ただ企業活動しているだけでは、会社がどのような状態になっているのか分かりにくいものです。そこで、売上や経費などの活動をまとめて数値化するために会計を使います。お金の流れや会社の状態を把握するための手段として、会計が存在するのです。

このとき、基本的な会計のルールを把握しておかなければいけません。スポーツにもルールがあるのと同じように、決まったルールの中で行わないと、それが正しい数値なのかどうか分かりません。会計の大原則を最初に知ることで、会計とは何かを理解できるようになります。

会社の活動を1年分だけ切り取る

人の寿命には限りがあります。ただし、会社であれば、その存在が続く限り永遠にあり続けます。創業何百年にもなる老舗企業があることから分かる通り、経営破たんなどによって解散しない限り会社は続きます。

このように、会社は「将来にわたって永続的にビジネスを行う」ことを前提としています。このような考えを専門用語でゴーイングコンサーンといいます。

企業の状態を把握するためには、どこかで区切りを設けなければいけません。会社が終わる(企業が経営破たんする)のを待っているまで成績が分からない状態では、経営者や株主、従業員は困り果ててしまいます。そこで、会計では1年を区切りとします。

人間であっても、たいていは1年に1回の健康診断を行います。ここで思わぬ病気が発見されれば、早急な対策をとることができます。

企業も同じであり、「お金が回っていない」「経費が多すぎて利益が出ていない」などの病気を患っていることがあります。会計によってこれらの病気を見つければ、早目に疾患の治療へ取り掛かることができます。会計は会社の健康を維持するために必要な作業でもあるのです。

発生したときに会計処理を行う:発生主義

会計での現金は、現実世界とは少し違います。通常であれば、現金を受け取った瞬間にお金が動くと感じるはずです。サラリーマンであれば、給料として自分の銀行口座にお金が振り込まれた瞬間に「お金が動いた」ことを実感します。

しかし、会計では違います。たとえお金が動かなかったとしても、商品を動かしただけで「売上がでた」と考えて会計処理を行います。

店舗運営の商売とは異なり、大多数のビジネスは商品だけを先に発送します。このとき、代金の支払いは要求しません。1日ごとにお金を計算して請求していると、面倒で仕方がないからです。そこで、月末などでまとめて代金を請求するのが普通です。要は、ツケにしておくということです。

ただし、商品を発送した(商品を売り上げた)ことにより、お金をもらえる権利が発生します。同時に、仕入れ側は支払いの義務を負うことになります。

実際に現金は動いていなかったとしても、その時点で将来に受け取る(支払う)べきお金が発生するため、会計ではこれを記録に残さなければいけません。このように、お金の流れを追うのではなく、実際にその取引が発生した時点で売上が生じることを発生主義といいます。

会計では、必ず発生主義で考える必要があります。

会社の中身まで捉える

通常、私たちは外見しかとらえることができません。その企業の良い部分しか見えないのです。一方、会計の良いところは、中身まで見えるという点にあります。

例えば、年間売上10億円の会社があるとします。普通に考えれば、すごい企業のような気がします。しかし、会計によって計算した結果、その会社の利益率が1%を切っているとしたらどうでしょうか。1年間で1000万円も稼いでいないことになります。

また、借金(負債)を多く抱えることにより、自転車操業をしている実態が浮き彫りになればどうでしょうか。他にも、売上だけが多くてお金の回収ができていない(ツケを回収できていない)ため、手元に現金がなくて従業員に給料を払えない現状が浮かび上がることもあります。

このように、「売上が多い」などのように外見が良かったとしても、その中身はがんの末期であることは多々あります。そこで、健康診断の意味も含めて、会社の中身まで捉えることのできる学問が会計学なのです。

その内情がどのようになっているかまでを考え、お金の流れを見極めるために会計を勉強しなければいけません。

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