個人事業主として独立するとき、必ず聞く言葉として白色申告(通称、しろしん)や青色申告(通称、あおしん)があります。白とか青とか言われても、何のことだかさっぱり分からない人が大多数です。

そこで、ここでは白色申告や青色申告について学んでいきます。その前に、フリーランスなどの個人事業主とサラリーマンで何が違うのかについて理解しましょう。

給与所得者と事業所得者

すべての国民は「自分がどれだけの額を稼ぎ、利益を得たのか」について申告しなければいけません。これが確定申告であり、2月くらいになると個人事業主は全員慌て始めます。確定申告を行うことで、ようやく国や地方に収めなければいけない税額が決まります。

ただ、会社勤めのサラリーマンだけはこの作業を免れます。会社が給料や税金などの計算をすべて行ってくれるため、従業員は何もしなくてもいいのです。

サラリーマンの給料は、企業が計算した上で支払われます。これを給与所得といいます。従業員に限らず、パートやアルバイト、派遣などの契約社員であっても給料として支払われるため、給与所得に分類されます。

給与所得者では、会社にある仕事をこなすことでビジネスを手伝い、その対価として給料が支払われます。一方、フリーランスなど自らビジネスを行って稼ぐ人は事業所得者です。この場合、自らビジネスをして相手から報酬をもらうため、会社員とは違って自ら利益の額を申告しなければいけません。

もっと簡単に考えると、時給いくらで受けとるお金が「給与」であり、成果報酬(出来高)で受け取るお金が「報酬」だと考えてください。

サラリーマンの場合、悪い言い方をすればイスに座っているだけでも給料が降ってきます。しかし、個人事業主であれば、働かなければ何もお金を生み出しません。そのため、報酬として対価を受け取る必要があります。

白色申告と青色申告

報酬という形で対価を受け取る事業所得者が確定申告を行う場合、白色申告と青色申告のどちらかを選ばなければいけません。青色申告の場合、事前に「私は青色申告で確定申告を行います」と宣言する必要があります。宣言とはいっても、簡単な紙に書いて提出するだけです。

結論からいうと、白色申告にメリットは1つもありません。必ず青色申告で行うようにしてください。

白色申告では、ザックリ考えれば「最終的な利益が分かればよい」と考えます。そのため、かつては記帳をしなくても問題ありませんでした。しかし、現在では白色申告であっても記帳や帳簿保存が義務化されています。

また、白色申告では税額の控除がありません。また、その年が赤字になった場合、赤字を次の年に持ち越すことができません。

一方、青色申告では税額の控除があり、「10万円控除」と「65万円控除」の2つから選べます。税率を10%と低く見積もっても、10万円控除なら1万円、65万円控除なら6万5,000円も余分な税金を納めなくて済みます。

また、青色申告では赤字の繰り越しが可能です。前年度が赤字になった場合、その額を今年度の儲けの額から差し引くことができます。

「65万円控除」を目指す場合、複式簿記という難しい方法で記帳しなければいけないのでハードルは高いです。ある程度の簿記を勉強した人でない限り難しいでしょう。

一方、「10万円控除」であれば、行うことは白色申告とほぼ変わりません。まったく同じようなことをしてメリットが大きく違うのであれば、青色申告にするべきです。

イメージとしては、家計簿を書くことができれば青色申告(10万円控除)は誰でも可能です。世の中の主婦が家計簿を書けていることを考えると、ビジネスを動かしているあなたは青色申告ができて当然ではないでしょうか。

※青色申告(10万円控除)のイメージ

日付 摘要 収入 支出 残高
前月繰越 20,000円
1/3 A社からの売上入金 50,000円 70,000円
1/10 新聞図書費 10,000円 60,000円
1/13 旅費交通費 40,000円 20,000円
1/17 B社からの売上入金 20,000円 40,000円
1/23 サーバー管理費 10,000円 50,000円
…… ……

前述の通り、白色申告のメリットは一つもないため、必ず青色申告を行ってください。10万円控除と65万円控除は悩みますが、あなたが簿記に関する知識をどけだけもっているかを判断基準にしてください。複式簿記を選択して記帳作業に追われるようであれば、10万円控除の方が望ましいです。

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