ビジネス思考への転換 - ポータルサイト運営によるネットビジネス

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企業の資金調達コストを示すWACC(加重平均資本コスト)とは

 

会社がビジネスを行うとき、多くのコストがかかります。その中でも、債権者や株主にかかるコストを考えることはファイナンスを理解する上で重要です。

 

債権者にかかるコストを負債コストと呼び、これは銀行でお金を借りたときにかかる利子を指します。例えば、利子2%でお金を借りた場合、このときの負債コストは2%です。

 

一方、株主にかかるコストを株式資本コストを呼び、これは株主へのリターン(報酬)に対する額が該当します。株主は配当や株価上昇を期待して投資します。この期待に応えるためのコストが株主資本コストなのです。

 

多くの経営者は負債コストにしか目がいきません。なぜなら、負債コストは損益計算書の「支払利息」に載るため、分かりやすいからです。しかし、株主資本コストは損益計算書には表れません。しかも、株主によって期待するリターンが異なるため、コストの額は分かりにくいです。

 

債権者であれば、「数年後に○%の利子をつけて返す」という契約です。一方、株の場合は株価が安定していません。原価割れする可能性もあり、株式投資の方がリスクは大きいです。リスクが大きいため、株主の方が多くのリターンを要求します。そのため、負債コストに比べて株主資本コストの方がコストは高いです。

 

 負債コストと株主資本コストの両方を考慮する
このような事実があるため、負債コスト(銀行から借りるお金)だけに目がいってはいけません。株主に対するコスト(配当や株価上昇など)まで考慮して、はじめて意味があります。負債コストと株主資本コストを合わせたものを「資本コスト」と呼びます。実際の経営では、資本コストからビジネスを考えていきます。

 

資本コストは加重平均によって算出されます。加重平均とは、それぞれの割合に応じて平均をだすことを意味します。

 

例えば、30%に薄めた焼酎100mLを作りたいとします。このときは、ざっくりと水70mLと焼酎30mLを混ぜれば作れます。このように、それぞれの割合に応じて平均を出す方法が加重平均です。

 

このときの加重平均を資本コストで考えれば、WACC(加重平均資本コスト)という名前に変わります。名前は難しいですが、考え方は先ほどの焼酎の例と同じです。

 

例えば、銀行からお金を借りており、このときの金利が5%だとします。このときの負債コストは5%です。また、株主が年利15%を要求している場合、株主資本コストは15%です。

 

ここから、「どれだけのお金を銀行から借りているのか」「株主からどれだけ投資を受けているのか」などの割合から、ビジネスを行う上で必要なコストを算出していきます。詳しい計算式は省きますが、このときに出される数値がWACC(加重平均資本コスト)だということです。

 

例えば、WACCが10%と算出されたとします。このとき、投資家(債権者と株主)は年利10%のリターンを要求していることになります。たとえ銀行の利率が5%であったとしても、それは株主資本コスト(株主が要求するリターン)を含んでいないので意味がありません。

 

ビジネスでは、お金を出してくれているすべての人の期待に応えないといけません。株主の期待を裏切れば、株を売って他の会社の株を買うようになるため、株価の下落を招きます。これは防がなければいけません。

 

 WACC(加重平均資本コスト)を下げる方法
WACCを下げるということは、ビジネスを行う上でのコストが下がることを意味します。そのため、企業はWACCを下げる努力をしなければいけません。もっといえば、IR担当の人はWACCを下げることが真の仕事です。

 

それでは、どのようにすればWACCを下げることができるのでしょうか。これは、ハイリスク・ハイリターンの原則に立ち返ります。リスクが高いほど、多くのリターンを求めるというものです。

 

リスクが高ければ、債権者や投資家は多くのリターンを求めます。その結果、WACCは高くなります。そこで、この逆をすれば良いのです。

 

IRなどによって企業情報を広報するとき、何の前触れもなく「○億円の赤字が出ました」「リストラを実行しました」という内容を流せば、リスクが高いと判断されます。リスクが高いと、株主が要求するリターンも高くなります。これが、WACCを上げる要因になります。

 

そこで、どのように情報公開すれば良いのかを考えなければいけません。広報を流すときの順番や手法を変えるだけで、企業がビジネスを行う上で必要なコストを下げることができるのです。

 

多くの人は、銀行から借り入れるときの利回りばかり気にします。しかし、本来はより大きなリスクをとっている株主まで考慮する必要があります。ここまで考えると、企業が負っているコストを下げれるようになります。

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