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会社の経営者には、コストダウン(経費削減、コストカット)に力を入れている人が多くいます。そうした会社では、従業員も、仕事中には無駄なコストを出さないように意識しています。

しかし、こうした経営者や社員のほとんどは、会社における経費削減には取り組んでいる一方で、私生活では節約を意識できていません。多くの人は、プライベートにおける家計管理は、奥さんに任せっきりになっています。

ただ、私生活において節約を意識することは、会社のコストダウンにとっても好影響を与えることになります。

会社におけるコスト削減と家庭での節約には、共通している要素が多くあります。そのため、どちらも高い意識を持って取り組むことで、さらなる会社のコストダウンを実現することにつながります。

そこで今回は、「家庭での節約を学び、会社でのコストダウン対策に応用する方法」について解説します。

会社のコストダウンと家庭での節約は共通している

会社の経費削減と家庭での節約を、全く別物と考えている人は多いです。確かに、会社と家庭では規模が異なるため、一見すると共通点がないように思えます。

しかし実際には、基本的なコストダウンに対する考え方は、会社における経費削減も家庭での節約でも同じです。結局は、扱う金額の規模が違うだけで、倹約という考え方や、押さえるべきポイントは同じです。

例えば、「消費電力を抑える」ということは、会社における経費削減対策としてよく実施されます。具体的には、複数のエアコンを始動させる時間を分散したり、昼休みにパソコンを「スリープモード(省電力モード)」にしたりするといったものです。

こうした会社で行われるコスト削減対策は、当然ながら家庭の節約としても応用できます。

また、会社でコストカットを実施する際には、基本的には「現状分析 → 問題点の把握 → コスト削減対策の効果予測 → コスト削減対策実施 → 効果判定 → 修正」といった過程を経ることになります。これは家庭における節約も同様です。

このように、会社規模で実施するコストカットと家庭で行う節約では、共通することが多く存在します。そのため、どちらも基本的な考え方は同じだといえます。

家庭での節約を意識することで得られるメリット

会社でコストカットを行っているにも関わらず、「家庭での節約は意識していない」という人は少なくありません。しかし、既に述べたように、会社における経費削減も、家計を節約することも共通していることが多くあります。

そのため、会社だけでなく家庭での節約を心がけることは、会社におけるコストカットに対しても多くのメリットをもたらすことにつながります。

したがって、まずは「家庭での節約」を心がけるようにしましょう。

そこで以下に、家庭での節約を意識することで得られるメリットについて記します。

倹約の精神が身に付く

人は、基本的に所有しているお金の額に応じて、消費量が変動します。例えば、多くの人は、収入が10パーセント高くなると、その分だけ嗜好品の購入量が増えたり、不必要なものを購入したりするようになります。

これは、「パーキンソンの法則」と呼ばれる法則であり、ほとんどの人に当てはまります。

しかし、当然ながら収入が増える分だけ出費が多くなっていては、いつまで経っても家計に余裕をもたらすことはありません。そのため、経済的に豊かな状態を作るためには、収入の高低に関わらず、出費を抑えることが大切になります。

日ごろから、家庭でもこうした節約を意識していると、会社でコストダウンに取り組んでいるときにも同様に、こうした倹約の精神が強く根付くようになります。

新たなアイデアが生まれる

会社における経費削減と、家庭における節約は、多くの点で共通しています。そのため、それぞれで生まれたアイデアは、共有して活用することができます

例えば、家庭で節約を実施している中で、妻から「エアコンは使用するたびに付けたり消したりするのではなく、使わないときは設定温度を上げた状態で運転させ続けた方が、電気代が安くなる」というアイデアを聞いたとします。

そうしたアイデアを会社でも応用して、「昼休みなどで1時間程度使用しない部屋のエアコンは、一旦稼動を止めるのではなく設定温度を上げて運転させ続ける」というような提案をすることにつながります。

また当然ながら、逆に会社のコストダウン対策を家庭における節約に応用することもできます。

このように、家庭でも節約を意識していると、常に倹約精神を持つようになるため、コストカットに関する新しいアイデアが生まれやすくなります。

家庭における節約アイデア例

既に述べたように、家庭における節約の取り組みには、会社のコストダウンに応用できることが多くあります。そこで以下に、家庭で行なわれている節約アイデアの例を記します。

固定費の節約

家賃や携帯電話などの基本料といった固定費は、家計の中でも節約しにくい要素になります。また、当然のように毎月支払っているため、節約の対象として考えていない人も多くいます。

しかし実際には、固定費の中にも節約することができるものは多くあります。そして、固定費を減らすことは大きな節約効果を生み出します。

・NHK受信料

NHK受信料は、多くの人が当たり前のように毎月支払っている固定費になります。そして、ほとんどの人にとってNHK受信料を支払うことは、義務のようになっているため、節約の対象として考えられていません。

しかし、NHK受信料には、「家族割引」というサービスが存在しており、これを利用することで節約することができます。具体的には、単身赴任などで家族と離れて暮らしていても、生計を同一にしている場合には、支払い方法を統一化することで、単身赴任分の受信料を半額にすることができます。

・電気の基本料金

一般的に、電気の基本料金は固定的な出費として認識されています。そして、基本料金は契約しているアンペア数によって異なります。

当然ながら、アンペア数を下げることができれば、その分だけ基本料金は安くなります。そのため、「現状のアンペア数が適切であるのか?」ということを確認することが、電気の基本料金を節約することにつながる可能性があります。

さらに、電気の基本料金は「1年間で最も電力の消費量が高い30分」を元に計算されています。つまり、どれだけ普段節電していても、1年の中で1回でも一気に電気を使用したときがあれば、基本料金はそのときの消費量によって算出されてしまうため、基本料金は高くなります。

こうしたことを避けるためにも、常に節電の意識を持つことが大切です。

・ガスの基本料金

ガスの基本料金は、契約している会社がプロパンガスか都市ガスかによって異なります。基本的には、都市ガスよりもプロパンガスの方が高くなります。それは、プロパンガスは公共料金としての基本料金が決まっておらず各会社によって料金が設定されているからです。

そして、賃貸住宅の場合、利用できるガス会社が決まっています。そのため、「家賃が安いところに引っ越したのに、プロパンガスしか使用できなくなったために全体の支出が増えた……」ということもあります。

こうしたことから、引越し先は利用できるガス会社も考慮した上で検討することが大切です。賃貸条件が同じ2つの物件で、どちらに引っ越すかを悩んだ場合には、都市ガスかプロパンガスかも転居場所の選択基準とすることで、より出費を抑えることにつながります。

また、一言でプロパンガスといっても、会社によって料金は異なります。何社か見積もりを取った上で価格を交渉すると、値下げしてもらえる可能性が高くなります。

変動費の節約

毎月一定のお金がかかる固定費とは違い、その都度、使用した量に応じて支払わなければいけないのが変動費です。例えば、ガソリン代や外食代、旅行代などは変動費の例として挙げられます。

こうした変動費の節約アイデアも、会社のコストカットに応用することができます。

・ガソリン代

ガソリン代は、給油するガソリンスタンドによって単価が大きく異なります。そのため、できるだけ安いガソリンスタンドを見つけて利用することで出費を抑えることができます。

その他にも、「満タンにしない」「無駄な荷物は載せないようにする(積載量を軽くする)」「スピードを一定にして走る」といった工夫は、ガソリンの消費を減らすことにつながります。

また、タイヤの空気圧が低くなると、ガソリンの燃費も悪くなります。そのため、定期的に空気圧をチェックすることも、ガソリン代の節約につながります。

・食費、日用品代

食費や日用品は、1回の買い物では大した額になりませんが、積み重なると大きな出費になります。

これらを節約するためには、「(料理など)自分で作れるものは自炊する」「無駄が出ないように使用する」などの工夫を行うことが大切です。

また、現金で購入するよりも、「金券ショップ」などで販売されている商品券を活用すると、食品や日用品を安く買うことができます。金券ショップには、「500円の商品券が480円で売ってある」というように、実際の価値よりも低い値段で商品券が販売されています。

1枚の商品券だと数十円の違いしかありませんが、これを数年続けることで大きな節約につながります。

その他の工夫

固定費や変動費以外にも、出費を抑えるための工夫がいくつかあります。

・クレジットカード払い

電気代やガス代、携帯電話代などの支払い方法は、主に「振込用紙による振り込み」「預金通帳からの引き落とし」「クレジットカードによる支払い」の3つがあります。

この中でも、クレジットカードを利用して料金を支払うと、クレジットカードにポイントが付く場合があります。そして、こうした電気代やガス代、携帯電話代の料金は、毎月数万円単位となるため、クレジットカードを活用することで、想像している以上にポイントが貯まります。

また、貯まったポイントは、契約しているクレジットカード会社によって異なりますが、商品券と交換してもらえたり、買い物のときにポイント分だけ割引いてもらったりすることができます。

・インターネットの活用

商品を買うときには、主に「店舗で購入する方法」と「インターネットを使って購入する方法」の2つがあります。

そして、多くの商品は、店舗で購入するよりもインターネットを使って買った方が、格安で手に入れることができます。これには、インターネットでの販売には、店舗販売に必要な在庫や人件費、テナント費などが必要ないことが関係しています。

そのため、何か商品を購入する際にインターネットを活用できる場合には、インターネットを使うことで節約できるケースが多くあります。

こうした家庭で行われている節約方法を知ることで、会社における経費削減の新しいアイデアにつながる可能性があります。

・細かい出費の削減

その他、細かい出費を抑えるコツがいくつも存在します。例えば、引越しをするときは複数社に見積もりを依頼するだけで安くなります。事務所を移転するときも同様に、見積もり比較をすれば安く引っ越しできます(参考:オフィス・事務所・店舗の移転や引越しの手続き方法や料金相場)。

他にも、携帯電話を格安SIMにすれば大幅削減できますが、同じように法人携帯を格安SIMにするだけで大幅なコストカットを実現できます。

今回述べたように、会社におけるコストカット対策と家庭で行う節約には、共通していることがたくさんあります。そのため、会社で経費削減を実施する場合にも、家計の節約アイデアを学んで実践することで、新たなアイデアの発見につながったり、会社での取り組みを効率化したりすることにつながります。

ぜひ、家庭で行われている節約の良い点やアイデアを会社のコストカットに応用してみてください。

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