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在庫管理は、会社のコストカットにつながります。ただ、在庫管理を行うためにも、当然ながら費用がかかります。

例えば、在庫を管理する人材にかかる人件費や、使えなくなった在庫を廃却するときに必要な処理費用などは、在庫管理に伴って生じる負担として挙げられます。

このような在庫管理にかかる費用を知っておくことで、さらに在庫を管理する重要性を実感することができます。

そこで今回は、「在庫の管理・廃却時にかかる費用」について説明したいと思います。

在庫管理伴って生じる費用

在庫管理というと、会社のコストを削減させる効果ばかりに目が向きがちです。しかし、当然ながら在庫を管理するためにも費用が必要になります。ただ、在庫管理に伴って生じるコストは、わかりにくいものが多く、見逃されてしまっていることがほとんどです。

そのため、在庫管理にかかる費用を見直すことで、在庫管理の重要性を再認識できるだけでなく、さらなるコスト削減につなげることができます。

そこで以下に、「直接費用」と「間接費用」に分けて、在庫管理に関わる費用について記したいと思います。

直接費用

直接費用とは、在庫管理に直接関係するコストのことを指します。具体的には、「在庫の購入費」と「在庫を管理する人件費」「在庫の購入費にかかる金利」の3つが挙げられます。

・在庫の購入費

在庫の購入費とは、在庫として残っている原材料や部品、もしくは完成品を作るための原料、部品を購入するときにかかった費用です。

在庫として扱うと忘れられがちですが、在庫といっても、最初は商品を作ったり販売したりする目的で購入したものです。そのため、当然ながら購入費用がかかっています。

例えば、コンビニで弁当が売れ残って処分した場合、弁当の材料や弁当パックにかかった費用は購入費になります。

こうした購入費は、在庫にかかる費用として最もわかりやすく管理しやすいものです。

・在庫を管理する人件費

在庫があるということは、在庫を整理・管理する人が必要になります。

例えば、在庫が保管してある工場内の在庫を整理整頓する人や、在庫の個数や日数などを管理する人などには給料を支払わなければいけません。その中でも、実際に現場で作業する人の給料は直接費用に含まれます。

そして当然ながら、在庫が増えるほど、管理しなければいけない在庫の量は多くなります。また、1つの倉庫で保管できずに管理する場所が複数になれば、それぞれの保管場所に人が必要になるため、人件費も高くなります。

また、在庫の種類や量が増えると、管理が複雑になったり時間がかかったりするようになるため残業代が高くなります。

このように在庫管理には、在庫自体ではなく、在庫を管理する人にも費用がかかります。

・在庫の購入費にかかる金利

既に述べたように、在庫には購入する際に費用がかかっています。そして、そのときの代金を借金でまかなっている場合には、返済するまでに金利がかかっています。

こうした、購入費にかかる金利も、在庫管理に伴って生じる費用として考慮しなければいけません。

間接費用

間接費用とは、直接的には関係していないけれども、在庫を管理する上で必要なコストになります。在庫管理で発生する費用の中では、直接費用よりも間接費用が大きなコストとなっています。

そして、間接費用はわかりにくいため見逃されがちなものです。そのため、間接費用を見直すことで大きな経費削減につながる可能性が高くなるということができます。

そこで以下に、具体的な間接費用の例を記します。

・保管費用

在庫を管理する際には、在庫を置くための場所が必ず必要になります。社外に倉庫を借りて在庫を管理している場合には、当然ながら倉庫には賃料がかかります。また、自社の工場内に在庫を置いているケースでも、在庫を置いているスペースはコストとして考えなければいけません。

例えば、もし在庫がなければ、在庫が置いてある場所で行える作業が増えるため、商品の生産量が上がることになります。

つまり、在庫があると、在庫を管理するスペース分だけ、商品を作るスピードが遅くなってしまいます。そうなると、会社の売上が下がるため、結果的にコストになります。

このように、在庫を保管するためには、さまざまな費用がかかっています。

・運送費

在庫を管理する際には、運送費がかかるケースもあります。

例えば、工場の外部にある倉庫で在庫を管理している場合、工場から倉庫まで在庫を運ぶトラックなどが必要です。また、管理場所が自社内であっても、フォークリフトなどを使って在庫を移動しなければいけないこともあります。

そのため、トラックやフォークリフトのガソリン代や人件費など、さまざまな費用が必要になります。

・設備費

在庫管理には、管理するための設備が必要になります。

例えば、倉庫内で在庫を整理するためには、棚を置かなければいけません。また、運送や物流に必要なトラックやフォークリフトも、設備として必要になります。さらに、自社で建物を持っている場合には、建物の維持にもお金がかかります。

このように、在庫を管理していく際には、設備にも多くのコストがかかることになります。

・光熱費

在庫を倉庫で管理している場合には、倉庫で使用する光熱費も必要です。

特に、食品などの在庫を保管している場合には、常に冷蔵庫や冷凍庫を運転させておかなければいけません。そうなると、当然ながらその分だけ光熱費は高くなります。

・人件費

在庫を管理するためには、現場で作業するスタッフだけでなく、事務員なども必要になります。例えば、在庫数や在庫の日数などを管理する人の人件費は、間接費用に含まれます。

このように在庫管理を行う際には、現場外で勤める人にかかる人件費も考慮しなければいけません。

在庫廃却に伴って生じる費用

在庫の中には、品質が劣化したり商品を使用する時期が過ぎたりして、価値がなくなってしまうものがあります。そのような在庫は、残しておいても売れる可能性は低いですし、保管し続ける限り管理コストがかかることになります。

そうしたことを避けるためにも、不必要となった在庫は廃却しなければいけません。

そして、在庫は管理するときだけでなく、捨てるときにもコストが必要になります。そこで以下に、在庫の廃却時にかかる費用について記します。

処理手数料

在庫を廃却する際には、ほとんどの場合が廃棄業者に依頼することになります。そして当然ながら、在庫を処分してもらうためには処理手数料がかかります。

廃棄してもらう物の種類や量、業者によって処理に必要な額は異なりますが、在庫の処理手数料は予想以上に高いものです。例えば、木くずを処理するだけでも、1㎥辺り5,000円以上の手数料がかかります。

在庫を処分する際には、こうした処理手数料がかかることを理解しておく必要があります。

人件費

在庫を廃却する場合には、廃却に伴う事務作業が必要になります。

例えば、在庫の処分を依頼する廃却業者を探したり、業者に電話したりするスタッフが要ります。また、廃却に関するコスト計算をする人も必要です。そして当然ながら、こうした事務員には人件費が発生します。

在庫処分には、このように間接的な人件費がかかります。

配送料

在庫を処分する際には、工場まで廃却物を取りに来てくれる業者もいますが、そうでない場合もあります。

廃却業者が在庫を管理している倉庫まで来てくれない場合には、当然ながら廃却場所まで在庫を配送しなければいけません。そして、配送するためには在庫を運ぶトラックが必要ですし、運転するスタッフも要ります。

そうした、捨てる在庫を廃却場所まで運ぶコストも考慮しなければいけません。

在庫の廃却を防ぐ方法

在庫の中でも、不必要になった在庫は廃却しなければいけません。ただ、当然ながら在庫は捨ててしまうと会社の利益を生み出すことがありません。むしろ、既に述べたように、廃却するためにはコストがかかります。

そうしたことを避けるためにも、できる限り在庫の廃却を防ぐように努力することが大切です。そこで以下に、在庫の廃却を最小限にするための方法について記します。

過剰な発注と生産を防ぐ

在庫の廃却を防ぐためには、「そもそも在庫を作らないこと」が大切です。在庫が過剰になる原因は、「部品や原材料の購入過多」と「無計画な生産」の2つです。

過剰在庫に悩んでいる会社の多くは、商品の需要に対する予測が適切に実施できていません。その結果、過剰に部品や原材料を発注して、実際に売れる以上に製品を生産しています。その結果、部品や原材料、完成品の在庫が増えることになります。

こうした事態を防ぐためには、まずは過去の在庫データなどを元に正しい需要予測を行うことが大切です。そして、生産計画を見直すことで、無計画な生産を防ぐことができます。

そうすることで、需要に見合った発注ができるようになり、結果的に在庫を減らすことにつながります。

劣化を予防する

また、在庫の品質管理をすることも、在庫の廃却を減らすことにつながります。

例えば、食品の場合、適切な温度や湿度で保管しなければ、通常より早く品質が低下して、すぐに廃却しなければいけないような状態になります。

こうしたことを防ぐためには、在庫を扱うルールを決めておくことが大切です。具体的には、「○○は××の場所に保管する」「□□は在庫が何個以上になったら場所を分ける」といったように、共通のルールを定めて徹底して守るようにしましょう。

今回述べたように、在庫には管理したり廃却したりするためにコストが必要になります。こうした在庫の管理・廃却にかかる費用を理解しておくことで、在庫管理の重要性をさらに実感できるようになります。

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