dddd2

作家として本を執筆するとき、全員が「いい本を書きたい」と思います。それでは、いい本の定義は何なのでしょうか。まず、いい本は答えが一つしかありません。それは、「売れる本」がいい本だといえます。

逆に言えば、売れない本ほどダメなものはありません。あなたがどれだけ素晴らしい本を書いたと思ったとしても、売れなければまったくもって意味がないのです。そのため、本を執筆する以上は必ず多くの人の手に取ってもらうように戦略を考える必要があります。

売れない本は最悪である

本が売れるということは、読者が実際にお金を支払って購入したことを意味します。お金を出すとき、建前で支払う人は世の中に存在しません。その人が本当に欲しいと考えたからこそ、お金が支払われるようになります。

そのため、本が売れるのは「本気の人気投票」だといえます。その本が売れている以上、誰が何を言おうと多くの人気を集めていることに変わりはありません。そのため、「あのベストセラー本よりも自分が書いた本の方が優れている」といくら言ったところで、現実に本が売れていない以上は反論できないわけです。

いい本の定義は「売れる本」です。どれだけ良い内容に仕上げたと満足したとしても、売れていない以上は編集者も著者も反省する必要があります。

そのため出版を行うとき、著者は出版社や編集者だけに頼っていてはいけません。自ら本を売る必要があります。このときはサイトやブログなどの自社メディアを活用してもいいですし、影響力のある人へ献本して宣伝してもらってもいいです。

いずれにしても、誰の目にも触れず、売れずに消えていく悪い本を作成するのはやめなければいけません。

そのため、実際のところ本は執筆して仕上げるよりも、その後にどのようにして売るのかはとても重要になります。書籍出版を行う以上は、「本を売るにはどうすればいいのか」「自分にどれだけの人脈があるのか」などを必死で考えなければいけません。

少数の読者を狙った本を作成する意義

ただ、中には少数の読者しかいない層を狙った本があります。この場合、なかなかベストセラーを狙うのは難しいです。ただ、見せ方や方法によってはたくさん本を売ることができます。

例えば、障害者に関する本を書いたとしても普通は売れません。言葉は悪いですが、多くの人は障害者に興味をもっていません。また、ターゲット層も狭いです。

ただ、ジャーナリストである乙武洋匡さんが書いた本「五体不満足」は500万部を超す大ベストセラーになりました。障害者向けのメッセージという狭い枠でおさめるのではなく、それを社会に訴えかけることですべての人を対象にしたため、これだけ多くの人が本を買って読むようになったのです。

「難病で苦しんでいる少数の人のために書かれた本」などのように、使命のために本を出すことは重要です。ただ、売れていない以上はやはり悪でしかありません。売れてない本の出版は自己満足でしかなく、それならインターネット上に無料で公開した方が何十倍も親切です。

そのため、たとえ難病患者向けの本であったとしても、切り口を変えて売れるようにしなければいけません。「1リットルの涙」「余命1ヶ月の花嫁」など、難病を扱った話であっても社会現象を引き起こすほどの話題になった書籍は存在します。

切り口を変えれば売れる本になる

要は、考え方や切り口を変えるだけです。どれだけ少数の読者を対象にして狙った本であったとしても、その内容を少し変えるだけで本が売れるようになります。

または、少数読者を狙い撃ちにする場合であっても、ロングセラーを狙うようにすればいいです。例えば、抗菌薬というかなりマニアックで医療従事者しか手に取らない本が存在しますが、毎年確実に売れ続けて何回も重版や改定を重ねている本があります。

ニッチな分野を狙っているから売れないのは言い訳であり、頭を使っていない証拠です。いい内容の本を書き、見せ方を変えたうえで、出版した本が売れるように仕向ける必要があります。こうして多くの人の手に取ってもらうようになることで、大きなインパクトを残せるようになります。

作家として本を書く以上は、いい本にするために必ず「売る」ことまで視野にいれるようにしてください。

USPを見つけ、テーマを1つに絞った本が売れる

それでは、どのようにして売れる本にすればいいのでしょうか。本を書くためには、あなたにしか書けない独自の強みが必要です。こうした特徴や強みのことをUSP(Unique Selling Proposition)といいます。

出版を行いたいと考えたとき、自分自身のUSPを深掘りしなければいけません。興味のないことで本を出そうとしても無理なので、必ずあなた自身が興味をもって取り組める内容で勝負する必要があります。

そうしてUSPを発見した後、実際に本を書くときのテーマを1つに絞る必要があります。多くの人は、2つ以上のテーマを本の中に詰め込んでしまいます。ただ、実際は一冊につき1テーマに留めなければいけません。

USPの見つけ方

ビジネススキルに長けている人でない限り、基本的には自らの力でUSPを見つけるのはほぼ不可能だと考えてください。USPは自分にとっては当たり前すぎることであるため、そのことが強みだと気がつかないからです。

例えば、女子高校生は「女子高校生の専門家」であるといえます。女子高校生が「何を欲しいと思い、何に興味を持つのか」について最も知っているのは女子高校生その人自身です。そのため、女子高校生向けの商品開発を行うとき、企業のマーケティング担当者は女子高校生に商品を試してもらうなどして調査をするのです。

ただ、女子高校生は自分が何かの専門家であり、強みをもっているとは思っていません。自分が女子高校生であることは当たり前過ぎるからです。

このように、強みは自分にとって当たり前すぎるので気づけません。そこで、USPを見つけるために以下の質問に対して必死で考えるようにしてください。

継続性:小さいころからずっと続けてきたこととしては何があるか

→ 興味があって好きな分野だからこそ、時間を費やすことができる

向上心:これまで最もお金を使ったものは何か

→ 本気で学びたいと思っているからこそ、お金を払って学ぼうとする

卓越性:他人からよく相談されることは何があるか

→ 他の人より優れているからこそ、他人があなたに相談しようと思う

こうした質問の中で、他の誰もが成し遂げていないことが見つかれば最高です。ただ、実際のところそのような素晴らしい経験をしている人はほぼいません。しかしながら、それでも問題ないです。出版するとき、必ずしも最高レベルの知識や技術をもっている必要はないからです。

例えば、医療本を書くときに医師学会の頂点に君臨する教授しか本を書けないかというと、そうではありません。むしろ、医師免許はもっているものの、資格をほぼ活用せずに予防医学の分野で活躍している人の方が出版実績が大きいことはよくあります。

その分野でトップであるという実績よりも、他の人と少し違ったことを実践している方が出版では重要になります。

本のテーマは一つだけに絞る

こうしてUSPを見つけた後に作家として本を書き始めますが、必ずテーマを1つに絞る必要があります。例えば、営業本を書くときに「お客様の話を聞き、そのニーズを満たすように営業活動をしなさい」というテーマに定めたとします。あとは、このテーマだけを膨らませるように本を執筆すれば問題ありません。

ただ、多くの人はここに「プレゼンテーション」「時間管理術」「チームマネジメント」など、複数のテーマを入れようとします。しかしながら、テーマがいくつもあると本は売れなくなります。

そして、ターゲットも絞る必要があります。「営業マン」をターゲットにする場合、他は捨てなければいけません。そのため、「お客様の話を聞く」という営業本を執筆する場合、経営者向けの営業ノウハウを載せてはいけませんし、部長以上の役員クラスの人に必要なマネジメントについて執筆してもいけません。

さらに、解決する悩みは1つだけにしましょう。一冊の営業本を読んで、「雑談力」「アポイントの取り方」「マインドセット」などのように複数の問題を解決する本であると、逆に売れなくなります。あらゆる問題を解決しようとすると、反対に何も解決できなくなってしまいます。

共著でのベストセラーはほぼない

なお、世の中に出版されている本の中で、2人以上の著者によって執筆された「共著」でベストセラーになったものはほとんどありません。これは、1冊の本に2人のノウハウや知識が書かれることになるため、内容が薄まってしまうからです。そのため、1人の作家が自分のノウハウについて深く追求した本の方が売れるようになります。

これと同じように、いくつものテーマを取り上げてしまうと、薄い内容のノウハウがいくつも並んだだけの本になります。これを避けるため、1つのテーマに決めて深く内容を掘り下げていくようにするのです。そうして独自の経験や知識を取り入れていくことにより、他にはない本を執筆できるようになります。

ここまで述べた通り、売れる本を作るときはルールがあります。そのため、まずは最初にUSPを見つけ、そのあとはテーマやターゲットなどを1つに絞って執筆していきます。そうした手順を踏むことで、売れる本を作るようにしましょう。

ロングセラー本の作り方:書籍を長く売っていくための思考法

なお、少数の読者を狙う場合はベストセラーよりもロングセラーを狙うことになります。

いくらベストセラーを作ろうと考えたとしても、実際のところ市場に本を出してみなければ、どれだけ売れるのか分からないことは多いです。ある程度の法則はあるものの、確実にベストセラーにする方法はありません。

ただ、ロングセラーであれば、より戦略的に考えて作成することができます。このときは「ノウハウを凝縮させる」「変わらない情報を扱う」の2点を意識してください。そうすれば、長く売れる本になります。

ノウハウを本の中に凝縮させる

ベストセラー本を作るためには、タイトルが重要です。本の売れ行きについて中身は関係なく、タイトルだけで8割が決まります。そのため、数万部までのベストセラーではタイトルと表紙だけの勝負になります。

それでは、ロングセラーではどうかというと、もちろんタイトルも重要ですが圧倒的に中身を濃くする方が重要になります。ロングセラーになるためには、口コミの評価が高くなければいけません。「あの本はいいよ」と他の人に言いたくなるような内容である必要があります。

そのため、ベストセラー本を作るときと同じようにテーマを一つに絞ったり、タイトルや表紙を考えたりすることに加えて、ノウハウを凝縮させた濃い内容の本にしなければいけません。

このときは「一文字も無駄にしてはいけない」という気持ちで執筆に取り組む必要があります。実際のところ、ビジネス書や実用書は無駄な文章が多いです。当たり障りのないことをページの半分以上が占めている本は多いです。そこで、そうした部分をザクッと切り落として良い内容だけを寄せ集めるようにするのです。

これを実行するためには、大量執筆をする必要があります。一冊の本は10万文字ですが、15~20万文字などはるかに多い原稿を作るのです。そこから、編集者と相談しながら本当に必要な部分だけをそぎ落としていきます。そうすれば、贅肉の取れたスマートな本に仕上がります。

本の内容は変わらない情報で埋める

ただ、どれだけ良いノウハウが書かれていたとしても、書籍に書かれている内容が時間の流れと共に陳腐化していくと意味がありません。例えば、いまの時代に「ディスコでナンパされるためには……」などの文章が書かれた恋愛本が売れることはありません。「バブル時代か!」とツッコミを入れられるだけです。

時代を色濃く映した本はベストセラーになりやすいです。ただ、そうした情報を詰め込んだ本がロングセラーになることはありません。ロングセラー本を作る絶対条件として、どの時代であっても変わらない情報だけを詰め込むことがあります。

そのため、ロングセラー狙いの書籍を執筆する場合、「10年後に読んでも中身が新鮮であるか」を考えながら原稿を仕上げるようにするといいです。陳腐化する本では、長く売れることはありません。

ロングセラーであっても、最初に売れることが重要

このように考えてロングセラーを作りますが、たとえロングセラー狙いであっても最初に本が売れることが重要です。本当の意味で本が売れなければ、絶版になってどこにも流通しなくなります。

そのため、出版直後に頑張って本を売ることで「継続的に売れていく仕組み」を構築するようにしましょう。

最初に本がある程度まで売れれば、他の人が書評してくれるかもしれません。また、口コミによって多くの人があなたの本を宣伝してくれるかもしれません。いずれにしてもロングセラーに導くためには、最初に本がある程度まで売れる必要があります。

そのため、「自分はロングセラー狙いだから、良い内容の執筆だけを考えておけばいい」という思考するのではなく、必ず出版後は本を売ることを考えましょう。広告を出したり、周りの人に口コミを広げてもらったりすることで著者自ら本を売る努力をするのです。

そうして本を売っていけば、数年後に編集者から連絡があって「増刷されました」という報告を受けるようになります。長期的スパンを見越して本を売ることを考えたとき、ここまで述べてきたことを、意識して取り組むようにしましょう。そうしてロングセラー本を作れば、どの時代でも読んでもらえる書籍になります。

出版コンサルティング

book-onsulting2 botton3

利益率95%を超すポータルサイトビジネス:無料メルマガ登録