人が成長するのと同じように、会社も年を追うごとに成長していきます。もちろん、会社が成長するといっても、きちんと利益を出しているときだけです。毎年のように赤字を出していれば、その反対に衰退していきます。

それでは、どのようにして会社が成長していくのでしょうか。これには、「自然に成長する場合」と「他社を吸収して大きくなる場合」の大きく2つがあります。ここでは、会社が成長していくパターンについて読み解いていきます。

自力で成長する:有機的成長

会社の成長性を調べるとき、時系列で確認しなければいけません。1年前や2年前と比べて、どれだけの売上や利益などが上がっていったのかを調べるのです。これは、過去の決算書を読み解いて比べればすぐに把握できます。このときは「売上」「利益」「資産」の3つをみていきます。

年を追うごとに売上を伸ばしていくのは、企業にとって当然の使命だといえます。売上がなければ、それに伴う利益(儲け)も生まれません。そこで、売上の絶対額を増やしていくことが第一条件です。

ただし、売上を伸ばしたものの、利益額が一定のままでは意味がありません。会社の使命は売上を出すことではなく、利益を得ることだからです。「どれだけ稼いだか」が重要なため、売上を伸ばしたが利益が変わらないままでは成長しているとは言い難いです。

また、成長していくと会社が保有する資産も大きくなります。工場を新設するかもしれませんし、あらたな機械を購入するかもしれません。これらの資産に対して、生み出す利益も大きくなる必要があります。

資産が増えているにも関わらず利益額が変わらないのでは、明らかに無駄が多いことが分かります。資産に見合った利益を生み出してこそ、本当の成長といえます。

このように、売上の額だけで会社の成長性を判断することはできません。時系列で確認しながら、「どれだけの利益を生み出しているか」「保有資産に対する利益額は適切か」などを判断していきます。

なお、利益を出して、そこから税金などを差し引くと最終的に当期純利益がでます。この当期純利益は純資産(自己資本)に組み込まれます。純資産は自分のお金であり、銀行などに返さなくても良いお金です。

つまり、当期純利益の分だけ純資産(自己資本)が増えます。純資産が増えれば、それだけ貸借対照表が大きくなります。

また、新たな資産を購入すれば、その分だけ固定資産が増えます。このときの固定資産も貸借対照表に追加されます。当然ですが、追加された分だけ貸借対照表の全体額は増えます。

会社の成長というのは、「当期純利益や資産などが積み重なって、貸借対照表が大きくなっていく状態」であると考えてください。このような成長を自分自身の力だけで行うことを有機的成長といいます。少しずつ大きくなることで、無理なく成長していきます。

有機的成長とはいっても、負債(借金)の力を借りて成長速度を上げることは重要です。植物でいえば、肥料を与えることが会社での借金に当たります。

負債の追加によっても貸借対照表は大きくなります。このときの負債によって新たな設備を購入してもいいですし、広告を出してもいいです。それによって稼ぐことができるのであれば、借金をしてリスクを取った方が良かったといえます。

他者を吸収して成長する:M&A

有機的成長とは反対に、他社を吸収して成長することもあります。いわゆる買収・合併のことであり、これをM&Aといいます。会社規模の同じ企業同士がくっつくと、その大きさ(資産)は単純に考えて2倍になります。

会社には独自のノウハウが存在します。また、中で働いている人間などの能力などは簡単に真似できるものではありません。そこで、企業買収を仕掛ければ、その会社がもっているノウハウや中で働く人間まで含めて自分のものにすることができます。

もちろん、M&Aには多額のお金が必要です。ただ、相手企業のノウハウを利用してさらに大きい利益を生み出せば、M&Aにかかった費用の元を取ることは可能です。

人が自然に成長するには時間がかかるのと同じように、有機的成長によって企業が成長するのも時間が必要です。M&Aでは、これら有機的成長にかかる時間をお金で解決しているともいえます。

このように有機的成長とM&Aを紹介しましたが、いずれにしても「会社の成長では貸借対照表が大きくなる」と考えてください。それに伴い、売上だけではなく、利益を増やすことが企業の成長では不可欠であることも理解してください。

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