ビジネス思考への転換 - ポータルサイト運営によるネットビジネス

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ファイナンスで考えるネットビジネスのリスクは「時間」である

 

ビジネスを行う以上、必ずリスクが付きまといます。このとき、リスクが大きいほど、返ってくるリターンは大きくなるという原則が存在します。そのため、ビジネスではある程度のリスクを覚悟しなければいけません。

 

それでは、「金銭的なリスクが少ない」といわれるネットビジネスはどのように考えればよいのでしょうか。もちろん、ファイナンス理論で考えるとネットビジネスにもリスクは存在します。ただ、このときのリスクは「お金」に関するものではなく、「時間」に関するものです。

 

 時間のリスク(待つことの対価)を考える
まず、「目の前にある100万円」と「1年後の100万円」は価値が異なることを認識してください。100万円であっても、これを銀行に預ければ利子がつくため、1年後は100万円よりも多くなります。投資のプロであれば、30%の利回りで運用することで130万円に変えているかもしれません。

 

ビジネスが上手な人であれば、100万円さえあれば1年後に1000万円以上に増やすこともできます。100万円を使って広告を出したり設備投資をしたりして、そこからお客様を集めてビジネス展開すれば良いからです。

 

このように考えると、現在価値と将来価値は大きく異なることが分かります。このときの現在価値は次の式で表されます。

 

現在価値 = 将来価値 - 不確かさの対価 - 待つことの対価

 

「不確かさの対価」とは、リスクを負うことへの見返りを表します。例えば、投資をしてお金を増やしていく場合、それが本当に思った通りの利回りになるかどうかは分かりません。株式投資で株価が下がれば、元本割れします。投資先の会社が倒産すれば、回収すらできなくなります。

 

また、ビジネスであっても、広告を出して本当に反応があるかどうか分かりません。設備投資をしても、それでお客様を呼び込めるかは行ってみてようやく分かります。このようなリスク(不確かさ)があるため、「不確かさの対価」が重要になります。

 

また、「待つことの対価」も大切です。これは、時間が経つことへの見返りを意味します。時間もリスクの1つなのです。

 

先ほどの株式投資であれば、投資した後に株価が上がるまで待たなければいけません。その間に他のよい投資先が見つかったとしても、手元にお金がなければ再投資はできません。

 

ビジネスであっても、広告や設備投資をした後に反応をみるための時間が必要です。このときの時間が短ければすぐに軌道修正できますが、長い時間をかけてしまえば修正も難しくなります。このように、時間は大きなリスクなのです。

 

 ネットビジネスでは「時間」がリスクになる
インターネットを活用したビジネスでは、冒頭で説明した通り「リスクがない」と一般的にいわれます。私もネットビジネスをしていますが、これは本当です。ただ、このときの「リスクがない」というのは、金銭的なリスクを指します。ファイナンスでいえば、不確かさの対価を背負うことを意味します。

 

ネットビジネスでは、「不確かさの対価」と「待つことの対価」のうち、前者が圧倒的に低いです。お金をかけなくても、ある程度の「当たり」を探りながら努力と行動を続ければ、ほぼ確実に成功できるからです。しかし、後者の「待つことの対価」がとても高いです。要は、時間がかかるということです。

 

ネットビジネスでリスクがないというのは、「不確かさの対価」が少ないだけであると認識してください。その代わり、「待つことへの対価」が必要なため、年単位の努力が必要不可欠です。

 

一方、リアルビジネスであれば、知人の紹介や広告を活用することで、1ヶ月以内に大きな成果を出すことが可能です。つまり、ネットビジネスとは逆に「不確かさの対価」が大きく、「待つことの対価」が少ないといえます。

 

ビジネスでは「お金をかける」または「時間をかける」のどちらかを選択しなければいけません。これをファイナンス理論で言い換えれば、「不確かさの対価と待つことの対価のうち、どちらのリスクを取るのか」という意味になります。表現方法が異なるだけで、言っている内容は同じです。

 

もちろん、お金と時間の両方をかけて行えば、それだけリターンも大きくなります。ただ、最初は両方かけることは現実的に難しいため、お金か時間のどちらか一方だけをかけてビジネスを行う必要があります。

 

その中でも、ネットビジネスでは時間をかけてくださいということです。「金銭的リスクなしに、時間もかけたくない」という人は多いですが、それは不可能であることがファイナンス理論からも分かります。

 

なお、ネットビジネスでも莫大な広告費をつぎ込めば、時間を短くすることができます。この場合は、時間をお金で買った(「不確かさの対価」を大きくして、「待つことの対価」を少なくした)と言い変えることができます。いずれにしても、ネットビジネスでは何がリスクになるのかを理解できたかと思います。

ファイナンスで考えるネットビジネスのリスクは「時間」である

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