本を書くときは、タイトルとプロフィールが重要です。理由は簡単であり、タイトルとプロフィールだけで本が売れていくからです。残念ながら、中身はそこまで関係ありません。

もちろん、ベストセラーを目指すのであれば中身も重要です。長く売れていく本の第一条件は中身がしっかりしていることです。ただ、たとえ中身がスカスカであっても、1万部程度であればタイトルとプロフィールが面白ければ勝手に売れていきます。本の中身を全て読んだ後に購入する人はいないからです。

タイトルとプロフィール以外では、本の始まりが重要になります。いわゆる、「はじめに」や「第一章の冒頭」の部分に当たります。

「はじめに」と「第一章の冒頭」に力を入れる

読者は「この本にお金を時間を払って読む価値があるのか」ということをてんびんにかけます。だからこそ、本はタイトルやプロフィールが重要と言われます。また、その本を立ち読みするときに必ず読まれる「はじめに」や「第一章の冒頭」も重要になります。

売れている本は「はじめに」や「第一章の冒頭」に命をかけています。最初に一番面白い話をもってこなければ、読者はその後を読みたいと思ってくれません。最初の書き出しが面白いからこそ、「もっとこの本を読んで見たい」と思ってくれるのです。

ベストセラー本を読んで見ると、書き始めを面白く表現しているものが多いです。しかも、その内容は端的に書かれています。

私が初出版した薬の本であっても、冒頭で読書の興味をひくようにしています。例えば、「はじめに」では、「あなたは薬の性質を知っていますか?」という問いかけから始まります。

医療機関を受診すると、多くの人は医師から薬を処方してもらいます。このとき、薬局で薬を渡され、何の疑問をもたずに薬を服用する人がほとんどだと思います。そこで、「本当にそれでいいのですか」との問いかけです。

また、第一章の冒頭では「薬は病気を治さない」という話をしています。医療関係者であれば常識ですが、一般の方にとってそれまで考えたことがなかったであろう興味深い話をしています。

このように、本は最初が重要です。読者が立ち読みするのは多くて一章です。本の1割程度かもしれませんが、この部分の完成度が高ければ残り9割も面白いと判断されます。ここを勘違いして、面白いと思う話を最後にもってこようとする人は多いです。情報の出し惜しみを行うのです。

この考えを改め、冒頭に興味深い話を続けざまにもってきましょう。

私が初出版を行う過程で原稿を書いていたとき、編集者が「この内容は面白い!」と感じた部分を「はじめに」の中へ組み込み直したことは何回もあります。これは、冒頭でできるだけ読者の興味をひくためです。

著名でなくても本が売れる

小説は作家の名前で本が売れていきます。なぜなら、小説は最後の数ページになるまで話の全貌が明らかになることはないからです。本当に面白いかどうかは読み終えなければ分からないのです。

そこで、読者は「この人が書いている本であれば間違いない」と考えて作家の名前で購入する本を選びます。だからこそ、小説家にとって大きな賞をとって権威づけをすることがとても重要であり、著作名のブランドを高める必要があります。

それに比べて、ビジネス書や実用書、新書などを書きたいと思っているあなたは運が良いです。なぜなら、これらの本は著名でなくても売れるからです。もっと言えば、タイトルとプロフィール、そして冒頭の文章だけで本が売れていきます。

小説は最後まで読まないと面白いかどうか分からないが、ビジネス書などであれば冒頭の数ページだけで著者の力量が分かります。

無名でも売れる可能性が高いという事実は、あなたにとってプラスでしかありません。いきなりあなたの名前を一般の方にを認知させることは不可能であっても、最初の書き出しをブラッシュアップさせることならできるはずです。

このように、タイトルとプロフィールの次に重要な要素が「書き出し」の文章です。あなたの本を立ち読みした人が面白いと感じてくれれば、そのままレジに持って行ってくれます。そこで、最初の文章に読者の反応が高い内容を組み込みましょう。

出版コンサルティングの実施

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