本を売るために最も重要な要素はタイトルです。中身は関係ありません。実際、タイトルだけで本が売れていきます。ベストセラーを狙うのであれば中身も重要ですが、1万部程度であればタイトルを必死に考えるだけで良いです。

そして、タイトルの次に重要な要素がプロフィールです。多くの読者はタイトルの後にプロフィールを確認します。書店で少し立ち読みした後であっても、実際にレジに持っていく前にプロフィールを確認する人は多いです。あなたがどういう人間であるか確認した後にようやくお金を支払うのです。

だからこそ、プロフィールをしっかり考えなければいけません。出版社へ企画書を送るときも同様に、プロフィールで編集者の心をひく必要があります。

あなたに本を書く「資格」があるのか

出版を行う以上、読者にとってあなたの専門性が明確でなければいけません。なぜなら、お金の流れはきまってるからです。多少の例外はあるにしても、素人から専門家にしかお金はわたりません。弁護士や医師など、これらは専門家であるからこそ高額なお金をもらうことができます。

これは、著者も同様です。あなたが高度な専門知識を有した人であるからこそ、読者はお金を出して本を購入し、時間まで費やして知識を得ようとするのです。誰から見てもあなたが専門家のように捉えられなければ、読者が本を買うことはありません。

そのため、出版を行うということは、あなたが本を書いても問題ないくらいの「資格」がなければいけません。ここを勘違いしている人は多いです。

例えば、出版したい人の中でも、就活に関する企画書をもってくる人はかなり多いようです。確かに、就職活動で苦労した経験があるのは分かりますが、それだけの内容で書かれた薄っぺらい本は誰も買ってくれません。

これが「10年以上のキャリアがあり、1万人以上の学生を診断して大学からの講演も年50回以上をこなし、内定率80%以上をたたき出している敏腕の就活コンサルタント」であれば話は別です。これくらいの実績があるのであれば、多くの人は本を買って知識を得たいと思います。

一方、単に就活に苦労した程度の学生の話は誰も聞きたくありません。あなたも、そのような人の本を買うことはまずないでしょう。

ただ、実際に出版企画書を書いて編集者宛てに提出するとなると、この当たり前の思考がスッポリと抜け落ちてしまう人が大半です。まずは、あなたにその本を書く資格があるのかどうかを尋ねてみましょう。

私であれば、自分が薬剤師資格を持っており、実際に薬剤師経験がありました。さらに、莫大なアクセスが集まる薬学系サイトをもっていたので「薬の入門書」を初出版しました。それだけの実績があるため、薬の本を書く資格があります。

これが「病気の治し方」であれば、売れない本になります。なぜなら、病気の治療は医者に教えてもらいたい人が大半だからです。薬剤師が薬の本を出すからこそ勝てるのです。

私が初出版を行った際、同じ出版社から同時期に「歯科医が猫背の治し方を述べた本」や「教育学部で生命倫理学を教えている方が、生殖医療について述べた本」を送り出した人がいます。ただ、残念なことに、これらの本の共通点に「どれも売れていない」ことがあります。

もし私が上記2テーマに関する本を買うのであれば、医師が書いた本を買います。理由は簡単であり、説得力がないからです。下手に他分野へ手を出すと、売れない本が完成されます。

編集者があなたの本を出したいと思うか

著者プロフィールはあなたの人間性を表します。あなたがこれまでに何を経験し、どのような経歴を歩んできたかを記すのです。これを一つのストーリーとして描くことにより、読者へ伝えていきます。これはビジネス書のプロフィールを参考にしてください。

例えば、ベストセラー本「伝え方が9割」のプロフィールの冒頭は以下のようになっています。

上智大学大学院を卒業後、1997年博報堂に入社。もともと伝えることが得意でなかったにもかかわらず、コピーライターとして配属され苦しむ。ストレスから1年で体重が15%増、アゴも無くなる。

あるとき、伝え方には技術があることを発見。そこから伝え方だけでなく、人生ががらりと変わる。本書はその体験と、発見した技術を赤裸裸に綴ったもの。

後に書籍『スティーブ・ジョブズ』に出てくる伝説のクリエーター、リー・クロウのもと米国で2年間インターナショナルな仕事に従事。日本人初、米国の広告賞OneShow Designでゴールド賞を獲得(Mr.Children)。

このように、プロフィールだけで物語が完成しています。読者にプロフィールを読ませ、それだけでファンになってもらおうとするのです。

この時は逆転ストーリーを用意します。なぜなら、東大を卒業して大手商社へ就職したような順風満帆な人の話は誰も共感しないからです。それよりも、ダメダメだった人生から逆転して輝かしい実績を上げた人に共感を覚えやすいです。上記のプロフィールも逆転ストーリーになっています。

なお、出版企画書として編集者へ送る場合であってもプロフィールは重要です。編集者は「この人の本を出したいか」によって、あなたに声をかけるかどうかを決めるからです。乱暴に言えば、企画はどうでもいいです。

編集者はプロであるため、本の企画はいくらでも考えられます。それよりも、あなたの本を出したいかどうかという基準が重要になります。だからこそ、プロフィールを本気で考えなければ企画書は通りません。

編集者へ出版企画書を提出するとき、本の企画(中身)は本気で考えるものの、プロフィールが雑な人は多いです。これを改め、プロフィールをしっかりと練り上げることを考えてください。

ちなみに、プロフィールに逆転ストーリを記述するのは、ビジネス書などの場合に有効です。新書のような学問系の本では真面目なプロフィールになってしまいます。これは、あなたが出したい本の属性を研究してください。

出版コンサルティング

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