創業時のビジネスほど大変なものはありません。それまでの実績がゼロの状態から始まり、ノウハウや商品すらないからです。このときにビジョンを描き、思い浮かぶ理想に向けてビジネスを開始していくのが起業時の姿です。

しかし、メンバー集めの際や取引先で話をするときに「これから行おうとするビジネス」の話をすると、ほとんどの場合は本当に成功できるのかどうか疑問視されます。

ただ、これは仕方のないことでもあります。なぜなら、世の中にいるほとんどの人は「既にある実績にタダ乗りする人」であるからです。その一方で、少数ながら「収益を創れる人」が存在します。ビジネスでは、「収益を創れる人をどれだけ周囲に置けるか」が重要です。

タダ乗りするサラリーマン体質の人

創業時で実績のないときにいくらビジネスモデルを説明し、理想や目標とする数値を並べたところで信用されにくいです。実際に稼いでいないため、ほとんどの人は未来を想像できないのです。

それでは、既にビジネスが軌道に乗って継続的に大きな収益を出している状態であればどうでしょうか。これであれば、目の前に結果が出ているので多くの人が集まってきます。

しかしながら、このときに集まってくる人たちは例外なく質が悪いです。「それだけ稼いでいるなら一緒にやります」という思考で動いているからです。決して、まだまだ実績のない起業時のときに手を差し出すことはしません。つまり、「既にある実績にタダ乗りする人」であるといえます。

日本では、なぜか大企業へ就職したい人が多いです。これは、タダ乗り思考と同じです。既に仕組みが回っており、そこに乗っかることだけを考えた結果として大企業志向になるのです。

それでは、企業の業績が悪化してしまったときに「タダ乗り思考」の人は何を考えるでしょうか。ほぼ例外なく、業績の良い他企業への転職を考えます。または、転職先に受け入れてもらえるスキルのない人であれば、会社の倒産と共に無職になります。

これらの人は、業績が悪いときに「自分が何とかしてやろう」とは考えません。他に移りかえる、または黙って傍観しているかのどちらかです。いわゆるサラリーマンに向いている人であり、日本にいるほとんどの人がこれに該当します。

このような思考では、自分でゼロから収益を生み出すことはできません。既に決まったレールの上でしか物事を判断できないのです。

一方、新しい事業を始めるとき、「もっとこうした方が良い」と積極的に援助してくれる人は収益を創れる人です。

ビジネスを動かす人というのは、まだ何も動いていないビジネスに対して、自分の考えを入れながら新たな収益化システムを構築します。一般的なサラリーマンのように、毎月決まった給料が支払われるという安定を求めることはしません。

それよりも、自ら動いて大きな成果を出し、その中から給料として報酬をもらおうとします。

ビジネスでは、このような考え方のできる人だけが起業で成功します。もちろん起業に限らず、サラリーマンであっても成果報酬によって給料が支払われる場合、同じように成功できるのは「収益を創れる人」だけです。

業績が悪化した会社をどのように思うか

「収益を創れる人」であれば、既に実績があって仕組みが回っている企業に対してまったく興味が湧きません。自分が働かなくても勝手に業績が上がっていくため、わざわざ自分がその組織に所属する意義を見出せないからです。

しかし、新規事業の開拓や業績が著しく落ちた企業の支援などの案件が回ってきたときは大きな興味を抱きます。「自分の出番がきた」と直感的に感じるのです。

残念なのは、このような「収益を創れる人」は絶滅危惧種といえるほど、ほとんどこの世の中に存在しません。これから起業したいと考えている人であっても、サラリーマンに向いている人が大体数です。そのため、結局は失敗する人がほとんどです。

ちなみに、このような考え方は人材採用によって新たな社員を雇用する場面でも応用できます。

会社にとって本当に欲しい人材は、当然ながら「儲けを創れる人」です。そのため、求人を出して人材採用を行いたいとき、まったく人が集まらないことを嘆く必要はありません。タダ乗りしか考えていない人を大量に雇用しても意味がないからです。

それよりも、会社の問題点をすべてさらけだし、「これら重大な課題を一緒に解決できる人を募集している」というメッセージに反応する人を集めた方がいいです。そうすると、募集に集まってくる人の数は少ないものの、莫大な儲けを生み出せる人が来やすくなりす。

人材採用によって雇用を増やしたいとき、人数の多さはどうでもいいです。それよりも、集まってくる人の質を重要視した方が効果的です。

このような「収益を創れる人」と「タダ乗りする人」は、その人の発言や質問内容によって見極めることができます。例えば、ビジネス教材を購入するときを考えます。

私はビジネスで稼ぐ方法(=起業する方法)を教えていますが、いくつか質問を受けることがあります。その中で、タダ乗り思考の人は行動がワンパターンであり、「あなたの教材を購入・勉強して本当に稼げますか?」という質問を平気でします。

ただ、このような質問をする時点で少なくとも「収益を創れる人」ではないことが分かります。保障だけを求めるサラリーマン思考の人が成功できるわけがなく、当然ながら自ら儲けを創出することも不可能です。

ビジネスを行うときは人を見極める必要があります。もっといえば、「収益を創れる人」を側に置いておくことが重要です。これは、人材採用によって新たに雇用するときや取引先を増やすとき、創業メンバーを集めるときなど、あらゆる場面で重要な思考です。

誰でもいいから集めれば良いのではなく、「この苦しい状況を援助してくれる人はいませんか」という問いかけに反応する人を集められるかという点にビジネスのキーポイントがあります。

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