学生が就職活動を行うとき、なぜか多くの人は大企業を目指そうとします。その理由を聞くと、「安定しているから」「年収がいいから」「福利厚生がしっかりしているから」という残念な理由です。

ただ、企業が採用したい人は「自社に来てどう活躍してくれるか」という単純な問いに答えられる人だけです。ビジネス経験のない学生にこれを考えさせるのは酷かもしれませんが、少しでもこの考えを取り入れるだけでその他大勢の学生よりも特出することが可能です。

「収益を創れる人」とは何か

大企業に入れば、一生安泰であると勘違いしている人が多いです。しかし世の中をみると、大企業であっても赤字を垂れ流している会社はたくさんあります。破たんしたJALや東日本大震災で莫大な賠償を負った東京電力など、大企業でも危機に陥るときはあります。

日本ではサラリーマン思考が染みついている人が多いのか、安定を求めようとします。ただ、大企業にも安定はないことを認識しなければいけません。

もちろん、大企業には中小企業やベンチャー企業にはない圧倒的なメリットがあります。それは、「楽」だということです。

大企業であれば、既にブランドができあがっています。企業の信頼があるため、名刺を渡すだけで信頼されやすいです。また、仕事を自ら生み出す必要はなく、何も考えなくても仕事が上から降ってきます。自分の頭を使わなくても、日々の仕事が決まります。

大企業にいる人の中で、「資金、人、信頼、商品など、すべてゼロの状態からビジネスを立ち上げるには」という問いに答えられる人はほぼいません。それまで天から降ってきた仕事をこなしてきただけなので、これはある意味仕方のないことでもあります。

ビジネスの世界には、2種類の人種がいます。ひとつは、既にあるシステムにタダ乗りしようとする人です。これは、全体の9割以上を占めます。そしてもう一つは、自ら収益を創れる人です。このような人は圧倒的少数です。

重要なのは、たとえ「収益の創れる人」であっても、大企業に在籍していると多くの場合腐ってしまうことです。実際に大企業へ在籍したことのある人なら分かると思いますが、これまで会社が行ったことのないような事業を行いたいと上司へ提案しても確実に却下されます。

直属の上司に相談したとしても、その上司からすれば、あなたの提案は無駄な仕事が増えるだけです。どれだけ圧倒的な成果を出したとしても、給料はほぼ変わらないのが日本のサラリーマンであるため、多くの人は波風を立てないようにするのが基本です。

承認を得るためのハンコも多く、単なる従業員が本当の意味で創造的な仕事を行うことはありません。部長クラスに登りつめれば話は別かもしれませんが、もともと「収益を創れる人」であっても、そのときは既にサラリーマン気質に染まっており、やはり収益を創るのは非常に難しいです。

そのため、ビジネスを理解している「真に優秀な人」は中小企業(ベンチャー企業)に行こうとします。このような企業では、言ってしまえば何でもやりたい放題です。

新たなビジネス展開を提案する時は、自社の社長と直接やり取りを行うことができます。決裁権を持つ人と話ができるため、かなりスムーズに進行します。ただ、商品や信頼などは前述の通りゼロの状態であるため、頭に汗を流して考えつくさなければいけません。

ただ、収益を創れる人では、このような状況にワクワクします。自らのスキルによって、新たなビジネスを構築できることに喜びを覚えるのです。

企業に入ることを目的にしている就活生

テレビなどでニュースをみれば、「大企業へ優秀な学生が取られる」といわれています。しかし、本当にそうでしょうか。何も考えずに大企業を目指す就活生は、既にあるシステムにタダ乗りしようとする無能な人です。少なくとも、「収益を創れる」というビジネスで最も必要とされる人ではありません。

そもそも、多くの就活生は「大企業に入ること」を目的にしていることが問題です。安定や給料などを求めているからこそ、その会社に入社することが最終地点になってしまうのです。そうではなく、本来は「その企業に入った後に何をしたいのか」を誰が聞いても納得できる理由で説明できなければいけません。

例えば、あなたが投資会社の面接官であったとします。このとき、次のようなことを言う学生がいたらどうでしょうか。

私の親は30年続く小さな会社を経営していましたが、過去に起こった震災によって、順調だった会社が急に危機へと陥りました。このときはどの会社の株価も下落して、商品が売れなくなったのはご存知かと思います。

ただ、そのようなときに唯一、付き合いの長い投資会社の社長が手を差し伸べてくれました。株価の下落によってその投資会社の方が大きな打撃を受けているにも関わらず、「あなたの会社の事業は必ず伸びる」という言葉をかけてくださり、計画していた新規事業に投資してくれました。

今ではその事業が軌道に乗って、投資してくれた金額よりも遥かに多い額を返済しています。その投資会社が、まさに御社です。私がこれまで不自由なく高校や大学に通ってこれたのは御社という存在があったからです。当時の私は中学生でしたが、このときの恩は忘れていません。

親の会社は兄が継ぐことになっています。そこで私は御社で働くことで、同じように経営危機に陥った会社を救い、そこにいる従業員や家族を守りたいと考えています。

私が即興で考えた作り話ですが、このように言うことができれば誰が面接官であっても採用してしまいます。実話であることは大前提ですが、このように「なぜその職種なのか」「なぜその企業なのか」「入社して何をしたいのか」という当たり前の問いに答えなければいけません。

大企業を目指すにしても、先ほどの投資会社ような明確な理由があるのであれば、絶対にその企業へ入社するための努力を行うべきです。しかし、これらの理由や目標もなく、単に大企業を目指す人が多いことに大きな問題があります。

だからこそ、前述の通り「真に優秀な学生」は中小企業やベンチャー企業へ行きます。また、大企業を目指すにしても、誰もが心動かされる理由を提示します。これは、どれだけ高い志をもっているのか(=理念があるのか)ということでもあります。

会社で最も重要なのが理念であるのと同じように、企業に就職するときも理念が問われます。結局のところ、「ビジネスを動かして稼ぐ方法」であっても、「目指す企業へ就職する方法」であっても考え方は同じなのです。

ビジネスの考え方は単純です。なぜ単純かというと、「成功法則はすべて共通している」からです。これらの共通点を他分野に当てはめれば、円滑にビジネスが回っていきます。

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