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書籍出版を果たし、自分が書いた本が書店に並ぶ姿を見るとなると、多くの人は「それは夢のような話だ」と考えます。もちろん、誰でも簡単に本を出せるわけではなく、それなりの努力をしたり、頭を使って考えたりしなければいけません。

それでは、特別な才能がなければ本を出せないかというと必ずしもそうではありません。少し考え方を変えるだけで、誰でも本を出せるようになります。実際、それまで実績も何もない中学二年生(14歳)の少女が商業出版を果たしてベストセラーになっていることもあり、頭のスイッチを切り替えるだけで誰でも出版できるようになるのです。

勉強でのし上がったエリートというだけでは本を出せない

大学生までは、どれだけ暗記できるかによって優劣が決まります。要は、勉強ができるかどうかによって優劣が決まるのです。ただ、実際のビジネス社会では答えが存在しないため、どれだけ勉強ができたとしてもその人が「仕事ができる人」であるかどうかはわかりません。

これを勘違いして、エリートコースを進んだ人であるほど「自分は本を出せる」と思いがちです。例えば、東京大学を出て弁護士になった人などです。

本人にしてみれば、日本最高学府を出て弁護士という肩書をもっているため、自分は凄いと勘違いするのはわかります。ただ、東京大学出身の弁護士は日本にたくさん存在します。そのため、そういう人が出版社へアプローチしても一蹴されます。編集者からしてみれば、また似た肩書の人が来たと思われるだけだからです。

そうではなく、ビジネス書や実用書、ノンフィクションを含めて書籍出版を果たせる人は面白い実績をもっていたり、独自の考え方をもっていたりする人になります。決して、勉強ができてエリートコースを突き進んだ人である必要はありません。

例えば、前述の通り14歳の少女が出版社から本を出したという事例があります。

彼女は「政治を学ぶのは大切だけど、政治家の言っていることは意味不明なのでもっと分かりやすい本が欲しい」と考えました。当然、周りは「それは無理だ!」と言うわけですが、彼女は当時の内閣総理大臣に取材するなどした後、出版社へ掛け合ったのです。

こうして、中学生の視点から考える政治の本が完成されました。この本は合計で5万部を超えるベストセラーになっています。普通の中学生がベストセラー作家になったのです。

このような事実を考えたとき、本を出すためには学歴はそこまで重要でないことがわかります。それよりも、アイディアであったり切り口であったりするものが大切になります。

出版するためのスイッチを切り替える

実際のところ、出版できるかどうかはあなた自身が「自分は本を出せる」と思えるかどうかにあります。先ほどの少女は周囲に反対されたわけですが、このとき「やっぱり無理かな」と諦めていれば、ベストセラーは生まれていません。彼女は「必ず本を出せる」と信じて行動したからこそ、実際に出版できたのです。

14歳の無名で実績のない少女が書籍出版を果たしたという現実を理解したとき、ある程度の年齢まで達して中学生よりも知識や技術のあるあなたが本を出せないはずがありません。

実際のところ、年齢や性別、職業に関係なく誰でも本を出せます。もちろん、サラリーマンであっても関係ありません。よけいな言い訳を排除して、行動することが商業出版につながります。

自分の経験が本になる

また、あなたのもっている知識は他の人にとって「お金を出してでも知りたい情報」であることは多いです。例えば、風俗店のボーイとして働いていた男性が自身の体験をノンフィクションとして本にまとめたことがあります。この本も同様にベストセラーになりました。

風俗店の中身がどのようになっているのか気になるものの、実際に働くわけにはいきません。そこで、そうした内情や実際の出来事を記した本は「たくさんの人がお金を出してでも知りたい書籍」として売れるようになったのです。

出版を行うにあたり、ビジネス書であっても実用書であっても必要なのはあなたのやる気と行動だけです。特殊な才能は必要なく、まずは「出版できる」という心のスイッチの切り替えが必要です。

「できない」と考える人は、言い訳をすることで行動が止まります。一方、「できる」ことだけを考える人は、障害となるものがまったくありません。

現在、毎日200冊の本が出版されているといわれています。この中の1冊にあなたが入ればいいだけです。そのための努力をすれば、意外と簡単に作家としてデビューすることができるようになります。

作家・小説家の印税相場と本による印税生活の現実

ただ、このときは現実的に考えて商業出版を考える必要があります。著者として、また作家や小説家として生きていきたいのであれば、相当な覚悟が必要です。理由は単純であり、儲からないからです。少なくとも、印税だけで生活していくのは基本的に無理だと考えてください。

当たり前ですが、生きていくためにはお金を稼がなければいけません。そのために多くの人がサラリーマンとなるわけですが、作家・小説家に関していえば状況はかなり厳しいです。

夢の印税生活は幻想である

実際に本を出すと、周りの人から高い確率で「印税生活が始まりますね」のようなことを言われます。ただ、実際のところ作家による印税は微々たるものです。印税の相場は高くても10%ほどです。つまり、1000円の本が一冊売れれば、100円があなたのもとに入ってくると考えてください。

それでは、印税相場を10%と高く見積もった状態で1万冊の本が売れたと仮定します。1冊の本が1000円だとすると、「1万冊×1000円×0.1(10%)=100万円」になります。100万円という額だけ聞くと、高いように思います。ただ、その中身をよく確認しなければいけません。

ビジネス書などサラッと書ける本はありますが、実用書や小説となると執筆に多くの時間が必要になります。普通の人であれば、頑張って書いて1年ほどの時間がかかります。

実際、当社の代表が最初に書いた本は、出版社へ打ち合わせに行って執筆を開始し、実際に書店に並ぶまでに1年ほどの時間が経っています。このときは発売2週間で1万5000部ほど売れました。このとき入ってきた印税は「1万5000部×760円×0.1=114万円」ほどです。

本が出るまで1年ほどかかっているため、月に換算すると「114万円÷12ヵ月=9万5000円」になります。

出版される本の中で、1万部売れる本は全体の1%未満です。こうした事実を考えると、発売1ヵ月で1万5000部も出るのはかなり成績が良いです。ただ、それでも月9万5000円ほどの印税しかありません。

こうした事実を考えると、夢の印税生活は存在しないことが分かります。しかも、今回は印税の相場を高く見積もり、さらには本が売れた場合を想定しています。実際は4000部ほどの本が出版され、重版されることなく数十万円ほどの印税が振り込まれて終わりのケースがほとんどです。

なぜ、著者は本を出すのか

それでは、なぜ作家は本を出そうとするのでしょうか。小説などの分野はさておき、ビジネス書や実用書を含めて、多くは自分のビジネスを有利な方向に導くために書籍出版を行おうとします。つまり、出版には自身のブランディングや自社サービスの販売促進という意味があるのです。

実際、当社が最初に出した本は広告費に150万円ほどかけているため、先ほどの「114万円の印税」から考えると完全に赤字です。

ただ、それでも問題ありません。本が売れたという実績とその宣伝効果により、多くのお客様からオファーが舞い込んでくるようになったからです。また、本を出したことをきっかけにして、大手マスコミからも取材を受けるようになりました。

このように、本を出すことによる副次的効果を狙って、世の中の作家は本を出そうとします。決して、印税生活を考えて書籍出版を行うのではありません。

そういう意味では、印税で稼ごうとする人は二流です。一流の人であるほど、印税などどうでもいいと考えます。それよりも、本を出すことによって得られるブランディングに大きな価値を見出すのです。

「本を出しています」というと、なんだかすごい人のように思います。確かに、普通の人では出版できないため、それ自体は素晴らしいことです。ただ、作家がビジネスで成功して稼いでいるかというと、必ずしもそうではありません。これまで述べてきた通り、印税だけでは生活できないからです。

本というのは、あくまでもビジネスツールとして活用するようにしてください。そのため、印税はあなたの本を売るための広告宣伝費を賄うものとして活用しましょう。印税で稼ぐのではなく、そのあとに大きなリターンを得るようにするのです。こうした考えを行える人だけが、書籍出版によって大きな成功をおさめることができます。

出版ブランディングによるお客様との信頼関係の作り方

このように考えると、「本を執筆する」というビジネスしか実践していない小説家の生活状況はかなり厳しいことが分かります。大御所レベルや代表的な賞を受賞している少数の人は問題ないですが、その他大勢は日々の生活すら苦しい状況です。

そのため、あなたは他に独自のビジネスを動かさなければいけません。自分のビジネスで大きな成功をおさめたあと、それらをさらに加速させるツールとして書籍出版を行うようにしましょう。もっといえば、商業出版を果たすことでブランディングを行い、あなたのビジネスでの集客ツールにするのです。

本を出すことは大きなブランディングになります。もちろん、このときの出版はお金さえ支払えばだれでも本を出せる自費出版ではなく、出版社がすべての費用を負担して本を出す商業出版を意味します。

出版によるブランディングを活用すれば、お客様と効率的に信頼関係を築くことができます。そうして売上につなげていくことで、ビジネスを加速させます。それでは、どのようにして出版を自社の売上につなげるのかについて、以下でより詳しく確認していきます。

信頼が商品販売につながる

出版でブランディングをすることにより、売上を増大させる方法はトップ営業マンの手法と似ています。トップ営業として成績を出している人であるほど、なぜか営業をしません。「買ってください」という言葉を使うことはなく、お客様と雑談したり困ったことはないか聞き出したりすることに専念しています。

そうして、相手からお願いしますと言われながら注文を受注していきます。

こうした事実をみたとき、営業で最も重要なスキルはセールストークでもプレゼン能力でもないことがわかります。そうではなく、どれだけ信頼関係を築けるかどうかにあります。つまり、「この人が言うなら間違いない」という状況にしています。

最も分かりやすい例は値段であり、商品販売するときに価格を聞かれることは多いです。このとき、他社と値段で比べられるのであれば、お客様との信頼関係ができていません。値段での勝負であれば、価格競争による消耗戦へと突入します。

ただ、お客様から信頼されている場合は値段が関係なくなります。例えば車や保険では、その後のアフターフォローが重要になります。そのため、メンテナンスまで含めて考えたとき、少し値段が高くても信頼できる人から商品やサービスを購入した方が総合的に安くなることをお客様は知っているのです。

しかしながら、こうした信頼関係の構築には時間が必要です。トップ営業マンであっても、何度もお客様のもとへ通うことで信頼を作るようにしているほどです。

一方で出版であれば、自動で信頼関係を構築できるようになります。本にあなたのノウハウや考えていることを詰め込むことで、読者を感動させるようにします。そうすれば、読者は「この人の商品やサービスを活用したい」と思うようになります。ここまでになれば、値段に関係なく商品が売れていくようになります。

本を出せば、トップ営業マンが行っている「信頼関係を築くために必要な時間」を大幅に削減できます。しかも、全国から問い合わせが来るための導線になることが書籍出版の大きな利点です。

本を名刺として活用する

また、あなたが実際にお客様と面談するときであっても本は有効に活用できます。例えば、あなたが会社を訪問して商談するとき、出版した本を相手に差し出すようにしましょう。このとき、「実のこの本、かなり売れたんですよ」という言葉と共に差し出しましょう。

世の中に出回る本のうち、1万部売れる本は全体の1%未満です。そのため、出版部数が1万部を突破すれば、「かなり売れた」と言って問題ありません。そのため、あなたは頑張って本を売る必要はあるものの、そこまでいけば大きな実績になります。

「本が売れている」という言葉を添えるだけで、相手企業はあなたのことを信頼してくれるようになります。

これは一般顧客を相手にするときであっても同様です。例えば、保険営業マンが一般顧客と商談しているとき、最初に出版した本を差し出して「この本、実はかなり売れました」と言えばどうなるでしょうか。このときも同様に、大きな信頼になります。

また、その本の中にあなたの理念を書いておけば、それを読んだお客様は勝手にあなたのファンになってくれます。

このように、本を名刺として活用することができます。こうした「本の名刺活用」を目的に本を出版する著者は多く、これはビジネスを加速させることを最終的な目的としているのです。名刺本を作ることにより、ブランディングと共に顧客との信頼関係を作るためのキッカケにするのです。

出版というのは、このような考えに基づいて行われます。印税を目当てにするのではなく、お客様と信頼関係を構築するためのツールとして捉えましょう。そうして多くの人の信頼を勝ち取ることにより、商品やサービスの販売がスムーズになるはずです。

出版コンサルティングの実施

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