、他の人が真似できない技術を磨いていくと簡単に真似できなくなり、結果として大きな参入障壁を作れます。

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ニッチ分野を攻め、特定分野でトップを取る

また、多くの人がビジネスで犯しがちな間違いとして、「幅広く市場を取ろうとする」ことがあげられます。例えば女性用のアパレル商品を売るにしても、「いろんな属性の女性に買ってもらいたい!」と考えるのです。ただ、そうした商品ほど売れることはありません。

そうではなく、ターゲットを絞ります。実際、同じ30代女性であっても以下のように大きな違いがあります。

  • 仕事バリバリのキャリアウーマン
  • 育児を頑張っている専業主婦
  • ずっとアルバイトで生計を立てているフリーター

「いろんな女性」とはいっても、どのような属性の女性なのか不明です。ターゲットが明確でないため、結局のところ誰からも選ばれません。そこで、一つのニッチ分野に絞る必要があります。

このとき重要なのは、多くの人が手掛けていないテーマを攻めることです。当然、突拍子もないテーマではなく、掛け合わせで考えます。

例えば、ニッチにする最も一般的な方法としては「分野を絞る」「地域を絞る」ことがあげられます。これを行うだけでもライバル不在になります。このとき整体院の開業を考える場合、一つの例として以下のように絞ります。

  • 交通事故専門の整体院

ただ、交通事故専門の整体院は腐るほど存在します。そこで、今度は地域を加えます。すると、次のようになります。

  • 京都にある、交通事故専門の整体院

しかし、これでもまだ弱いです。京都には、同じように交通事故専門の整体院がいくつもあるからです。そこで、他の要素をさらに加えてみましょう。すると以下のようになります。

  • 京都にあり、医師・弁護士とも提携した整体院

つまり、整体院へ相談すれば「提携している医師や弁護士などを無料で紹介してくれて、交通事故を起こした相手への賠償請求まで含めてトータルフォローする」ようにします。こうした相談まで含めてフォローしている店舗となれば、ほぼ存在しなくなります。

当然、医師や弁護士と提携するとなると労力が必要になりますし、信頼関係を作るまで時間がかかります。

ただ、そうして特定分野に特化すればお客さんからの口コミが広がるようになり、参入障壁が強くなります。たとえ大手が参入してきたとしても、大手は全国展開を考えるのが基本です。「京都だけを狙う」など、狭い市場を狙いません。そのため、特化させることでずっと勝ち続けることができます。

個人事業主や中小企業などの弱者がビジネスを開始するとき、先行者の存在しないニッチ分野で勝負するビジネスモデルの構築は必須だと考えましょう。こうして先行者利益を得れば、今後もずっと先行者利益を吸い続けられるようになります。

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新規参入では面倒なことを行うべき

これら参入障壁の作り方を理解して、新規事業を開始する場合は必ず参入障壁を意識するようにしましょう。私の場合であっても、ネットビジネスを実践するときは必ず参入障壁の高い方法を実施しています。

例えば、ネットビジネスでは同じように参入障壁が非常に低いジャンルとしてアフィリエイトがあります。アフィリエイトは誰でも実践できるため、圧倒的にライバルが多くなっています。

実際、「クレジットカード」「脱毛」「育毛剤」などはアフィリエイトで非常に儲かることが分かっており、さらには誰でも参入できることから、圧倒的にライバルが多いです。

一方で私の場合、いわゆるアフィリエイトではなく企業と直提携する手法を好んで実施しています。アフィリエイト広告のない分野でビジネスを展開しているのです。例えば、以下は私が運営する商業出版のサイトです。

このサイトでは、私と提携している出版コンサルタントを紹介しています。このサイト経由でコンサル契約が決まった場合、私に仲介料が入る仕組みになっています。

商業出版という非常にニッチなジャンルであり、当然ながら世の中に商業出版に関する広告など存在しません。世の中で私だけが保有する広告です。また、大手を含めこのジャンルを狙おうと考える人はいませんし、出版コンサルタントと提携しようにも出版コンサルをしている人の数は限られます。そのため、結局のところ私くらいしかこのビジネスができないようになっています。

当然、Webサイトを作るだけでも面倒なのにこうした企業と組み、ビジネスモデルをゼロから構築していくのは非常に面倒です。

ただ、誰も着目しない分野で他の人が実施できない事業をしているからこそ、結果として高い参入障壁となるのです。

先行者利益を活かし、参入障壁を意識した事業をする

これからビジネスに新規参入するときを含め、どのように考えてビジネスモデルを構築するでしょうか。このとき、ほとんどの人は「できるだけ楽に儲かる方法はないか」と考えます。

ただ、そうしたビジネスモデルはすぐに破綻します。誰でも簡単に稼げる方法というのは、参入障壁が非常に低いからです。運よく先行者利益を得ることができたとしても、すぐに他者が参入し市場が飽和して稼げなくなります。

そこで分野を絞り、自分独自のニッチ分野を構築しましょう。そうして、「ビジネスモデルを完成させるまでに独自の知識や技術を磨く必要性があったり、多くの時間がかかったりする分野」を選び、先行者利益を得るようにしましょう。

最初は大変で成果も出にくいですが、後のことを考えると参入障壁の高いテーマのほうが何十年先までも稼ぎ続けられるようになります。

ビジネスモデルを考えるうえで参入障壁の高い・低いは非常に重要です。自分独自の参入障壁を構築すれば、新規事業を開始するにしても安定的にずっと稼ぎ続けられるようになるのです。

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