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会社の経費削減を行う上で、最も注意しなければいけないことが「従業員のモチベーション低下」です。

当然ながら、コストカットを行う際には、現場のスタッフに負担がかかることになります。ただ、コスト削減を実行しても、すぐに従業員の給料に反映されることはありません。そのため、多くの社員は「給料が変わらないのに手間が増えた」と考えます。

その結果、スタッフのモチベーションが下がってしまい、コスト削減が上手く進まなくなります。そうしたことを避けるためにも、経営者や管理者は、従業員のやる気を落とさないような工夫をしなければいけません。

そこで今回は、「従業員のやる気を下げずにコスト削減を行うためのアイデア」について解説します。

従業員への説明をしっかり行う

経費削減を実行する際に、従業員のモチベーションを落とさないようにするために最も大切なことは「全スタッフが納得した上でコスト削減に取り組むようにする」ということです。そしてそのためには、社員に対して事前にコスト削減の目的を告げることが重要になります。

まずは、スタッフへ「コスト削減を行う必要性」を説明して、理解・納得してもらうことが大切です。

コスト削減を行う上で、最も負担がかかってくるのは社員です。そして、コストカットを実施したくないと考えるのも一般従業員です。なぜなら、経費削減を行う際に、最も被害を受けるのは末端の社員であるためです。

例えば、人員の削減によってコストカットを行うのであれば、まず解雇の対象になるのは従業員です。また、現場作業内で経費を削減する場合、実際に作業方法を工夫したり作業内容を変えたりして、コスト削減を実行するのは現場のスタッフです。

こうしたことから、基本的に喜んでコストカットに取り組む従業員はいません。ただ、社員の協力がなければ経費削減を遂行することはできません。そこで、コストカットを実行する前には、従業員に対してコスト削減の重要性を説明して納得してもらうことが大切になります。

具体的には、まず「コストカットを行わなければ会社がどのようになるのか?」ということを正直に話すようにします。

例えば、「経費を削減しなければ、3ヵ月後には会社が潰れる」「商品製造にかかっているコストをカットしなければ、○○店を閉鎖しなければいけない」といったようなことです。

多くの人は、こうした事実を隠したままコストカットを実行しようとします。経営者の中には、「会社が潰れる可能性があることを説明したら、辞めてしまう社員がたくさん出てくるのではないか……」ということを心配する人がいます。

しかし実際には、真実を話すことは、逆に社員の結束を強めることになるケースが多いです。

こうしたことから、コストカットを行う際には、まずは従業員に対して「コスト削減を実行する目的」について説明するようにしましょう。そして、たとえ経費削減の目的がネガティブなものであったとしても、本当のことを包み隠さずに話すことが大切です。

そうすることが、結果的に社員のモチベーションを高めてコストカットを成功させることにつながります。

経費削減の順番を守る

コストカットを行う際に、従業員のモチベーションを維持することは大切です。そのためにも、まずは社員にコスト削減の目的を理解・納得してもらうことが大切です。

そして、コストを削減するときには、経費削減の順番を間違ってはいけません。

例えば、社員にコストカットを指示したにも関わらず、経営者が高級車を乗り回しているようではいけません。また、社長自らが給与カットを行わずに、従業員の給与を下げてしまうと、当然ながら社員のやる気は下がります。

こうしたことを避けるためにも、経費カットを行う際には、削減していく順番を守らなければいけません。そこで以下に、コストカットを実行するときに優先して見直すべき経費について記します。

社長の経費削減

経費削減を行う際には、最初に社長が使っている経費を見直さなければいけません。従業員にコストカットを指示しているにも関わらず、経営者が贅沢をしていては示しがつきません。まずは、経営者自らがコスト削減に取り組む姿勢を見せるようにすることが大切です。

例えば、経営者が使っている社用車を廃止したり、レベルダウンしたりすることは、大きなコストカットにつながります。また、経営者の社用車が変わると、従業員も一目でわかるため、「社長も経費削減をしている」ということを周知させることにもなります。

その他にも、交際費などを削減することも大切です。

経営者の多くは、人と食事をしたりお酒を飲んだりするときに、会社の経費で食事代を支払います。そこで、こうした交際費に無駄な経費を費やすことは止めて、自らのポケットマネーを使うようにします。

こうすることで、経費削減になるだけでなく、経営者自身が健全な生活を送ることにもつながります。

さらに、秘書を雇っていたり社長室を用意したりしている場合には、それらも優先して廃止しましょう。スケジュール管理など、自分でできるものは自分で行うようにします。そして、不必要な社長室はなくして、社員と同じ部屋で仕事を行うようにしましょう。

そうすることは、経費の削減だけでなく、従業員とコミュニケーションを取ることにつながります。その結果、会社の結束力が強まり、コストカットがスムーズに進むようになります。

このように、会社の経費削減を行う際には、まずは経営者が使っているコストから削減することを検討しましょう。

役員の整理

会社の中には、必要以上に役員が配置されているところが多くあります。

例えば、特に仕事をしていない社長の両親が「常務取締役」などといった役員になっている会社はたくさんあります。いわゆる、肩書きだけの役員です。

当然ながら、肩書きだけであっても、こうした役員には「役員報酬」が支払われています。そしてそうしたケースでは、実際の働き以上の報酬額が設定されていることがほとんどです。

現行の法律では、株式会社を設立するときに必要な役員は1名だけです。つまり、役員は社長だけで問題ありません。そのため、名ばかりの役員が配置されている場合には、社長以外の全ての人に役員を退任してもらうことで、無駄な経費を削減することができます。

このように、社長の経費を削減すると同時に、役員整理を実施することも優先すべき対策だといえます。

株主の整理

会社の中には、ベンチャーキャピタルから出資を受けているところも存在します。ベンチャーキャピタルとは、上場していない会社にお金を投資して、将来的に上場させることで利益を生み出している会社です。

ベンチャーキャピタルから出資を受けるということは、「株式が分散する」ことを意味します。つまり、会社の株主が複数存在するということです。

そして、株主となったベンチャーキャピタルの中には、さまざまな要求を提示しくる会社もあります。例えば、系列の保険会社への加入や関連している会社の商品利用を強制されることもあります。

ベンチャーキャピタルから出資を受けている会社の中には、こうしたことが無駄なコストとなっていることが少なくありません。

そのため、会社のコスト削減する際には、株主の整理を行うことも大切です。ただ、株主の整理は手続きしなければいけないことが多いため、多大な労力が必要になることも知っておくことが大切です。

今回述べたように、会社のコストカットを行う上で、従業員のモチベーションを維持することは重要です。そして、社員のやる気が下がらないようにするためには、経費削減を実行する前に、「コスト削減を行わなければいけない理由」について、従業員に対して正直に話すようにしましょう。

また、コストカットを実行する際には、削減する項目の順番を間違ってはいけません。まずは、経営者や役員といった上層部が使っている経費削減を優先することが大切です。

こうしたことが、社員のモチベーション維持につながり、結果的にコストカットを成功させることができるようになります。

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