ビジネス目的でブログやウェブサイトを運営していくためには、コンテンツ(記事)を書くことが必須になります。つまり、文章を書かなければいけません。あなたが書いたコンテンツが多くのユーザーに読まれて、初めてブログやサイトにアクセスが集まるのです。

ユーザーに読まれるコンテンツにするためには、正しい日本語で文章を書くことが重要になります。間違った日本語で書いてあるコンテンツは、ユーザーが違和感を覚えて途中で読むのを止めてしまうためです。

そうしたことを避けるためにも、正しい日本語について理解しておくことが大切です。

そこで今回は「ブログ・ウェブサイトにおけるコンテンツの質を高める文法の基本」について解説します。

活用について

コンテンツ(記事)作成に欠かせない文法について考える際「活用」という言葉を理解しておくことは重要です。ただ、ほとんどの人は活用についてあいまいにしか覚えていないのが現状です。

そこで以下に、活用について詳しく解説します。

活用とは

活用とは、動詞や形容詞、形容動詞、助動詞の語尾が形を変えることをいいます。具体的な活用形としては、「未然形」「連用形」「終止形」「連体形」「仮定形」「命令形」という形になるのです。

活用形におけるそれぞれの違いと例を以下に記します。

・未然形

打消を意味する「~ない」、受身や可能を意味する「~れる(られる)」、使役を意味する「~せる(させる)」、意思や推量を意味する「~う」などに続く形を指します。

・連用形

多くの助動詞、過去・完了を意味する「~た(だ)」などに続く形を指します。

・終止形

他への接続はない、もしくは終助詞に接続して言い切る形を指します。

・連体形

体言(名詞や代名詞)に接続する形を指します。

・仮定形

仮定・条件を意味する「~ば」に続く形を指します。

・命令形

他への接続はない、もしくは終助詞に接続して命令を表す形を指します。

例えば、基本形が「書く」という言葉であれば、それぞれの活用形は以下のような形になります。

基本形 書く
未然形 書(か)ない、書(か)れる、書(こ)う
連用形 書(き)、書(い)た
終止形 書(く)
連体形 書(く)
仮定形 書(け)ば
命令形 書(け)

このように、「書く」の未然形であれば「書かれる」となるように、次に続く言葉によって語尾が形を変えることを活用といいます。

活用形の種類

ここまで述べたように、活用とは助動詞の次に続く言葉に合わせて語尾を変えることです。ただ、一言で活用といっても、活用にはいくつか種類があります。

そこで以下に、活用形の代表的な種類について記します。

ワ行五段活用

ワ行五段活用とは、活用語尾が「わ(未然形)・い(連用形)・う(終止形)・え(連体形)・お(命令形)」の形で変換される活用形です。活用語尾とは、言葉の使用場面などによって変化する部分のことを指します。

例えば、「言う」という単語を否定の形である未然形(~ない)にすると、「言ない」となります。つまり、「う」が「わ」に変わっているため、「言う」の活用語尾は「う」だといえます。「言う」の活用はワ行五段活用であり、以下のように活用されます。

未然形 連用形 終止形 連体形 仮定形 命令形
言う 言わない 言います 言う 言うとき 言えば 言え

上一段活用

上一段活用とは、活用語尾に「イ音」が入る場合に使われる活用形です。例えば、「見る」は活用語尾に「見(み:イ音)」があるため上一段活用であり、以下のように活用されます。

未然形 連用形 終止形 連体形 仮定形 命令形
見る 見(み)ない 見(み)ます 見(み)る 見(み)るとき 見(み)れば 見(み)ろ、見(み)よ

下一段活用

下一段活用とは、活用語尾に「エ音」が入る場合に使われる活用形です。例えば、「まとめる」は活用語尾に「め(エ音)」があるため下一段活用であり、以下のように活用されます。

未然形 連用形 終止形 連体形 仮定形 命令形
まとめる まとめない まとめます まとめる まとめるとき まとめれば まとめろ、まとめよ

カ行変格活用

カ行変格活用とは、活用語尾が「カ行」である場合に使われる活用形です。例えば、「来る」は活用語尾が「来(く:カ行)」であるためカ行変格活用であり、以下のように活用されます。

未然形 連用形 終止形 連体形 仮定形 命令形
来る 来(こ)ない 来(き)ます 来(く)る 来(く)るとき 来(く)れば 来(こ)い、来(こ)よ

サ行変格活用

サ行変格活用とは、活用語尾が「サ行」である場合に使われる活用形です。例えば、「する」は活用語尾が「す」であるためサ行変格活用であり、以下のように活用されます。

未然形 連用形 終止形 連体形 仮定形 命令形
する しない、せず、させる します する するとき すれば しろよ、せよ

以上のように、活用する語尾によって活用形が異なります。基本的には、以上に述べた形で変換すれば問題ありません。また、辞書に活用表が載っているため、活用表を確認することで、適切な言葉の接続がわかります。

文法的に間違いやすい言葉

私はウェブサイト運営に関するコンサルタント業をしているため、さまざまな人の文章添削をします。その中で、多くの人が間違いやすい言葉があります。

以下に、文法的に間違いやすい言葉について記します。

魅せる

「魅せる」という言葉は、新聞や週刊誌などでもよく使用される言葉です。しかし実際には、「魅せる」という言葉は文法的には間違っています。

例えば、「○○(人名)が魅せた渾身のプレー」といった見出しは、よく見られます。「魅せた」は、「魅する」という言葉を(過去を表す)連用形に活用したものです。既に述べたように、活用語尾がサ行である場合には、サ行変格活用に従って変換されます。「魅する」は「す」が活用語尾となるため、サ行変格活用になります。

そうなると、サ行変格活用の連用形に当てはめると「魅せた」は「魅した」になるのです。そのため、「魅せた」を正確に変換した言葉は「魅した」となります。

ただ、「魅した」という言葉は普段使わないため、「見せた」「魅了した」など文法的に正しい他の語句を使うようにする必要があります。特に、スポーツ紙などではユーザーの目を引くことが重要になるため、「魅した」ではなく「見せた」「魅了した」という言葉の方が使われやすいのです。

味あわせる

「味あわせる」という言葉も、インターネット上などでよく使用されています。しかし実際には、「味あわせる」は文法的に間違っているのです。

例えば、「よく噛んで味あわせる」といったように使われます。ただ、味あわせるの基本形は「味あう」ではなく「味わう」です。つまり、基本形が間違っているのです。味わうの活用形は、ワ行五段活用になります。そして、「~せる」は未然形から接続されるため、正確にいうと「味あわせる」ではなく「味わわせる」となるのです。

「味あわせる」という言葉は、一見すると問題ないように感じるかもしれませんが、実際には間違っていることを理解しておきましょう。

おぼつかぬ

先に述べたように「味わわせる」という言葉は、基本形が間違っているために誤って使用されています。また同じように「おぼつかぬ」という言葉も、基本形が正しく認識されていないために文法的に間違って使われがちです。

例えば、「夫が酒を飲んで足元がおぼつかず、転倒しそうになった」といった文で使われています。おぼつかないの基本形は「おぼつかない」という形容詞です。「おぼつく」という動詞はありません。形容詞は活用形がないため、変換することができません。つまり、「おぼすかず」という言葉は、「おぼつく」という動詞があるという勘違いから生じているのです。

そのため、先ほどの文章を正しく直すと「夫が酒を飲んで足元がおぼつかないので、転倒しそうになった」となります。

以上のように、基本形が形容詞であるにも関わらず、あたかも動詞が存在しているように勘違いすることで間違って使用されている言葉も存在するのです。

上積む

文法的に間違えているにも関わらず、よく使用される言葉の一つに「上積む」があります。例えば、「机の上に本を上積む」「部屋の端っこに荷物を上積む」といった形で使われています。

こうした「~を上積む」という使い方は、一見すると問題ないように感じるかもしれません。しかし実際には、「上積む」という動詞は存在しないのです。正しくは「上積みする」であり、先ほどの例文は「机の上に本を上積みする」「部屋の端っこに荷物を上積みする」となります。

これはいわゆる「俗語」を無理やり動詞の形にしたものです。俗語とは、一般的に使われている標準的な言葉ではなく、特定の集団内でのみ使用されている単語になります。つまり、一部の人たちによって勝手に作られた言葉です。

他にも、俗語としては「むかつく(腹が立つ)」「ググる(グーグルで検索する)」「KY(空気が読めない)」などが挙げられます。当然こうした俗語は、正しい日本語ではないため、コンテンツ(記事)作成時などには使用すべきではないといえます。

「~なさげ」

「~なさげ」という言葉も、文法的に間違っているにも関わらず、よく使われています。例えば、「○○に××は必要なさげだ」「自信なさげに話す」といった形で使用されています。しかし、「~なさげ」という言葉は、文法的に間違っています。

通常、「げ」という語尾は「語幹」に続きます。言葉の使用場面などによって変化する部分を活用語尾というのに対して、変わらない部分を語幹といいます。

例えば、「言う」という言葉であれば「言」が語幹であり「う」が活用語尾となります。

「~なさげ」という言葉は、「~ない」という基本形から変換されたものです。「~ない」は語幹が「な」であるため、語尾に「げ」を付けるのであれば、正確には「~なげ」になります。つまり、先ほどの例文を文法的に正しくすると「必要なげ」「自信なげに話す」となるのです。

ただ、「~なげ」という言葉は通常使用しないため、非常に違和感があります。そのため、できれば「~なげ」という言葉は使わずに、「必要ありません」「自信なく話す」といったように断定した方が良いです。

このように正しい文法でコンテンツを書くためには、「~ない」の語尾には極力「げ」を使わないようにしましょう。

すごい多い

コンテンツ(記事)の添削をしている中で「すごい多い」という言葉はよく見ます。例えば、「今日は人がすごい多い」「女性でダイエットをしている人はすごい多い」といった文などです。

ただ、「すごい多い」という言葉の使い方は間違っています。具体的には、「すごい」「多い」はともに形容詞であり、多いに続くのであれば未然形である「すごく」となるのが正しい使い方です。そのため、「すごく多い」というのが、文法的に正しい使用方法になります。

「多い」「速い」といった形容詞に続く場合には、「すごい」ではなく「すごく」という形を使用するようにしましょう。

願わくば

「願わくば」という言葉も、一般的に使われている言葉です。例えば、「願わくば○○になって欲しい」といった文章は、よく見かけるものだと思います。

しかし実際には、「願わくば」という言葉は文法的に間違っています。「~ば」という言葉は「仮に~であれば」という意味であり、仮定形の後に続く接続助詞です。ただ「願わくば」という言葉は、「仮に願うのであれば」ではなく「願うのは」という意味を表しています。

そして「願うのは」という意味の場合、「願わくば」ではなく「願わくは」が文法的に正しい言葉になります。

するべき

「~するべき」という言葉を日常的に使っている人は多いです。例えば、「痩せるためには食事制限をするべき」といった使い方です。こうした「~するべき」という言葉は、何も考えずに読んでいると問題なく思えるかもしれません。

しかし実際には、「~するべき」は文法的に間違った言葉です。

「べき」は助動詞であるため、基本的に連用形である「べき」「べかる」に変換されます。既に述べたように連用形には「~だ」が続きます。つまり、「~するべき」を正しい言葉にすると「~するべきだ」となります

ら抜き言葉

ここまで述べたように、コンテンツ(記事)を作成する際には、正しい書き言葉を使用するようにしましょう。文章を書く際には、話し言葉の使用は避けるべきです。ただ、どれだけ気をつけていても、話し言葉を使ってしまう人はたくさん存在します。

コンテンツ内で使用されがちな話し言葉の代表的な例が「ら抜き言葉」です。

ら抜き言葉とは、文法的に正しい言葉から「ら」が抜けてしまっている言葉のことをいいます。例えば、「テレビを見れた」といったような文章です。

「見れた」の基本形は「見た」であり、「見ることができた」という可能にする場合には未然形の「見られた」が正しい活用方法になります。その他にも、「出(ら)れる」「知(ら)れる」なども、「ら」が抜けてしまいがちな言葉です。

こうした「ら抜き言葉」は、どれだけ注意しても多くの人が使ってしまうため注意するようにしましょう。

い抜き言葉

ら抜き言葉と同じように、「い抜き言葉」もコンテンツ内で使われがちな話し言葉です。例えば、「話してる」といったような文章です。

「話してる」という言葉は、正しくは「話している」になります。「話し」は「話す」の連用形、「て」は接続助詞、「いる」は補助動詞であり、それ以上省略することはできません。その他にも、「して(い)る」「わかって(い)る」「食べて(い)る」なども、「い」が抜けてしまいがちな言葉です。

い抜き言葉も、ら抜き言葉と同じように無意識に使ってしまいやすい言葉ですので注意してください。

さ入れ言葉

「ら抜き言葉」と同じように「さ入れ言葉」も間違いやすい言葉の一つです。例えば、「読まさせてもらいます」「買わさせてもらいます」といった形で使われます。

ただ、こうした「~させてもらいます」という言葉は、活用形の種類によって使い方が異なるのです。具体的には、ワ行五段活用の場合には「~せてもらいます」、上一段・下一段活用・カ行変格活用のときには「~させてもらいます」となります

例えば、「読む」はワ行五段活用であるため、「読ませてもらいます」が正しい使い方です。その一方で、「見る」は上一段活用となるので「見させてもらいます」となります。

このように、「~(さ)せてもらいます」という言葉は、活用形の種類によって「さ」を入れるかが決まります。

「の」と「な」の使い分け

2つの言葉をつなぐときに「の」を使う場合と「な」を使うケースがあります。例えば、「元気」と「人」をつなぐと「元気な人」になりますし、「田舎」と「道」をつなぐと「田舎の道」という形になります。

それでは、2つの言葉をつなぐときには、「の」と「な」をどのように使い分ければ良いのでしょうか。

基本的に、名詞と名詞をつなぐ場合には「の」を使います。例えば、「ドラマの時間」「勉強の時間」「仕事の時間」といったように2つの名詞をつなぐ場合には、「の」を活用します。

その一方で、形容詞と名詞をつなぐときには「な」を使います。例えば、「大きな時計」「きれいな花」「小さな皿」といった形です。

「の」と「な」の使い分けは、「名詞 + 名詞 = の」「形容詞 + 名詞 = な」と覚えておきましょう。

今回述べたように、コンテンツ(記事)を作成する際には、正しい日本語を使うことが大切です。適切な日本語で文章を書くことが、ユーザーの読みやすさにつながります。

コンテンツを作成するときには、以上に挙げた基本的な文法を意識して作成するようにしてください。

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