ビジネス思考への転換 - ポータルサイト運営によるネットビジネス

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日本野球とメジャーリーグの違いから学ぶビジネス理念の重要性

 

日本で最も盛んなスポーツといえば、誰もが野球と答えます。野球選手として活躍している人をみれば、何億円もの年俸があります。普通のサラリーマンが一生稼ぐお金が3億円程度であることを考えると、トップ選手は比較にならない額を稼いでいることが分かります。

 

ただ、それよりも大きなお金が動くのがメジャーリーグです。メジャーリーグでは、日本と比べてゼロが一つ違うくらい莫大な年俸を提示されます。

 

お金の額だけを比べると、日本野球はメジャーリーグに完敗であるといえます。日本の優秀選手もメジャーリーグを目指して旅立ちます。そして、「日本野球はメジャーリーグを超えられない理由がある」という人もいます。この理由が興味深く、ビジネスにも通じる話だったので共有したいと思います。

 

 メジャーリーグのロベルト・クレメンテ賞
アメリカのメジャーリーグにおいて、最も栄誉のある賞をご存知でしょうか。MVPでなければ、その年に最も活躍した投手に贈られるサイ・ヤング賞でもありません。それは、ロベルト・クレメンテ賞です。ロベルト・クレメンテ賞を理解するためには、ロベルト・クレメンテという人物を知る必要があります。

 

クレメンテは1934年にプエルトリコで7人兄弟の末っ子として生まれました。家庭は非常に貧しく、見よう見まねで野球を始めたといいます。

 

18歳のときにスカウトされ、ドジャースに入団します。ただ、ここでは活躍の場を得られなかったため、ピッツバーグ・パイレーツに移籍します。その後、1960年には打率.314をマークし、チームのリーグ優勝やワールドチャンピオンに大きく貢献しました。

 

首位打者は計4回、MVPに1回選ばれるほどの活躍であり、1972年には通算3000本安打を達成しました。

 

彼の優れているところは、慈善活動を精力的に行っていたことです。自身がプエルトリコ出身であることもあり、シーズンオフにはラテンアメリカ諸国に野球の道具や食料を送るなどの支援を行っていました。

 

そのような中、中央アメリカにあるニカラグアで大地震が起こります。これを聞いたクレメンテは素早く行動を起こし、救援物資を提供するためにチャーター機を手配して、その中に自分も乗り込みました。

 

ただ、その途中に飛行機が墜落し、3001本目の安打を打つことなく帰らぬ人となりました。1972年12月31日のことです。

 

クレメンテの死後、「引退後5年経たなければ認められない殿堂入り」に対して、特別措置を受けて1973年に殿堂入りを実現しました。そして、慈善活動を行ったメジャーリーガーに対して贈られる賞の名前は、それまでの「コミッショナー賞」ではなく、「ロベルト・クレメンテ賞」へと改称されたのです。

 

 何を目的に行動するのか
日本にいる小学生の男の子に将来の夢を聞くと、「野球選手」と答える人は多いです。ただ、このときの理由を聞くと「かっこいいから」「○○億円プレイヤーとして活躍したいから」などの返答があります。

 

もちろん、これ自体は素晴らしいことです。ただ、ロベルト・クレメンテ賞を受賞したあるメジャーリーガーは「小さいころから、自分はロベルト・クレメンテ賞を受賞することだけを目標に頑張ってきた」といいます。

 

ここに、日米野球の根本的な違いがあります。ロベルト・クレメンテ賞という存在により、メジャーリーガーは社会貢献の本当の意味が分かっているのです。

 

本当に社会貢献しようと思えば、お金が必要です。クレメンテが救援物資を用意するにしても、チャーター機の手配を行うにしてもお金がなければいけません。これら自ら稼いだお金を社会に還元することが、真の社会貢献です。

 

まったくお金を生み出さないボランティアというのは、社会貢献ではなくて自己満足に過ぎません。そういう意味では、「お金を稼ぐ意味」をアメリカで育ったメジャーリーガーたちは知っているといえます。

 

日本では、「お金を稼ぐことは悪いことだ」と考えている人が大多数です。ただ、本来は違います。もちろん、稼いだお金をすべて自分のためだけに使おうと考えている人は論外ですが、そのお金を「社会に役立つ仕組み」に投資すれば素晴らしい社会貢献になります。日本人では、ここを勘違いしている人が大多数です。

 

「なぜ野球で成功したいのか」と聞いたとき、ロベルト・クレメンテ賞の存在によって、メジャーリーグでは「社会貢献をしたいため」という高い理念をもったことを言える人が比較的多いです。それに比べて、日本はどうでしょうか。

 

同じことはビジネスでもいえます。起業して新規事業をするにしても、会社員として働くにしても、同じように全員がビジネスを動かしています。

 

そのため、本来は全員が「なぜあなたはビジネスをしているのか?」という問いに答えられなければいけません。言い変えれば、「どのような理念をもって働いているのか」ということです。

 

サラリーマンの場合、会社の理念が言えない人は本気で仕事をしていないといえます。もちろん、「お客様のために」「顧客満足度を高める」のような薄っぺらい言葉を覚えているという意味ではなく、創業社長が考えた「理念の奥底に眠る本当の意味」を知っているのかという意味です。

 

また、多くの会社で「社長以外の役員でさえ理念を答えることができない」のも問題点です。ビジネスを行う以上、理念が重要です。

 

働くことでお金を得ることの意味を明確に答えられなければ、ビジネスを行う意味がありません。これは、「なぜ野球で成功したいのか」という問いにも通じる普遍的な法則であるといえます。

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